「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

往診同行で学べること

 医師の往診に薬剤師がついていくことも珍しくなくなってきました。

 居宅療養管理指導を算定している患者さんの往診に薬剤師がついていく場合

 診療所の医師

 診療所の看護師

 薬剤師

 (施設の場合だと施設の看護師)

という「白い巨塔」の教授回診ほどではないにせよ、非常に多くの人間がついてきます。この場合、別の組織の人がついてきます。ゆえに、診療所と患者の間の言った言わないのトラブルは起こりにくいです。

 それぞれが患者の対応を分担しております。

 医師:診察に集中する 

 診療所の看護師:バイタルを取る、患者さんの姿勢を整えるなど診察の補助

 施設の看護師:前回の診察以降に起こったことの説明

 では、薬剤師は何をするのか?

 残薬の調整(外用剤や内容滴剤の残量を確認しておき、報告しておく)

 医師が診断する際の薬剤情報の提供(剤形や適応など)→薬剤情報の外部メモリのような役割です(服用後、どのようになったか次回診察までにデータを集めて、医師が次回診察時にスムーズに診断を下せるようにするため、薬剤師は薬を持参するとき以外にも居宅療養管理指導を算定することができます。医師の訪問は症状が安定している場合は月1-2回であることが多いですが、薬剤師は6日以上開けて月4回まで訪問できます。

 なお、往診同行してもしなくても薬局の収入は同じです。(往診同行に算定はつかない)

 それでもメリットはいっぱいあります。

 医師の診断に対する考え方思考のプロセスを知ることができる。医師の人となりを知ることができる。

 細かいニュアンスを説明できる。

 

 そして、施設の場合は往診同行時の診療所側と施設側の考え方の違いがわかって面白いです。

 ずっと利用者のそばにいる施設看護師は状況を早く解決したいと思うし、医師は確実に解決したいと考える。この差は大きいです。

 

 

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薬剤師フィールドリサーチ夏特スペシャル「マンガでわかる薬剤師は」こうして生まれた! SNSで広まる薬剤師の仕事

 遅くなりまして申し訳ありません。

薬局新聞7/17号薬剤師フィールドリサーチ夏のスペシャルです。

 

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薬局新聞夏スペシャル記事

こちらが記事全文です。

 

 

今回は、Web掲載の漫画がTwitterで話題になリ、今年の1月に書籍化された「マンガでわかる薬剤師」(河出書房新社刊)の著者の油沼さん(twitter:

@minddive_9)と監修のネーヤさん(twitter:@neeyanotubuyaki

)にインタビューしました!書籍も話題となり、4月に増刷されています。 油沼さんは医療関係の資格は一切持っていない一般の方です。ネーヤさんは薬剤師です。

 

 

油沼さんにお伺いします。書籍でも言及されていますが、ネーヤさんのブログを見つけたのが2016年の冬とのことですが、たまたま発見されたのでしょうか?

油沼「はい、たまたまかどうか分かりませんが 『薬剤師 結婚』で検索したらヒットしたのがネーヤさんのブログでした。 身内が薬学部を受験するので、 『薬剤師ってどんな仕事してるの?』『薬剤師のライフスタイルってどんななの?』と、様々なブログを見て回りましたが、殆どのブログが薬学に関する専門的な記事ばかりでした。 『え?薬剤師さんって患者のことみてないの?』という疑問まで出てきましたね(笑)。 そんなときにネーヤさんのブログにたどり着きました。 『これ、面白いな』と思い過去の記事をたどっていくうちに『ああこれは漫画にしないと勿体無い』と思い、『他のヤツらが目をつける前にアタシが漫画にするっ!!!』と、急いでネーヤさんにメールをしました。」

 

一般的な薬剤師のブログは「医薬品の情報」や「文献紹介」のような薬剤師向けの情報を薬剤師向けにまとめたものが多いですが、ネーヤさんのブログは、一般の方にもわかるように、業務のことをきっちり押さえたエンターテイメント作品に仕上がっています。

 

油沼「(ネーヤさんのブログは)薬剤師と患者の会話があるのが良かったと思うんです。 会話のくだりがあると一気にドラマ性が増しますし、親しみがわきますので…無色透明な存在だった薬剤師さんたちに色が付きましたね~」

 

ネーヤさんにお伺いします。 油沼さんからメールが来た時、どういう印象を持ちましたか?

 

ネーヤ「とりあえず、ビックリしました(笑) 『私のこんなブログが漫画にできるの?!?』 と言った感じです。 それと同時に、私のブログが漫画になったら嬉しいな!と思って、二つ返事で了承しました(^^)」 ブログが漫画になったのを見た感想は? ネーヤ「すごく嬉しかったのと、『へー、漫画家さんにかかると、私のブログがこんな風に生まれ変わるんだ!!』と言った感じでした。」

相思相愛ですね(笑)このWebマンガはどのように盛り上がっていったのでしょう?

ネーヤ「Twitterで拡散されてw」

油沼「RT(リツイート:フォロワーに他の人のツイートを見せること)が50件未満とかでしたよ?ネーヤさんが拡散することで、他の薬剤師にもどんどん拡散され、100件以上に!」 9話(「ジェネリック、あります」)のときとノロウイルスの話(書籍未掲載:「ノロウイルスのお作法」)で凄い拡散されましたね~」

ネーヤ「ああ、あれで一気に火がつきましたね! 私のブログはインフルエンザで結構認知されたから、ウィルス関係が多いですねwww」

 

ネーヤさんのブログは面白いですが、油沼さんの更なる工夫が加わって実用的なエンターテイメントになってますね! 油沼さん、漫画を描く前と後で薬剤師に対する認識はどう変わりましたか?

 

油沼「薬剤師に対する認識はガラリと変わりました。 描いてからというか、ツイッターでいろんな方をフォローするようになって『あー普通の人が多いな』といったところです。でも『結構占い見ますよ』という方が多かったのには驚きました!!! なんでや科学のコやろう?!( ꒪⌓꒪) そして「薬剤師不要論」については『バカなこと言ってるよなあ』という認識です。 薬の世界(というか人体という世界)は知れば知るほど難しいです。一つ知ると5コ疑問が沸くレベルで迷路ですねこれは。」

 

残念ながら薬剤師はまだまだ業務内容を知られていませんし(号泣

 

油沼「いまだに『お薬を袋に入れて渡す人』って考えている人は多いんだろうな…とは思います。 どーーーーーやったら伝わるかなーーーこの難しい仕事オオオ!!!と地団駄踏む毎日です。」

 

どの職業でもも見えにくい工夫がありますからねえ。 油沼さんにお伺いします。今後の展望と、薬剤師の情報発信に望むことは

 

油沼「守秘義務のあたりは厳しいと思いますが、ネーヤさんのような(物語性のある)ブログが多くなると薬剤師の仕事が一般の人に理解してもらえるなあって思います。 漫画描く人たちの中には『私が(俺が)新しいジャンル開拓してやるぜ!』って人がいるんです。 そういう人たちにとったら薬剤師という職業は正直…おいしいです(*ノω\*) なのでドンドン書いてくれると嬉しいですね。色んな薬剤師さんの色んな視点で漫画を描きたいのでネタは常に募集中です!」

 

今後は「マンガでわかる薬剤師」を含めていろいろな薬剤師の世界を描いていく予定の油沼さんにネタを提供してくださる薬剤師の方はぜひご連絡を!

 

薬剤師さんの備忘録(油沼さんのブログ) aburanuma.sakura.ne.jp/aburanuma/phrm… おねぇ系薬剤師の言いたい放題(ネーヤさんのブログ) 薬剤師求人検索くん.com/neeya-blog/

 

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マンガでわかる薬剤師はこうして生まれた!SNSで広まる薬剤師の仕事(おまけつき)

 薬局新聞掲載分よりさらにおまけを記載したものです。

今回は、Web掲載の漫画がTwitterで話題になリ、今年の1月に書籍化された「マンガでわかる薬剤師」(河出書房新社刊)の著者の油沼さん(twitter:@minddive_9)と監修のネーヤさん(twitter:@neeyanotubuyaki)にインタビューしました!書籍も話題となり、4月に増刷されています。

油沼さんは医療関係の資格は一切持っていない一般の方です。ネーヤさんは薬剤師です。

 

 

油沼さんにお伺いします。書籍でも言及されていますが、ネーヤさんのブログを見つけたのが2016年の冬とのことですが、たまたま発見されたのでしょうか?

 

油沼「はい、たまたまかどうか分かりませんが 「薬剤師 結婚」で検索したらヒットしたのがネーヤさんのブログでした。 身内が薬学部を受験するので、 『薬剤師ってどんな仕事してるの?』『薬剤師のライフスタイルってどんななの?』と、様々なブログを見て回りましたが、殆どのブログが薬学に関する専門的な記事ばかりでした。

『え?薬剤師さんって患者のことみてないの?』という疑問まで出てきましたね(笑)。 そんなときにネーヤさんのブログにたどり着きました。 『これ、面白いな』と思い過去の記事をたどっていくうちに『ああこれは漫画にしないと勿体無い』と思い、『他のヤツらが目をつける前にアタシが漫画にするっ!!!』と、急いでネーヤさんにメールをしました。」

 

一般的な薬剤師のブログは「医薬品の情報」や「文献紹介」のような薬剤師向けの情報を薬剤師向けにまとめたものが多いですが、ネーヤさんのブログは、一般の方にもわかるように、業務のことをきっちり押さえたエンターテイメント作品になっています。

患者さんのことを書くと法に触れてしまいますが、誰だか特定できないように仕上げているのも素晴らしいです。

 

 

油沼「(ネーヤさんのブログは)薬剤師と患者の会話があるのが良かったと思うんです。

会話のくだりがあると一気にドラマ性が増しますし、親しみがわきますので…無色透明な存在だった薬剤師さんたちに色が付きましたね~」

 

患者さんとの会話ですか!確かに、物語形式なので漫画との親和性が高くなりますね。

 

ネーヤさんに質問します。

油沼さんからメールが来た時、どういう印象を持ちましたか

 

 

ネーヤ「とりあえず、ビックリしました(笑) 『私のこんなブログが漫画にできるの?!?』 と言った感じです。 それと同時に、私のブログが漫画になったら嬉しいな!と思って、二つ返事で了承しました(^^)」

 

ブログが漫画になったときはどう思いました?

 

 

ネーヤ「すごく嬉しかったのと、『へー、漫画家さんにかかると、私のブログがこんな風に生まれ変わるんだ!!』と言った感じでした。」

 

相思相愛ですね(笑)このWebマンガはどのように盛り上がっていったのでしょう?

 

ネーヤ「Twitterで拡散されてw」

 

油沼「ですね。Twitterの力は大きかったです!!いやーでもネーヤさんが拡散する前って、RT(リツイート:フォロワーに他の人のツイートを見せること)が50件未満とかでしたよ?ネーヤさんが拡散することで、他の薬剤師にもどんどん拡散され、100件以上に!」

9話(「ジェネリック、あります」)のときとノロウイルスの話(書籍未掲載:「ノロウイルスのお作法」)で凄い拡散されましたね~」

 

ネーヤ「ああ、あれで一気に火がつきましたね!

私のブログはインフルエンザで結構認知されたから、ウィルス関係が多いですねwww」

 

確かに、ネーヤさんのブログは漫画にしやすいけど、油沼さんの更なる工夫が加わって実用的なエンターテイメントになってますね!

 

 

油沼「笑わせるように仕向けてるので…(笑)かなりハッチャケさせてます」

 

ネーヤ「ですね(笑)私のオフザケを上手く仕上げてくれてます(^^))

 

油沼「薬剤師漫画を描くときはコメディタッチで行こう!って昔から決めていました。」

 

書籍化しての反響はいかがでしたか?

 

油沼「まあよく売れたなあってところです、はい。

『面白い』という声は頂いていますが『タイトル悪いよね』というのが殆どの人の共通意識ですね(笑)。

 

油沼さん、漫画を描く前と後で薬剤師に対する認識はどう変わりましたか?

 

「薬剤師に対する認識はガラリと変わりました。

描いてからというか、ツイッターでいろんな方をフォローするようになって『あー普通の人が多いな』といったところです。でも『結構占い見ますよ』という方が多かったのには驚きました!!!

なんでや科学のコやろう?!( ꒪⌓꒪)

そして「薬剤師不要論」については『バカなこと言ってるよなあ』という認識です。

薬の世界(というか人体という世界)は知れば知るほど難しいです。一つ知ると5コ疑問が沸くレベルで迷路ですねこれは。」

 

 

タイトルに関して、他に候補はありましたか?

 

油沼「『走れ!薬剤師!』ってタイトルとか『ためになる薬屋の話』とか『クスリとリスクと薬剤師』『薬局の正しい使い方教えます』…とか沢山候補は出しましたが…どうしてこうなった?!(笑)()

 

ネーヤ「私は漫画らしく、『花丸薬局は今日も大騒ぎ』とかがいいと思ったんですけどね(笑)」

(注:マンガ本編に登場する薬局の名前が花丸薬局です)

 

「マンガ」とタイトルにあるのが良かったと思います。

残念ながら薬剤師はまだまだ業務内容を知られていませんし(号泣)

 

油沼「いまだに『お薬を袋に入れて渡す人』って考えている人は多いんだろうな…とは思います。

どーーーーーやったら伝わるかなーーーこの難しい仕事オオオ!!!と地団駄踏む毎日です。」

 

どの仕事も他の仕事には見えにくい プロの工夫がありますからねえ。

油沼さんにお伺いします。今後の展望と、薬剤師の情報発信に望むことは?

油沼「守秘義務のあたりは厳しいと思いますが、ネーヤさんのような(物語性のある)ブログが多くなると薬剤師の仕事が一般の人に理解してもらえるなあって思います。 漫画描く人たちの中には『私が(俺が)新しいジャンル開拓してやるぜ!』って人がいるんです。 そういう人たちにとったら薬剤師という職業は正直…おいしいです(*ノω\*)

なのでドンドン書いてくれると嬉しいですね。色んな薬剤師さんの色んな視点で漫画を描きたいのでネタは常に募集中です!」

今後は「マンガでわかる薬剤師」を含めていろいろな薬剤師の世界を描いていく予定の油沼さんにネタを提供してくださる薬剤師の方はぜひ油沼さんまでご連絡下さい!


薬剤師さんの備忘録(油沼さんのブログ)
http://aburanuma.sakura.ne.jp/aburanuma/phrma/top.html

おねぇ系薬剤師の言いたい放題(ネーヤさんのブログ)
https://薬剤師求人検索くん.com/neeya-blog/

 

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小石まり子さんインタビュー4

小石まり子さんのブログ「ぼうそう医薬情報室」について、さらに取材してみました。

 

-記事を書く時間をみつけるというよりは、時間があるときに記事を書くというスタンスですか?

 

 「新医薬品系の記事は、締め切りに追われて書くことが多いです。  『新薬雑感』という記事の場合、審査報告書が出てから薬価収載(遅くとも発売)までの間に記事を公開する、というルールにしているので、薬価収載月になると通勤中や休憩時間中などに暇を見つけては記事を書いています。(心境は期末テストの2~3日前…)  逆に医療ニュース系の記事は業界紙や行政資料を見て突発的に記事作成を思い立つので、情報を入手した日の夜にバーッと書き上げることが多いです。  時間を決めて書いた方がコンスタントに記事を公開できるとは思うのですが、ついついTwitterやゲームをしてしまうんですよね~…。余暇時間の有効活用ができる人を尊敬します…。」

 

私も早く記事を書こうと思うのですがついTwitterやゲームをしてしまいます(汗)

ブログをされている方で記事を早く書く秘訣を持っている方、ご教授いただけると助かります!

 

小石まり子さん、4回に渡りありがとうございました!

 

タイトル:ぼうそう医薬情報室

アドレス:

iyakujoho.com

管理人の名前:小石まり子

 

 

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情報提供と導き・支援の違い

 服薬指導はいらない、AIでもできるという人がいます。

医師の診察でもちょっと喋っただけで終わってしまうあれが診察かという人がいます。

診察室に入ってきてからの一挙手一投足ですでに診断が済んでしまっている(その技術を身に着けているのが医師)ではないでしょうか。

 

 なんでも「AIでできる」という人は、「人にとやかく言われたくない」「好きな人とだけ接したい」「自分は常に正しい選択をする」という感じではないでしょうか。

 それで、情報提供だけをしてもらって、その中から自分にあった情報を自分の都合のいいように解釈する。

 医療というのはそういうものではありません。患者自身が気づかない変化を判断材料としている部分が多分にあります。患者の目先の気持ちだけを叶えていては、本質(治癒や緩和)につながらないのです。

 というわけで、服薬指導不要論に対しての考えを述べます。

 

 吐き気止めの薬が「毎食前」という記載になっています。これはレセプト上の記載でこういうことになっているだけであって、実際には食事が摂れないぐらい吐き気がする人もいます。

 そこを医師に疑義照会するのは現実的ではありません。症状の程度を聞いて服用間隔を説明するのが薬剤師の腕の見せ所です。

 なお、食べられるけど食べたら吐き気がする場合は「毎食前(30分ぐらい前)」という説明になります。食べられない場合は「1日3回は○時間開ける(薬によって異なる)」という説明になります。

 医師が治療全体の方針を示し、方針の範囲内で詳細な運用を他の医療職が行います。治療方針が変わるほどの状態変化であれば医師のもとの向かうよう患者に促す。

 もしくは、生活習慣や処方箋受付時点に合わせた運用も行います。

 

 「そんな細かい調整をするのは面倒だ、適当にのんでも効く薬がほしい」

その役割を担っているのが体内の色々な仕組みで、その機能が低下したりバランスが崩れるのが病気です。あいにく、人間が開発する薬はそこまで進化していません。よって専門家による微調整が必要です。

 その上、薬は効き目を優先して開発されているものも多く、使い方が難しいものも多いです。その使い方を提案するのも薬剤師の仕事です(そこまで医師が行っていたら、患者さんをさばき切ることができません)

 まだまだ医療は人間のかただの機能ほど進化していません。薬を決まった時間に飲んだり使うという不便な作業を続けてようやく人の機能の補助をしているに過ぎません。

 その不便さをより楽にするのが服薬指導です。その人の生活や機能に合わせて支援していきます。説明書にある使用方法を実践しやすくしたり、実践できているか患者に合わせて行うのが薬剤師の役割です。

 

 

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薬剤師フィールドリサーチ 小石まり子さんインタビュー3「視覚的に見やすいサイトはどう作る?」

2019年7月17日発行薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の内容です。

 

-レイアウトも工夫されていて、視覚的にも見やすくなっています。 ご自身で工夫されたところはありますか?


「ブログをはじめる前に、書きたい記事に合わせたひな形とルールを決めました。

 例えば『記事の冒頭でポイントを示し、結論だけ知りたい人はそこだけ読めば事足りるようにする』『表を使うときは原則3列までにする』などです。

 記事を書いているとどうしても『あのネタも入れたい、この情報もあったら便利かな。』と思って収拾がつかなくなってしまうので、あらかじめ項目名を決めて話が脱線しないようにしています。  

 読者も記事の型が決まっている方が内容を把握しやすいと思いますし、作成側にもまとまった時間が取れなくても記事を書きやすい(『今日は疾患のところだけ書こう』とか、『安全性のところだけまとめて3記事分作ろう』とか…)というメリットがあるので、結果的に読みやすい記事を継続してあげられるようになるかなと思っています。   

 ちなみに私のブログの場合、どうしても脱線したいときは別項目を立てて語るようにしています。個人的にトリビアやコラムが大好きなので、一定のルールは決めていますが、あまりガッチガチには考えずにゆるーく記事を書いております。」

 

 決めるべきところはきっちり決めて、緩めるところは緩める。『型』があるので無理なく記事を書けるように最初に決めたのが、継続してブログを書ける秘訣になっていますね!これからブログや自分での学習をされる方も自分を楽にする型を決めてはどうでしょう。

 

タイトル:ぼうそう医薬情報室

アドレス:

iyakujoho.com

管理人の名前:小石まり子

 

 

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日本点眼薬研究所のPFボトルを使ってみた

 この度、日本点眼薬研究所のPFボトル製剤を使うことになりました。

 今まで使っていた製剤の防腐剤であるベンザルコニウム塩酸塩でまぶたを腫らしてしまっためです。使い続けて約1年。すぐには起こらない過敏症なんですねー。実感いたしました。

どんな容器かといえばこちらに解説があるので御覧ください。

www.nitten-eye.co.jp


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ふたを開けると
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こんなふうにノズルいっぱいのフィルターがあるんですねー。

 実際使用しての感触。

 液が出るのにほんの少しだけ力が要ります。それでも、通常の点眼より0.5秒ぐらい長い程度でしょうか。かなり改善されています。某外資系メーカーの点眼ボトル(ト○バタ○ズとかベト○ティッ○とかパ○ノールとか)より柔らかい印象を受けました。

 疾患や年齢で手の力が弱い人やずっと首を上げていられない人でもほぼ支障なく使用できます。(先述のリンク先記載の「高齢者や指の力の弱い人向けの使用方法通りに使うと難なく液が出ます。指の力が正常な人がこの方法を使うとむしろ液が出すぎるぐらいです)

 使い切り製剤をもったいなく感じる人にも選択肢が増えました。(タプロスミニだと高価で、1本95.3円なので30日で2859円 タプロスの3倍の薬価)

 ただし!β阻害剤の効果持続型にはPFボトルは存在しないので、必然的に点眼回数が2回になります。(効果持続型は液がドロッとしているので作りにくいのであろうと推測)

 かといって、プロスタグランジン誘導体製剤の刺激と色素沈着とまつげビョーン!は遠慮したい(処方医も使わずに残しておきたい様子でした。もし、β阻害剤が何らかの事情で使えなくなったときのために取っておきたいようです。)ので当面はこれでいくでしょうね。なお、まぶたの腫れはおさまりました。

 

 PFボトル製剤は懸濁剤や粘り気のあるものは使いにくいようです。

 

 β阻害剤を2回さす場合は、夜は寝る前でなく活動時間帯にしてほしいと処方医はおっしゃっていましたが、

 1.仕事中であり、さすのを忘れる、もしくは点眼を忘れて帰ってしまう

 2.化粧が落ちる

という理由もあって結局寝る前にさしていますトホホ。 

 

 

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