日本郵政グループの日本郵便が薬の宅配を始める。医師の処方箋をもとに薬を出す調剤薬局の最大手と提携し、5月にも東京、札幌、名古屋の三大都市圏で在宅患者向けに処方薬などを宅配便の「ゆうパック」で運ぶ。
この事業の流れは以下のとおり
1.医師より処方箋による訪問指示が出る
2.薬剤師は医師の処方に基づき調剤(薬学的に疑問がある場合は疑義照会もする)
3.薬剤師が患者の居宅を訪問し、薬の管理状況や患者の居宅での様子を観察しより広い意味で効果的(服用時点の設定や調剤方法の工夫も含む)な薬の使用方法を提案したり作用と副作用のモニタリングを行う。
4.薬を日本郵便が配達する。
何が今までと違ってくるのか?
1-3は通常の居宅療養管理指導で行われる業務。通常薬局の近隣に住んでいる人を対象にしているので、宅配業者を使うよりも直接持参した方が早いし、服用状況や患者の動き、を鑑みて薬のセッティングをすることが患者の居宅での服薬管理業務になる。
対象は運ぶと重いけれど保管に気候条件の縛りのないものだけになると考える。気温の変動がある支障があるものや向精神薬や麻薬は安全性のため薬剤師本人が運ぶし、さっきも書いたがそもそも居宅療養管理指導は近隣の薬局が行っているので業者使うと時間がかかるし経費もかかる。
これは、生活用品やおむつの配達を見据えてのことなんだろうなあ。