「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ

お薬手帳の何を見ているか

 この4月から、お薬手帳を持参したほうが条件によって30-40円安くなる。

これは、お薬手帳の記載内容を薬剤師が確認して、併用薬やアレルギー、他の薬局での処方歴や既往歴を確認することで、服薬指導時に確認する内容を絞れるという、

「(継続した記載をされた)お薬手帳を持参してありがとう!おかげで基本的な確認事項を質問する手間が省けた!」

と言う意味である。手帳を持ってきたことに対する減算ではない。

 

 前回来局が半年以上前になると、その間にどんなことがあったのかいろいろ確認する必要が出てくるので、手帳を記載していても減算にはならない。

 大規模の病院にある大規模の薬局の場合はこのルールは適応されない。 

 

 小児の急性疾患だと、一つの薬局一つの医療機関にするのが難しい。他の薬局でもらった処方歴を確認することで

「ここでは初めてだけど、他の薬局でもらったことがあるから使い方はわかると思われる」と判断することができる。さらに、他の兄弟も同時に薬をもらっていれば、「この子は初めてだけど、上の兄弟がずっと使っている薬だから、使い方は大体把握しているだろう」と推測することができる。

 

 なお、「薬を飲んでない証明」は「飲んでいる証明」より難しい。

お薬手帳の記載漏れだったり、紛失だったり、もともとお薬手帳に記載をしない院内処方の医療機関だったりで飲んでいるけど記載されていない場合もあるので。ゆえに、手帳を持参していても、口頭で併用確認は必須だ。

 

 今更だが、何度でも説明したいことがある。

お薬手帳に記載されているのと同程度の事柄を患者が説明できた事例はあまりない。

(処方元医療機関、薬の名前、用法用量、処方日数、調剤した薬局)医療機関や薬局が提供した情報の方が正確だ。

 これは、患者を責める意味ではない。もっと患者さん特有の生活や趣味嗜好や治療に関する考え方に根付いた情報を聞き取りたいのだ。また、説明する事項をオーダーメイドに近づけたいのだ。薬局に来る患者さんの時間を割いて説明している以上、より効果的でありたいという願いだ。

 正確で自分の生活にあった薬物治療のためのお薬手帳

 どうぞ持参お願いします。

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