「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

基礎薬学とエビデンス ワークショップ 「降圧剤のカタチと特徴を楽しもう」 2019/4/7

基礎薬学とエビデンス ワークショップ

「降圧剤のカタチと特徴を楽しもう」

2019/4/7 グランフロント大阪

主催:兵庫医療大学社学連携推進機構

 

<アカデミック ディテーリングとは>

(Academic Detailing)

 

昭和薬科大学と熊本大学によるもの

http://www.ad-di.jp/

 

東京理科大学によるもの

https://academicdd.ps.noda.tus.ac.jp/addsweb/wp/whats/

 

アカデミック・ディテーリングとは

コマ―シャルベースにとらわれない

公正中立な根拠に基づいた医薬品情報を医師に提供することで

薬物治療の質や経済性を向上させることが目的です。

情報提供者(Detailer)としての薬剤師の役割がますます重要視されています。

 

日本では病棟への薬剤師の配置が急速に進みつつあります。

また外来や在宅においても医師・看護師とチームを組んで診療にあたる施設も増えてきました。

(東京理科大学のサイトより)

 

日本のMRの場合、プロモーションコードの問題で他社の医薬品との比較ができなません

ゆえに、薬剤師による提案が求められます。

 

薬剤師ならではの分野

薬物動態 化学構造、物性、製剤

医師・薬剤師に共通する分野
薬理、薬物治療ガイドライン、最新の医学論文

医師ならではの分野

診断、臨床推論

 

 

 

適切な薬物治療の提案の過程

 

患者さんの背景や検査値、現状について情報を得る

→患者さんごとに臨床疑問としてPECO(もしくはPICO)を立てる

P:Patient(患者)

I:Intervention(介入)またはE:Exposure(介入)

C:Comparison(比較対象)

O:Outcome(結果)

ガイドラインや最新の医学論文をもって有効であろう薬物治療の大筋を立てる

それぞれの薬の化学的性質をみて、患者さんに合っているかどうかを様々な視点から

考える

 

そのために必要なもの

薬剤ごとの特徴を表にしてまとめたものを資料として作る(これに時間がかかる)

(動態関連のパラメータ、物理化学的性質、薬価、服用回数、ジェネリックの有無、粉砕・一包化の可否など)

システマティックレビューより、対象薬剤の有害事象の出方についての図表

 

必要な資料
PMDAによる医薬品の資料
ガイドライン
その根本となるシステマティックレビュー

必要な機材

検索用のパソコンやタブレット

(最近の若い学生さんが持っている人多いです) 

 

本ワークショップでは、ある症例について、適切な医薬品の処方提案について話し合いました。3グループに分かれ、適切な降圧剤はなにか様々な視点からの意見が出ました。

 

 この手のワークショップでは

他人の意見を尊重する、否定しない

間違っている場合は、教える態度で

が必須になってきます。

各グループで選択した薬剤が違いましたが、その経緯と着眼点について話を聞くと、自分にはなかった発見がありました。

 

フォーミュラリーが結構一筋縄ではいかないのは、エビデンス×患者の価値観や生活によって薬が変わってくるからではないでしょうか。

 

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薬剤師フィールドリサーチ(5)「SNSによる回収情報発信」

今回は薬局新聞社「薬局新聞」2019/4/10号の記事を掲載します。

 

 SNSを通じて誰もが情報を発信できる時代になりました。それにより、薬剤師の現場でもいろいろな変化が起こっています。今回は、「医薬品の回収情報」についてです。

 Twitterやfacebookで薬剤師の方と繋がりを持っておくと、誰かしらが医薬品の回収情報を提供してくれます。MRやMSが持参した資料を画像にしてSNSにアップされていることも多いです。職場によってはMRやMSが来るよりも先に情報を得ていることもあります。服用している患者さんへの対応や処方している医療機関への説明をすでに済ませている場合もあります。実際に、私もMRが来る前に対処を済ませていたことがありました。

MRやMSの訪問より前に情報を得ている現象が全国で起こっているようで、どこでそのような情報を得たのかと聞かれ「Twitter」と答えても以前ほどは笑われなくなった、というTwitterのつぶやきを見ました。

 実際に納入しているところに訪問するのが効率よく、なおかつ確実に伝達できるのですが、SNSを用いればもっと早く確実に伝達できるのではないでしょうか?

 

Twitterへの投稿文の例

 

アカウント名:〇〇製薬プレス

【一部ロット回収】A錠500mg (メーカーのプレスリリースへのリンク) #薬 #回収

 

(文中の#はハッシュタグと呼び、検索しやすくするために使います)

 

これだけなら、通勤中や休憩中、居宅の移動の合間に見ることができますね。

企業の公式アカウントがこのような情報を発信すれば、MRやMSへの負担が軽減するのではないでしょうか。

 

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そもそも、なぜ薬は嫌がられるのか?

そもそも、なぜ健康食品は選ばれて、薬は嫌がられるのか?

 

1.自分で選ぶから

 処方薬は医師の診断で決まる部分が大きいですからねえ。根本的に人にとやかく言われたくはないというのが人間の本能です。

選択肢があるのであれば、生活習慣などにあった薬が処方される可能性があるので、診察の時に薬に対する希望を伝えてはどうでしょう。

2.薬はよくわからないが、食品はわかるから。

まあ、一般的には病気の時しか薬は飲みませんからねえ。あまり使ったことがないからよくわかりませんよね。

 それを、わかりやすく説明するのが薬剤師の仕事です。

よくわからないものが、どのように体の中で働くのかわかれば、不安は少しは軽くなるのではないでしょうか。

薬のどこがわからないのか、どこを知りたいのか、何が不安なのか。

それがわからなくても、薬剤師とのカウンセリングの中で、自分が何を思っているのか見えてくると思います。

 予約しなくても、保険証がなくても行ける(他にお客さんがいることもあるので期待に添えないこともあります。)薬局に、どうぞご相談を!

 その時は 飲んでいる薬の資料、お薬手帳を一緒に持ってきてくださると非常に助かります。

 

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薬剤師フィールドリサーチ(4)「医療従事者がTwitterで発信する情報」

今回は薬局新聞3/27号の記事を掲載します。

 

 前回は 発信内容によってTwitterのアカウントを切り替えることについてお伝えしました。今回は、Twitterでどんなことを発信しているのかについての記事です。

 

  1. 医薬品の新発売、販売中止、回収、供給抑制または再開情報

医薬品卸が提供した情報をSNSにアップします。

  1. 医療ニュースの拡散 

ネットのニュースには各SNSでニュース記事のページへのリンクを記載できるようにしたボタンがあるものがあります。記事を読んだ人がSNSを用いて自身のフォロワーに伝えることで、さらに記事を見てもらう回数が増える利点があります。

また、行政が発信した情報をつぶやく方もいます。

  1. 論文の紹介

自分が読んだ論文の内容を短文にまとめ、論文掲載サイトへのリンクを貼り付けてSNSに掲載します。フォロワーがSNSの記事を読んで、実際の論文が読めるようなしくみになっています。

  1. 自分のブログの紹介

自分で学んだことをブログにしている人が、記事を紹介するためにSNSを使用します。

ブログの記事の中には、1.で挙げた情報の詳しい解説や、3.の論文の解説も含まれます。

  1. 日々の状況

患者さんの個人情報に配慮した上で、「インフルエンザで学級閉鎖が出ました」「花粉が飛び始めました」「投資への勧誘の営業電話が来ました」「警察の方がテロ対策の話をしに来られました」と業務に関連した日々のことをつぶやきます。

 

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薬剤師フィールドリサーチ(3)

今回は2019/3/20号の記事を掲載します。

 

こんにちは!これから数回、現場の薬剤師がどのようにTwitterを活用しているのかに分けてお伝えします。

 

<Twitterをよく知らない方へ>

交流というよりは独り言、文章の短いブログ(一つの投稿に全角140文字まで)

画像を貼り付けて投稿できる

他のサイトへのリンクを掲載することができる

自分の投稿をフォローされている人以外に見せないこともできるし、公開もできる。

必ずしも実名でなくても良い

 

企業が行っている広報活動では、簡潔な広報タイトルとプレスリリースへのリンクを貼って、フォローしている人やアカウントの投稿を見ている人に広くお知らせし、詳しいことはリンク先を読むよう伝える仕組みになっています。

 

 企業のホームページを検索する時間がない人でも、Twitterを入り口にすることで簡単に発信源のはっきりした情報を得ることができます。

 

 最近では、「仕事の情報収集用」「趣味用」とアカウントを分けている人も少なくありません。仕事に必要な情報源のみをまとめてフォローし、効率的に情報収集をしています。また、薬剤師の中には、自分が得た医薬品情報や自分が学んだことを発信するだけのアカウントを持っている人もいます。個人的なことは別のアカウントにして話題ごとにテーマごとにアカウントを切り替えています、これは、見たい情報だけを効率的に集めたい人がフォローしやすくなるからです。Twitterは主に短文で自分の欲しい情報だけを短時間で集めるのには向いています。

 

 

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非常にざっくり解説する!「論文の形式」

「論文を読めるようにと言われるけれど、時間がない」

「論文って何が書いてあるの?」

という方にお伝えするための記事です。

 今回はこちらの論文を用いて大体の流れをざっくり紹介します。

www.ncbi.nlm.nih.gov

www.ncbi.nlm.nih.gov

同じ論文で上はAbstract(要約部分)のみ、下は全文掲載です。

<論文の構成>

とりあえず赤文字の単語を探すことが基礎です。

論文のタイトル

著者(著者の所属する組織)

Abstract(要約)

忙しい時はここをざっくり読んで、どんな内容が書いてあるか、単なる報告ではないか判断します。読み進める価値がある場合は本文を読むようにしてもいいです。

ここの中に、実験の目的、方法、結果、考察、結果に対する評価、今後どうするかについてがまとめられています。

Introduction(導入)

この論文を書くに至った背景、問題となっていることが書かれています。

 

Main text(主文)

どんな方法で試験を行ったのか→ Methods(方法)

どういう結果が出たか → Result(結果)

結果から考えられること→ Discussion(考察)

考察して得られたこと → Conclusions (結論)

参考文献 → References

それ以外にも、スポンサーとなった企業及び団体、謝辞、出版バイアスなど書かれております。

 

非常にざっくりさせたのはペラもしくは一つの画面で読めるようにしたためです。

試験の方法などは、日本語の書籍や医療従事者向けのサイト(医師向けに論文の書き方を紹介したサイトなどがあります)を読んで学習し、英語ではどのような単語で記載するのか学習していくといいと思います。

 

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薬剤師フィールドリサーチ(2) 2019/2/27発行

 今回は、現場の薬剤師がどんな職場環境で働いているのかについてお伝えします。

薬局新聞2019/2/27号の掲載記事です。 

 

 

2016年の薬剤師調査によると

薬剤師総数30.1万人(男性11.7万人、女性18.4万人)

経営者ではない薬剤師、すなわち勤務薬剤師の人数は約21.3万人(薬局勤務:15.4万人、病院勤務:5.8万人)

です。先日の薬局新聞での報道にもありましたとおり、開設者自らが管理する薬局は約4800軒ですから、大多数が勤務薬剤師のみによる運営の薬局になっています。

 また、衛生行政報告例による2016年度末の薬局数が5.8万軒ですので、薬剤師の人数が1人や2人の所も多いと推測されます。(常勤薬剤師の数が1名の薬局が48%と示す資料もあり)

 

 多くの薬剤師が、薬局では一人で格闘している姿が想像できます。一人しかいないのでは、居宅療養に関することや地域活動への参加は時間的制約がありますね。研修会や、行政の指導に参加するときの人の手配も大変です。わからないことがあったときの知識の共有もままなりません。連携をしようにも、薬局を空けて会議に参加するのも難しいです。

 また、会社という組織に所属している以上、薬剤師としての責任だけではなくその企業の顔でもあります。それを医療人らしくないと言われるのでしょうが、薬剤師であり〇〇社の社員という目で利用する方からは見られます。

 

そんな勤務薬剤師の中には、業務を離れて、業務でも使うインターネットを活用して薬剤師らしさを発揮している例もあります。<続く>

 

<本文に関連した補足です>

※常勤薬剤師数についての資料

https://www5.cao.go.jp/keizai3/2017/08seisakukadai14-7.pdf

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