「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

おすすめ葉酸サプリメント

 葉酸が特に必要となる期間(妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで)と妊娠中後期に飲むのに適したサプリメントを紹介します。

 

<判断根拠>

1.妊娠前後の女性が服用するのに適した成分である

2.国民生活センターの調査( http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110526_1.html )を通っている、もしくはその関連、後継商品

3.広告表現に科学的根拠のない表現を使っていない

4.継続して購入しやすい

(定期購入という方法もしているサイトもありますが、妊娠期間中に鉄の必要度が変化するので、店頭やネットで買いやすいものがおすすめです)

こちらがおすすめ葉酸サプリメントです。

 

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なお、ネイチャーメイドは乳、ピジョンサプリメント 葉酸サプリは大豆、タブレット2種は卵、乳、大豆、りんご 井藤漢方のものは乳、卵が含まれています。
 


国立健康・栄養研究所 「健康食品の安全性・有効性情報」葉酸 

関連資料

http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail652.html


平成 15 年度厚生労働科学研究費(効果的医療技術の確立推進臨床研究事業) 日本人の水溶性ビタミン必要量に関する基礎的研究

http://www.shc.usp.ac.jp/shibata/4-7.pdf

胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品 国民生活センター

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110526_1.html

 

www.afpbb.com

 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。

 

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国民生活センターが葉酸サプリメントに容赦ないツッコミを入れている

  ネットで「葉酸 サプリ」と検索するといろいろなのが出てきて、何を買っていいかわからなくなりますね。

 本来、サプリメントは必ずしも飲まなくていいのですが、妊娠1ヵ月前から妊娠中と一定の期間必要となるのが「葉酸」。新生児の神経管欠損症を予防するために、妊娠前から妊娠期間中(特に初期)サプリメントでの服用を推奨しています。米国予防医学専門委員会(USPSTF)によると、妊娠適齢期期間中のサプリメント服用を推奨しています。アメリカの場合は、葉酸のサプリメントを飲む習慣がついていないため神経管欠損症の発生が減っていないことから推奨されるようになりました。

 

 赤ちゃんの正常な発達に必須の葉酸、安全確実に摂りたいですね。ただでさえ妊娠期間中はさまざまな風説や根拠のない情報を流してくる人がいる上に不安になりやすい時期ので、どの情報が正しいのか心配になりますね。こういう情報を流してくる人の大部分は善意で(伝える内容が本当に正しいかの検証の有無にかかわらず)やっているので、無碍に遮断しにくいですね。

 

 この場合、相談相手としてベストなのが妊婦健診でかかっている医療機関(産科)の医師です。あなたの妊娠の状況や健康状態を把握していますし、妊娠、出産に関する知識もあります。もともと持病のある方が出産する場合、もともとの持病の主治医も相談相手として適切です。(持病の主治医と産婦人科医が連携しているでしょうし) 

 

 ネットで調べるのはあまりおすすめできません。(じゃあこのブログも怪しいのかという話になりますので、根拠を示した記載があるものは個人のブログであっても参考にしてもいいと思います。)

 調べるなら、官公庁や医療機関(アドレスに「go.jp」「ac.jp」「or.jp」(医療法人)があるところです)のサイトにしましょう。本日の記事の参考にしているサイトもおすすめです。(調べるのが大変ならば「go.jp」のみでOK)

 

本文最後の参考にしたサイト、とりわけ

胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品(発表情報)_国民生活センター

(詳細な調査結果、調査・分析方法報告書は

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110526_1.pdf

で見られます)で一刀両断にしてくれています。消費者に安全な商品を提供するためですので、これぐらいしっかりとした調査をすると商品の信頼性が高くなります。(判定根拠もしっかり報告書に書かれています)

 今回は、こちらの調査について更に解説を加えます。

 

国民生活センターの調査で使用した健康食品です。

東京・神奈川の大手ドラッグストアの店頭で確認できた商品、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonにおいて「葉酸」で検索し複数のサイトで確認できた銘柄。

 

つまり、そこそこ販路の広い葉酸のサプリメントです。

そして、報告書に「検体購入」とあるように、実際に店頭やネット上にある商品を購入しています。メーカーが検査に合わせた商品を提供していない、抜き打ち検査です。

 

当時調べたのが下記の銘柄。

 

1.ディアナチュラ 葉酸 400μg(アサヒ フードアンドヘルスケア)
2.葉酸 400(井藤漢方製薬)→葉酸400 Ca+Feプラス、葉酸+マカに変更
3.LIFE STYLE 天然・B群マルチビタミン B-50 コンプレックス(エープライム)
4.ネイチャーメイド Folic Acid 葉酸 200μg(大塚製薬)
5.ビタミンB群+葉酸 Vitamin B family + Folic acid (オーガランド)
6.Folic acid 葉酸(オリヒロプランデュ)
7.葉酸たっぷり凝縮粒(グリーンメディカル)
8.葉酸(健康フーズ)
9.葉酸(小林製薬)
10.バイオン3 BION3 (佐藤製薬)
11.FOLIC ACID 葉酸(大創産業)
12.葉酸(ディーエイチシー)
13.たんぽぽサプリ 葉酸+鉄(ティーライフ)
14.Vitalcares Folic Acid 葉酸(400μg)(日本ダグラスラボラトリーズ)
15.MVP 葉酸+ヘム鉄(ネイチャーラボ)
16.葉酸タブレットEX(FOLIC ACID TABLET EX)(バイオセーフ)

17.緑の小粒 葉酸プラス鉄(ヘルスファーム)
18.セルフコントロールシリーズ 葉酸+鉄+銅(補完医療製薬)
19.葉酸サプリ(ヤマノ)
20.葉酸粒(山本漢方製薬)
21.緑豆まるごと葉酸(シナジーカンパニージャパン)
22.サーモン オメガ-3-ホレート(日本ファミリーケア→キューブヘルス)
23.葉酸+鉄(パル)
24.ピジョンサプリメント 葉酸プラス(ピジョン)
25.HEALTHY-One (FOLIC ACID)葉酸(美高商事)
26.葉酸+鉄+DHA(ユースモア)

黒字は現在も販売されているものです。

 

標準の定量法で調査して問題のない含有量だったもので現在も販売されているもの

(一部、含有量は規定量あるものの、有効期限内に含有率が低下して、規定を満たさない可能性があるものがあったので、そちらは除外しました。)

 

1.ディアナチュラ 葉酸 400μg(アサヒ フードアンドヘルスケア)
2.葉酸 400(井藤漢方製薬)→葉酸400 Ca+Feプラス、葉酸+マカに変更
3.LIFE STYLE 天然・B群マルチビタミン B-50 コンプレックス(エープライム)
4.ネイチャーメイド Folic Acid 葉酸 200μg(大塚製薬)
5.ビタミンB群+葉酸 Vitamin B family + Folic acid (オーガランド)
9.葉酸(小林製薬)
10.バイオン3 BION3 (佐藤製薬)
12.葉酸(ディーエイチシー)
14.Vitalcares Folic Acid 葉酸(400μg)(日本ダグラスラボラトリーズ)
16.葉酸タブレットEX(FOLIC ACID TABLET EX)(バイオセーフ)
18.セルフコントロールシリーズ 葉酸+鉄+銅(補完医療製薬)
19.葉酸サプリ(ヤマノ)
22.サーモン オメガ-3-ホレート(日本ファミリーケア→キューブヘルス)
24.ピジョンサプリメント 葉酸プラス(ピジョン)

20.葉酸粒(山本漢方製薬)に関しては、国民生活センターの検査で定量したところ含有量が十分になるように改善される前の商品で検査したようで、改善後の商品では問題ないという自社内検査結果があります。→判断は保留ですが、客観的な評価を待ちます。

大手のメーカーのものは全て残っています。

 報告書内では「体内での吸収、崩壊の具合(日本薬局方に準じた方法)「成分表記の順番」「一日あたりの上限服用量」などの記載について調査報告があります。容赦ありません。

  すべての商品について、「葉酸」のうち「モノグルタミン酸型の葉酸」(健康食品に含まれるもの)と「食事から取れる葉酸」との区別がなかったので区別して記載するよう指導しています。

 商品の原材料に「葉酸」と書かれていないものについて、葉酸含有量を調べ、その殆どが「モノグルタミン酸型葉酸(食事で取れるのとは違う、より吸収しやすいもの)」と報告しています(だいたい97%以上)。「合成葉酸」「天然葉酸」という宣伝文句を使っている商品についても「その殆どが同じモノグルタミン酸の型葉酸」です。

 商品包装に記載されている表記にも厳しい目を向けています。

1日最大摂取量の記載がないものが多い。

1日摂取量を守るようにという提言がある商品が1/3しかなかった。

成分表記において、法で定められた記載順序になっていないものが2銘柄あった(今も改善している様子がありません)

 これらの報告から、消費者、販売する企業、行政への提言を行っています。 

 

国民生活センターが消費者に対して出している提言をざっくりまとめると

1.食事で摂れる葉酸とサプリメントに含まれる葉酸は別物と考えましょう

2.妊娠前後など、通常よりも多くの葉酸を必要とする場合を除いては、食品で摂取することを前提にしましょう。

3.用途に応じて選択するサプリメントは変わってきます。

ビタミン | 日本人の食事摂取基準(2015年版)より | 栄養成分ナビ

 

参考にしたサイト

 

国立健康・栄養研究所 「健康食品の安全性・有効性情報」葉酸

http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail652.html


平成 15 年度厚生労働科学研究費(効果的医療技術の確立推進臨床研究事業) 日本人の水溶性ビタミン必要量に関する基礎的研究

http://www.shc.usp.ac.jp/shibata/4-7.pdf

胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品 国民生活センター

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110526_1.html

 

www.afpbb.com

 米国予防医学専門委員会(USPSTF)は米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。

 

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「門真市薬剤師会にソクラテスがやってきた」

 こんにちは。先日、大阪府門真市で行われた、平成29年度第一回門真市薬剤師会生涯教育講習会に参加してきました。 

  会場は古川橋駅前のルミエールホール。当日何かのイベントがあったらしく、えらく長い行列ができていました。大阪北部の方なら古川橋駅に行ったことがある方も多いと思います。そう、運転免許証の更新で。

 前座として、大塚製薬工場から、熱中症についての話題。

 資料としては熱中症だけではなく、急性胃腸炎の時の水分補給についての資料がありました。

 個人的には「小児急性胃腸炎ガイドライン2017」が役に立ちました。

嘔吐している場合は、5分おきにティースプーン1杯のORSを与え、吐かないようなら、量を増やし、間隔を短くしていきます。

 ORSは手作りでもOS-1でもアクアライトORSでもOK。

www.kakuredassui.jp

OS-1

www.os-1.jp

www.wakodo.co.jp

 

 嘔吐していても、母乳は継続。

 脱水から回復したら(機嫌や顔色が良くなったら)、通常の食事を開始してOK。

ただし、いきなりステーキなど脂っこいものや糖分の多い食事は避けた方がいい(ただし科学的根拠は不十分)

「食べられている高齢者には、ORSでの水分補給は必要なし」

 ORSに含まれる糖分、塩分も基礎疾患に影響がありますものね・・・

 

 本編に突入します。

 わざわざ台風接近の中を、ご多忙の中はるばる熊本からいらっしゃったソクラテス兄さん、いや山本雄一郎先生

私のツイッターアカウントを見て「どこのおっさんや」と思ったことは秘密にしておきます。

 

  なぜ、私と同じ教えを聞いて、こうも私とは大違いでどえらいことをしてしまってるんでしょう・・・。

まあ、自分の胸に手を当てたらよーくわかるのですが。

 

 講演は3つのテーマにわかれます。

1.最高の患者ケアのための薬歴とは

2.ソクラテスの薬局薬学エディット

3.ひのくにノ薬局薬剤師の勉強法

2.はSNSやブログへのアップが出来ないので「実践薬学」を御覧ください

ec.nikkeibp.co.jp

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この非常に分厚い本を買う際には日本の書店で!(見ての通り書籍が重いのでオンライン購入をおすすめします)

以下、講演内容を青字のまま、私の解釈を黒字で示します。

1.最高の患者ケアのための薬歴とは

 薬歴を書くのがメインなのではなく、患者さんに対するケアを充実させるための服薬指導であり、それを確実に効率的に記録し、未来の治療に役立てる方法です。本日の公演では、表面的な手段ではなく、根幹にある思考方法を伝えています。

 DO処方が続いて、何も書けないと悩んでいる事例が多いと思います。そこは、「

変わりがないこと、モニタリングが出来ていること」を残しておくことが肝心です。

例えば、患者さんが薬局に来る時の様子や、食事の状況。一見雑談のように見えますが、患者さんの「いつも」を継続して記録しておけば、「いつもと違う」は自分以外の薬剤師であっても、たとえ10年以上経っていても早期に把握できると考えます。

 

 POSのプロブレムを問題と訳すから、患者さんのあら捜しになってしまう。それをスガシカオさんが夜空ノムコウでカタカナにして先入観や決めつけを排除したことに例えていました。

 同様のことをスガシカオさんの友人であるMr.Childrenの桜井和寿さんが「HANABI」でタイトルをローマ字にする方法で実践しています。桜井さんはそのパターンを多用します。聞き手に先入観を持たせない、自分の解釈で聞いてほしいとおっしゃっています。(「himawari」もそのパターンだな)

 SOAP思考について。

クラスタリングの重要性

 頭のなかで患者さんが話したこと、記録などを分類していく技術を付けましょう。

これができれば、読みやすい薬歴になります。

 SとOは患者さんの持つ情報(話した内容、検査値、薬に対する認識など)

 AとPは医療者の情報(医療者の判断、実行した内容)

 患者さんの話から、患者さんが一番解決したい内容を探っていく。

S情報は「最初の患者さんの話や様子から、「ここを探ってみたい」と考えた情報です。ここを見つけるには、薬学的知識が必要です。だから、勉強する必要があります。

いつも、「質問→回答」のスタイルではないでしょう?なんぼか質問すると思うんです。その、なんぼか質問して得られた情報が「O情報」です。

 質問していくうちに、「そこはアセスメントを優先しない情報」だったり、「そここそ突っ込んでいかなあかん情報」というのが見えてきます。

 それで、実際にメインで説明した内容がそのプロブレムにおけるPになります。

行動するからにはその意図が必要です。その意図がAです。

患者さんを見ないと服薬指導も出来ないし、薬歴も書けない。継続した薬物治療も出来ない。

 

 これって、実は多くの薬剤師が実践できていると思います。その思考フレームを頭のなかで意識して形成するかどうかが、山本さんが抜きん出たところだと認識しました。

 思考フレームの形成に必要なのが、「今、自分が何を考えているのか意識すること」ではないでしょうか。それを意識できるだけで、パターンが作れて、他のことにも応用できます。

 講演でも触れていましたが、薬歴はもともと、メガネ店の顧客名簿から始まったそうです。 余談ですが、個人情報保護のためジンズは眼鏡のカルテを保存していません。(オンラインで発注したデータのみ残っていて、それがこの度流出した)継続してメガネを作るには、自分が保証書を保管していないといけないのです。お薬手帳だけで服薬指導をしている状態です。(顧客が返った後に見返して、記録することが出来ないので、専門家のアセスメントが追加できません)

 

 

3.ひのくにノ薬局薬剤師の勉強法

 思考→記録→発酵を待つ→アウトプット

の流れです。発酵を待っている間にいろいろな経験(体験、知識を入れるなど)をして

表現につなげる。

 「僕には後輩を育てる責任がある」薬局長、オーナーなどが高い学術れべっるを維持し、後輩が勉強できる環境を作らないと、長く務める薬剤師も出てこないし、価値のある薬剤師も生まれない。そのために、数々の勉強会を立ち上げたり、ブログを書いている。表に出すからにはしっかりしたものを作らないといけない。

自分の活動をマッピングしたり、薬局薬学のエディターとしての戦略を話してくださいました。

 こういった意思の力で勉強をしていくのかと思いました。

 

 

私も思考ノートを作っているのですが、ノートの作り方は違います。

明らかに医療ネタのもの と 個人の思考 は別のノートです。

(連載も別のノートです)

なにせ、個人の思考の中には「旅行する際の列車の時刻表」や「コンサートのセットリストや気に入った歌の歌詞全文」「家庭で購入する品のスペックや価格」まで書いていて、本当にわけがわからないからです。これと、ブログのネタになる医療ネタを一緒くたに書くと、処理しづらくなります。しかも、ノートがバラバラです。ただ単なる文具好きです。安くていいのは無印の裏写りしにくいノートです。最近の好みはクリーム色の紙の方眼ノートです。伊東屋のロメオノートが理想に近いです。リングノートのほうが場所を選ばずに書けます。

 思考をノートに書くのを人に見られるのは恥ずかしくないですか?私だけ?あと、思考をぱぱっと書こうにも、タイミングがなくて思考そのものを忘れてしまうことはありませんか?

 岡村先生との出会いという点では私と同じなのですが、なぜにこうも違うのか。

かたや、「テレビを見ている時は何も考えていない」という岡村先生の話に反抗し、「じゃあ、考えてテレビ見てやろうじゃないか」と某テレビ番組のコーナーを出演者(特に青山繁晴さん)の意図をなるべく変えずに実況ツイートするのを5年ぐらい続けただけ(なお、その後ラジオ番組の実況ツイートもしていた)で、後輩を何も育てていないし、地域活動も大してしていない。ブログだってきちんとやったの1年ちょいだし。やったこといえば、学会シンポジウムのツイキャス配信ぐらいですね。

実況ツイートのおかげで、薬歴を書くのも速いですし、思考フレームもある程度出来ています。

 私がツイ廃でゲームしているのが原因だとは思うのですが、それだけではないような気がします。

 思考をきちんと一旦外に出せているかどうか。

これはかなり大きいと思います。それができれば、家庭の小さな問題や、現場での問題点は多くが解決の方向に向かうと思います。頭の中でもやもやしていることをそのまま相手にぶつけるから意図が伝わらず喧嘩になっていることも多いです。頭のなかで思考がこんがらかったり、思考していることを意識できてない場合もあります。特に女性にこの傾向が強いように感じています。

 一度落ち着いて、思考フレームを作って、そのフレームで業務を実践すること

 今、自分が何を考えているのか頭のなかで意識すること

 できれば、自分の思考を文字にして書くこと

が大事だと考えます。お子さんがいる場合は、思考ノートを子供に見られないようにw

 

非常にためになる講演ありがとうございました。

(本音の情報もありがとう)

追伸 来月熊本行くんですけど、どこを回ればいい?何を土産にして帰ればいい?

 

もう一度宣伝

 

www.kinokuniya.co.jp

 

honto.jp

 

 

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販売する人の顔色をうかがってしまう

 前もって言っておきますが、今回は学術的なことがほぼ含まれていません。

 

 対面販売で物を買う際、私自身が考えていることについて書きます。

 

 よく対面販売で商品を買います。自分では気づかない商品との相性や、商品パンフレットには書かれていない商品の使い方の情報を店員の方に聞きに行くとわかりやすく教えてくれます。

 こちらも使用しての感触を伝えたり、どう使えばいいのか質問したりします。今後、商品を販売する上で役に立つことがあればと思います。(自分がこのような仕事だからなのかもしれません)

 

 しかし、こういう対面販売でどうしても気になることがあります。

 店員の方の態度や接客の方法も気になりますが(あまり気にしすぎると仕事モードになるのでなるべくオフにしていますが、どうしても出てくる)

 

 こちらが何か話したり反応した時の店員の方の表情や仕草が非常に気になります

 

 失礼な言動はしていないか

 ブラック客として記帳されたり影で悪口を言われていないか

 とにかく素直に何も買わず帰って数字だけ上げたら気持ちよく買い物できるのではないのか

と買い物しつつも、不安になりながら帰っていきます。

  つい要らないことを言ってしまわないか不安なあまり、あまり接客をしないでいいところで買うお客さんの気持ちがよくわかります。「とにかく自分のほしいものを売って欲しい」と思うことのほうが少ないです。私には商品を見る目がありませんので。店員の方と一緒に買いものを作り上げたほうがいいものを替えることも多いのは事実です。

 

 こういった気を遣わせずに買い物をさせる店員が素晴らしいのだと思います。

 気を遣わせないようになるにはどうすればいいのかと考えるあまり自分に自信をなくすこともあります。

 

 なお、病院でも同じように「要らないことを言わないようにしよう」と遠慮します。

(ただし、職業柄言わないといけないことは聞かれなくても言うようにしています。)

 別に、医師相手だから特別恐縮しているわけではなく、他人に接すること全般に対してこのように考える癖があるようです。

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 もしかしたら、私が抱える感情と同じことを患者さんも思っているのかもしれません。私は、大抵の人の話は「いい話のネタ」として聞いているのですが。

 どんな人間関係でも、表面では愛想よくしても影では一挙手一投足にケチをつけたり、悪口を言ったりする人がいます(得てしてそういう人は他人のすることに気がつく人です)。人のそういう面を見てしまうと、なるべく無難にこなそうとしてしまいます。

 心のバリアを解くには、「裏表のない人間ですよ」というオーラを出すのが一番なのか?と考える日々です。

 

 

 

 

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平成29年7月29日 居酒屋抄読会参加報告

 先日、梅田で開かれた「居酒屋抄読会」に参加してきました。

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どんなものかといいますと、医学論文(のうち、薬を飲んでの効果や安全性などを書いたもの)を読み合わせて、別途シナリオ上にある患者さんの状況にどう活用できるか話合う会です。

論文を読むのが到達点ではなく、患者さんの訴えに対し、根拠ある答えを出すための手がかりを見つけようというものです。

 今回はこういうテーマで行われました。

pharm-niiyan.hatenablog.com

 ドラッグストアの来店客の訴えに対し、どう接するか?というのが到達点です。

今回の論文は「グルコサミン」「グルコサミン+コンドロイチン硫酸」「コンドロイチン硫酸」「セレコキシブ」「プラセボ」で同じ条件で服用させ(分3)、伊丹の評価を行うというもの。医薬品の治験と同じように進行しています。

 

 結果として、

1.プラセボでもそこそこ効く。

2.さすがにセレコキシブは効果に有意差があったといえるが、その差は大きくない

3.グルコサミン+コンドロイチン硫酸の組み合わせで飲むことの有効性についてはさらなる研究が必要である

 

 <じゃあ、この御客さんにどう対処しようか?>

私の考えは

「更にお客さんと話をしよう。一緒に治療をしていこうという姿勢で薬を選んでいけば、どの選択肢でも満足が得られるだろう。」

です。

 もっと話したほうがいいのは

・購入した時の満足度を高めることで、効果が高くなる

(プラセボでも効果がでるケースもある。効くと信じることで効果が出る。)

・他の医療機関を受診している場合はそこの医師に相談をする。

・他に薬を飲んでいる場合は処方元の医師、いつも薬を出してもらっている薬剤師、市販薬だと時点の薬剤師に相談。

・過去に膝の痛みで病院に行ったことがあるか、整形外科を受診したことがあるかたずねる。(整形外科の治療に対する考えを聞く)

話し相手になることで、自分や自店舗に対する信頼を得る→販売(もしくは受診勧奨)というのが相談してくる中高年女性に対する対応ではベターではないかと思います。(まだ少数派とはいえ、自分で決められる人は最後の一手を聞きに来るか、相談せずに買うかのどちらかでしょう)ご本人の薬だけでなくご家族の薬を買いに行くことになるでしょうし、近所の人や友人にいい評判を広めてくれるかもしれません。(あそこに行けば、親身になって相談してくれるという)

 今回のように「痛み」が指標になる場合は、「信頼」が治療に大きな効果を当たるのではないかと考えます。むやにに受診勧奨するのではなく、受診に対する不安の軽減や安心して受診できる医療機関の紹介をするのも地域に根ざした店舗の役割ではないでしょうか。

 

<反省点>

勉強不足です。

皆さん本当に論文を読む能力がメキメキと上がっていて、己のゲームし過ぎによる勉強不足を痛感しました。

あと、タブレットのみで論文を読むのではなく、ちゃんとパソコンやPDFで読むようにします・・・。

夜9時は眠いですw

完全に朝型人間なので、夜は頭が働かない・・・

 

今回の消毒会にお誘いいただいた、ずらともせんせい、にいやん先生などなどありがとうございました(^o^)

 

 

 

 

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書評「 あるある症例から学ぶ!薬学的思考トレーニング」

www.nankodo.co.jp

 

www.e-hon.ne.jp

 

 日薬の学術大会の時にサイン本頂きました。遅くなりましたが感想を。

 

 頭の中での思考パターンの展開を、視覚的に読者に伝える工夫が欲しかったのが正直な感想です。思考方法には骨格があって、その骨格をどのように臨床現場で応用させて、アウトプットするかというのがわかりやすければタイトルと中身が一致するのではないかと感じました。

見るもの

 患者さんの背景、人となり

 健康状態

 薬の特性

 

これらを組み合わせて、最適な薬物治療を探し出し、実践可能なものにする

 

 そのために必要な

 他の職種との連携方法

 薬学的知識の活用方法

 

についてまとめられた書籍です。

 

後者の部分はいつもの菅野先生の書籍にある内容ですが、今回は野口先生の「人を見る」「人とつなぐ」点が加わって新たな展開となりました。

 

 個人的には、野口先生による「人をつなぐ」方法を書いた書籍を読みたいです。

 

 

 

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