「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

研修会に参加する既婚女性はかなり努力をしている

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 各所で行われる研修会。多くの人が参加しています。

 薬剤師の6割は女性、薬局や医療機関に限って言えば7割近くになります。

平成26年薬剤師調査 結果の概要
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin
/hw/ishi/14/dl/kekka_3.pdf

半分以上の薬剤師が、家事や育児介護などの事情を抱えて働いていると考えることができます。

 

 彼女たちが参加するのに損愛する障壁。

1.開催される日時

2.研修会にかかる時間

3.金銭

1.開催される日時

 家族の年齢によって自由がききやすい時間帯は変わってきます。また、家族の事情によっては、当日まで予定がわからないこともあるので、事前登録が必要な研修には参加しづらくなります。(当日参加だと費用が増えるものも含めて) 宿泊が必要な物は非常に障壁が高くなります。夜に家を空けられない場合や、参加できそうな段取りが組めた時点では既に宿がない(もしくは交通機関の指定券は予約で満席になっている)場合があり、これも参加の障壁となります。

 

2.研修会にかかる時間

 無視できないのが会場までの所要時間です。あまりに遠い、交通の便の悪い会場は参加が難しくなります。家を開けているのは、研修の時間+会場までの往復にかかる時間です。

 障壁を下げるために、Webセミナーを開催されているところもありますが、日時が平日の19時から21時などと、主婦業のピークタイムであることが多く、アーカイブされてないと参加が難しいです。

 

3.金銭

 既婚女性社員は多くが主たる生計を担ってはいません。パートタイム労働者であれば、収入も高くありません。時給2000円として、週4日4時間働いていれば年に138万円ですが、大抵は年収130万円未満にしていると思われます。月の収入を10万円ちょっとと考えると、そこから1万円の研修に参加するのは厳しいですね。子供の教育費、家計の足しとして働いているならば、1日で自分のためだけに1万円を使ってしまうのはもったいない気がするのではないでしょうか。(書籍の1万円は何日も使えるのですが) 

 正社員の方だとお金に関する障壁は低くはなるでしょうが、「自分のためだけにお金を使う」というのが心理的な障壁になるのではないでしょうか。子供がいれば、一円でも多く子供の可能性を伸ばしたり、子供が必要なものにお金を使いたいという心理もあるようです。

 

 これだけの時間を割くと、普段の家事をどこか別の時間でやる必要が出てきます。

(特に、正社員の方だと日曜日は普段できない家事をまとめてやっている方が多いです。パートや時短の方でも、子供が小さい場合は平日は家事に集中するのは難しいです。)

 洗濯を毎日やって干してたたむと合計で1時間はかかります。

 平日の料理の作り置き、買い物、掃除・・・・

普段でも、しなければいけないことをやり終えた時はもう一日が終わっていた・・・という状況なのに、どこでどの家事を効率的にやっているのかと気になります。子供がいなければ手を抜くことができる家事もあるのですが、子供がいたらしつけのため(将来、しつけの厳しい家の人と接する時に辛い思いをしないように厳し目にする)にも手を抜けないところがありますし。

 

 そして、研修会の後に懇親会があっても参加せずにそそくさと帰るのです。そこで交流を得て、次の学びに繋がる場合があるのです。(繋がらずただウェーイとなってるのもあるのは否定しない)

 これに関しては、今はSNSなどがあるので、薬剤師会の集まりに参加してなかったり、交通の便が悪いところに住んでいても知り合う機会は増えてきました。

 

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子供に特化した薬局

 すべての薬局を地域の人のかかりつけ薬局にしたいという国の方針とは外れるのですが・・・

 

 子供に特化した施設を持った薬局があるといいと思います。

 

 子供連れで安心して外出できる場所としての薬局。

 子供連れだと、色々遠慮をします。子供が急にわがままを言っても、説得をする時間を与えられず、バツの悪い表情でその場を立ち去らなければいけない状況になったこともあるでしょう。子供が急に走り出したり、迷子になりやしないか、非常に心配をします。気が気ではありません。

 

 そんな親(特に母親)でも安心していける場所が街中に必要にい思います。

 それが薬局です。

 

 メインの機能は「トイレ」「授乳」「休憩」。

  ベビーカーでも入れる広い玄関と通路。

 子供連れで入れる広さのトイレ。男女共用で使える、家族向けのものがいいでしょう。入り口はフロアからオープンにする。父親と子供だけで外出した場合でも対応できるように。

 授乳室も多目的スペースで。母親だけでなく、父親がミルクを上げるのにも対応できるといい。

 スーパーなどのトイレでは、どうしても入り口を隠すため死角になりやすく、子供が各種犯罪に巻き込まれる例があります。スーパーほどの広さがなく、スタッフが業務をしながらトイレの入口の様子を見ることができる薬局であれば、犯罪も防げる。

 また、母親だけでトイレに入りたい時(体調が悪い時や生理の時←子供がまだ理解できないであろう年齢の時)にスタッフが子供を見てくれるシステムもあればいい。

 客も子連ればかりならば、子供が騒いでも過剰に恐縮する必要はない。

 商品も子供向けのものを配置する。子供向けの商品はなんでも揃うように。ひっそり相談しやすい雰囲気を作って、ひっそり相談できるブースがあるといいですね。

 

 子供が親と喧嘩したり、虐待から逃げ出すときにもかくまえる場所であればいいのですが、それは昔ながらの薬屋さんのほうがうまいような気がします。

 ベビーショップと薬局の融合みたいになってしまった。

 

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書評「Rp+ レシピプラス 乳幼児の発熱」

www.nanzando.com

  南山堂の「Rp+(レシピプラス)」の2016年秋号は「乳幼児の発熱」

「発熱に使う薬」だけだったら、延々アセトアミノフェンについて書くしかなくなるので、

乳幼児が発熱する疾患についての解説や

薬の使い方

ホームケアのコツ

についても書かれています。

 

非常にお買い得の一冊です(本体1200円+消費税)

 これ一冊あったら、小児科でよく見られる一般的な疾患の説明は大抵できるようになります。(皮膚の疾患や喘息、便秘や下痢については掲載されていません)

 なにせ「発熱する疾患」について説明してあるので

一般的な急性上気道炎に限らず、

溶連菌感染症

インフルエンザ

感染性胃腸炎

熱性けいれん

などについても書かれています。

 

 また、一般的な解熱鎮痛坐薬を1回1/2個、2/3個で使う場合にどこで切ったらいいのか図解してあります。

 

 小児の治療で相談されがちなことは網羅されているので、店舗で購入してもいいですし、また、値段が安い上にもともとこの冊子は季刊で3ヶ月かけてじっくり読み進めていいので主婦薬剤師の方も自宅での学習に使えると思います。

 

 あとは、自分とこの施設で採用している薬の味見をすれば、いっぱんてきなしつもんにはたいおうできるのではないでしょうか。小児の場合は「効くか効かないか」以上に「飲むか飲まないか」で挫折する場合が多いですので。

 

 

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薬に対する興味関心の薄い人の事例報告

 

 先日、私の家族が処方された薬を調剤してもらった時のことを報告します。

 

 当人は基本的にものぐさです。

 当然のごとく、お薬手帳は持っていってません。多分説明は受けたと思うのですが、その記憶は一切残っていません。ただし、ジェネリックにするかどうか聞かれて

 「安い方がいい」

と言って変更したのだけは覚えていたそうです。この時の当人の受け答えもかなり表面的だった模様です。どうも話をきちんと聞いていない様子。

 そして、帰るなり薬袋から薬を出して処方された薬をすべて一つの袋にまとめました。用法関係なしに。 もう飲み方わからなくなってしまいました。本人も飲み方を覚えていません。チャック付きポリ袋に用法、薬効、用量、調剤した薬局および薬剤師の名前と調剤した日が書いてある紙が入っているのですが、それを袋から出してしまいました。

(もう、一包化デフォでないと飲まないレベル・・・)

 当然、どの薬がどの薬効なのかも、副作用がどんなものかも関心がありません。 

 いちいち飲むたびに薬効を調剤したわけでもない私に質問します。

 

 気付かされました。

 

 その場で興味関心があることにしか注意をはらわないことを。そして、その興味関心もその場のみ。

 情報の非対称性。頭に入る情報の量にも差があるということも。

 

 体調が悪くなっても、それが有害事象であることも気づかないかもしれません。薬を飲んで有害事象が起こるという概念すら認識していない可能性があります(副作用とは思いもよらなかった、という発言はここから来る)実際に体調が悪くなっても、それが薬の副作用であることを認識せぬまま、この先生きていくことも珍しくないと。医師も副作用であると認識せぬまま治療を続け、なかったことにされる副作用も多いのではないかと。

 

 医療従事者はしっかり個別の情報を口頭で伝えているのですが、患者さんの興味関心を引きつける伝え方が十分でなかったり、そもそも患者さんは治療に関心を持つ時期ではなかったという可能性もあります。

 それと、医療従事者と患者では医療に関する基礎知識の量に大きな差があります。そのため、詳しく説明しても正確に頭に入らないかもしれません。

 そこで、薬袋やお薬手帳などに手書きで個別化された情報や服用時間の設定などを記載します。いつか、興味関心を持った時に読んでくれるように。(このように手帳を持っていかず、袋を捨ててしまう人には無意味なのです・・・)

 もしかしたら、興味関心を持った時にその場で対応してくれるのが一番なのかもしれませんが、全員が全員それだと医療従事者の生活が成立しなくなります。医療従事者の生活が崩壊せず(絶えず患者さんからの問い合わせが来る切迫感に追われなくて済む)、患者さんに対し個別化された医療従事者による回答がうまく伝わるのか。このバランスを探す日々が続きます。どこで落とし所を見つけるのか。

 指導内容をすべてその場で記録できるAIが生まれれば、コールセンターからの対応ができるでしょうし、コールセンターも人手でなくてもよくなるとなったらどうなるんでしょう。

 その場その場での興味で生きるのではなく、もう少し先のことを考えて生きてほしいのです・・・

 

補足

次回受診予定日をブッチしました・・・・・(現時点でも病院には行っていません)

 

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相談する習慣をつける

 普段からほんの些細なことでも相談してくる患者さんがいます。

他の患者さんがいて混んでいるとその人のことを少し鬱陶しいと思いつつも必要な対応はします。その方も色々相談していくうちに相談するのがうまくなってくる場合があります。

 こういう方は、相談内容によって色々なところに相談しているんだと思います。今の時代、悪いどころかむしろいいことです。依存する先が多いので、ベッタリしません。

「その後どうなりました?」と聞いたり、さらには自分の顔を見るなり前回からの続きを話してくる方もいます。

 「なんでも調べたらわかるもん!相談なんて要らないもん」と思っている人でも、年を取ったり病気をするなど不安要素が生まれてくると不思議と質問するようになるんですよ。年々同じ窓口にいると、そうなる方を数名見かけます。どうも、寂しくなってくるみたいです。それと、健康状態が不安になってくるので(若い頃のようにすぐには治らなくなってきた)、質問する内容が増えてくるのも一つの理由です。

 あとは、何か起こってから出ないと質問内容が思い浮かばないというのも理由ですね。

 

 これから更に高齢化が進むと、こういう相談を必要とする方は増えるのだろうなと思う反面、相談を必要とせず、他者の意見を聞こうとしなかった人たちが耳障りのいい言葉に釣られて騙される事例も増えるのではないかと心配しています。一人の人の相談に要する時間が伸びると、他の人に構っていられなくなり、あまり相談のいらない人はネットでオーダーして薬を出す方向に向かうのではないかと危惧しています。

 

 なぜ心配かといえば、人に相談する習慣がなく年をとる人が増えるからです。

相談するのに適した相手を見つけられない

どのような言葉を選べば適切に質問できるのか、うまい相談の方法を身に付けていない

(一つの相談につながるまでに前置きが長いのも特徴です。そのため、周囲から鬱陶しがられます。)

他人のアドバイスを受け入れる器量になっていない

という状態で年を取るのとさまざまなトラブルに巻き込まれがちです。周囲から孤立しがちです。一方的に喋ってばかり、自分の意見と合わないと話を聞かなくなるからです。

 

 こういう人は悪徳商法やトンデモ医療の格好の餌食です。ビジネスのために孤立した人に近づいてきます。こういったものに一度引っかかるとそこから救済するのは至難の業です。

 

 ネットで診察したり薬をオーダーできるようになっても、いつでも相談できる窓口が必要であり、それができるようになったとしても、ずっと同じ薬局の窓口で待っていて、何かあればいつでも相談できる体制があれば、そのうち「あそこには○○さんたちがいる。」と思ってやってくる人がいるのではないかと期待しています。1人でもいれば、それだけで薬局の存在価値はあります。24時間対応のコールセンターでは対応する人は変わってきますし、対応者の指定も難しいですが、薬局ではスタッフ全員がそこそこの知り合い。相談内容をまとめたレポートでは共有しにくいことも共有しやすいです。(業務中の雑談も、患者さんの様子について話すことがあります。「Aさん最近めっきり元気がなくなったね」「Bさんお金の支払い方がちょっと気になる。財布の中身を全部トレーに出して、こっちに要るだけ取ってとか言ってくる」など。)

 

 そして、若いうちから相談できる相手と、相談できる癖をつけておけば、きっちり要点を抑えた質問ができるようになりますよ。そのためには情報を選択することと、質問できる相手を増やすこと。

 

 うまく相談できるということは、診療時間を充実させることにつながります。自分の考えや症状を短時間で話せることで、治療にプラスになるでしょう。

zasshi.news.yahoo.co.jp

  症状について

・いつから起こったのか

・どんな症状か(症状の強さをスケールで説明できるといい)

・どんな時に軽減し、どんな時に悪化するのか

・どこに症状が起こっているのか

・他に症状があるのか

を説明できるようログを取ってみるといいでしょう。

 

 医療従事者の方も工夫が必要です。

相談を受け入れる体制であることを知らせる。(忙しい時は無理というアナウンスも必要)その一例として、定期的な相談会の開催も一つの方法です。

自分が説明した後に、「何か質問はありますか」などと聞いて、相手の相談を受け入れる態度をはっきりさせる。

 質問したそうな人を拾い上げる技術をみにつける。(私もできてません!申し訳ありません!)

 

 

 

 

 

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処方箋を一度読んでから薬局へ

 「お願いしていた(医師から説明があった)薬が出ていない」という理由で疑義照会になるケースがままあります。

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 この場合、患者さんの一工夫で解決することができます。

1)医療機関で処方箋を受け取ります。

2)その場で何の薬が処方されているか内容を確認します。

3)診察時の医師もしくは自身の説明(前回残っていた薬の量の関係で調整していて再度出して貰う場合など)と合致していない薬があれば受付にその旨伝える。

 

 これなら、医師と患者の間で話し合うので伝達のミスは起こりにくいし、気分もすっきりすると思われます。そして、ご自身が最後の患者さんでないかぎりは診療時間内なので医師に連絡がつかない可能性は非常に低いです。(総合病院の場合は他の治療にかかっている場合があって連絡がつくまで時間がかかります)

 

 しかし、最近は薬の名前を

1.一般名で記載している

2.先発品を後発品、後発品同士の変更などがあって処方箋記載の薬と普段飲んでいる薬の名前が違う

となって、何が処方されているかわかりにくい状況になっています。

 

一般名処方の場合、例えば
フルオシノロンアセトニド・フラジオマイシン硫酸塩軟膏

とか

ヒドロコルチゾン・大腸菌死菌 

とか一発ではわかりませんよね。

  

 そこで役に立つのが

 

 

 

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こちらに一般名と商品名を併記している場合は簡単に照合できますので、一度読みなおしてちゃんと医師の説明と合致した薬が処方されているか確認してから薬局に処方箋を出すとスムーズです。

 

 もしくは、皮膚の薬や慢性疾患の発作の時に飲む頓服など飲む量を医師が想定しづらい場合は 、自宅にある在庫数をメモに書いて、診察時に持参し、処方箋と照合するのも手です。

 

 ただ、薬局では処方内容を確認してから薬を出してもらうことになるので、足りない場合は医師への疑義照会をすることになります。返答に多少時間がかかりますが、医師は他の患者さんの診察をしていたり、診察が終わって既に医療機関にいない場合があるからです。(後者で医療機関も非常勤の医師の連絡先がわからない場合もある)

 慢性疾患で、ご自身に手持ちの薬がある場合は疑義をお願いして、連絡がついて薬が準備出来たら薬局から連絡をしてもらうことができます。薬を取りに行く場合は処方箋発行日から4日以内でお願いします。

 

 ただし、こういう要望は医療従事者は飲めないというのもあります。

 診断の結果、必要ないと判断された薬を患者が希望して出してもらいたい場合

 治療に必要のない薬を処方するのは薬の濫用です。その上保険財政の悪化につながります。

  医師に「要らない」と言われているのに、薬局で「先生がこれも出しておきます、と言ったのに出ていなかった!」と嘘をついてまで薬剤師に疑義をお願いして、問い合わせしたところやっぱり断られる事例も2,3回ありました。薬局と医療機関、患者三者との関係が悪くなるので止めましょう。

 

 

 先ほどの一般名で書かれた薬の代表的な製品名は

フルオシノロンアセトニド・フラジオマイシン硫酸塩軟膏=フルコートF軟膏
ヒドロコルチゾン・大腸菌死菌=強力ポステリザン

でした。

 

 

  

 

 

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ネットで管理できる時代になっても紙のお薬手帳は大きな効果を生み出す

2020年「医療情報の共有化」運用の方針 費用の抑制にも期待

news.livedoor.com

 という報道がなされて、「紙のお薬手帳は要らない、自分たちのしてきたことは何だったのか」と嘆く薬剤師も多いでしょう。

 

 紙のお薬手帳が導入されたのが平成12年(2000年)。

12年も経ったら技術が向上しているのも当たり前です。

 医療側での治療情報があればお薬手帳は要らないかと言えば必要です。

 

wikipediaの「おくすり手帳」の項目によると

おくすり手帳 - Wikipedia

  • お薬手帳に患者は何も書き込んではならないと誤解している人が多いが、患者は自由記載できるので 薬の効き目や服用してからの体調変化の記録を患者自身で記録しておけば、次の診療に役立てることが出来る[4]
  • 薬や体調に関して医師や薬剤師への質問事項をメモ代わりとしてお薬手帳に記載することで、次回診察時や薬局訪問時にお薬手帳をみせる事で忘れずに質問することができる[5]
  • ドラッグストアコンビニエンスストアで購入した薬の名前などを患者自身が記入することも推奨されている[1][2]
        薬局など医療機関で周囲の人に聞かれたくない薬の名前があったり病状がある場合はお薬手帳にその旨を書き込んでおき、お薬手帳を見せる事で伝える事が出来る。 など、基本的な薬の記録以外にも患者自身、医療従事者自身の工夫や書き込みによって意思疏通のツールや緊急時の対応の手掛かりなど多様な活用方法があるのが特徴である。

 というわけで、患者が書き込んでもいい旨の記載があるのと

・小児科など、短期で症状が変わって飲む薬が変わる場合に前の薬を使う場合に神のほうが記載が簡単である(記載が面倒で、前の医療機関の薬を中止させて新しく薬を処方するのは医療費の無駄である)

・小児の場合は体重

・一包化したことや印字の工夫、服薬指導の要点を薬剤師が記載する

・停電した場合に電子媒体だとデータが取れない(災害時でも使えるネットサービスという紹介があったが、東日本大震災のように被災地が散在している場合は電力の復旧に時間が掛かるし、電源車が来ても他のことに電気を使う可能性がある)

・電子媒体の場合の漏洩の危険は紙よりも情報拡散が容易で、取り戻せない。

・市販薬の購入については対象外である。セルフメディケーションを推進するには市販薬の服用履歴は必須。市販薬を販売する場所でも閲覧できるようにはなっていない。

ので紙の手帳は残るし、お薬手帳の有用性が証明されているからこそ、今度は医療情報全体に拡大させようという発想になったのではないかと楽観的に見ています。

 

<紙媒体のお薬手帳の長所について、追記します>
1.お薬手帳を用いて、他の医療職や介護職との簡単な意思疎通を行うこともできます。
正式な文書や電話するほどでもない事柄を、患者に関わる人が容易に共有できます。電源も要らないし、ネット接続できない状況でも共有できます。

 

2.処方変更があった場合、その理由を記載することで、状況が変化した時に処方の最適化がしやすくなります。医療情報の共有化が行われた場合でも、これらの医師の意見がデータに乗るかどうかは不透明です。

 

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