の記事を書いているうちに眠くなって途中になってしまいました(正直)
補足します。
1.在宅療養をしている患者さんに郵便配達で薬を届ける場面とは
一般的に薬剤師が在宅療養をしている患者さんに薬を持参し使用方法を説明したり、薬を介して患者さんの治療や生活を改善できるか観察や分析・検討・立案・実施する場合、対象は比較的近所に住んでいる方々です。(施設の場合もあるが、これも薬局から16km以内のことがほとんど) 実際に患者さんの自宅に向かうのですから、同時に薬を持っていけば済む話です。実際の薬を持参し説明し患者さんやご家族介護者のわかるところに配置するのも重要な任務です(置き場所がわからないとそもそも飲めない)
では、車が必要になってくるのはなぜなのでしょうか?
1.大きな薬を運ぶ場合
栄養剤(エンシュア・リキッドやラコールのようなもの)や輸液
2.一度に多くの人の薬を運ぶ場合
施設入居者の薬を一括で運ぶ場合が相当します。
車を利用する場合の問題もあります。
★駐車違反
にもある通り、患者さんの居宅を訪問する場合、駐車許可標章をもらってない場合(急に訪問が決まるなど)は駐車する場所がないと駐車違反を取られます。ブログにもある通り、申請に非常に手間がかかります。都市部の在宅医療に大きな問題になっています。違反金の納付は誰が負担するのかという問題、業務で個人の交通違反点数がつく上に免許更新の期間が短くなったり講習時間が長くなるなど重い処分が課されることなど課題があります。
駐車違反を回避するために薬剤師を運転士が運ぶ場合、運転士の人件費の負担も課題です。
★事故リスク
また、事故を起こしたり巻き込まれた場合のリスクも薬局としては不安要因です。怪我をした場合、スタッフがいきなり減るもしくは怪我させた相手に対する補償問題になるわでお金も時間も信用も失われます。
★薬局が車を保有する費用負担
車両の費用、駐車場にかかる費用、税金や保険や車検に関する費用を考えると年間数十万円になります。
この、★の部分を解決するべく、宅配業者を利用するという考えに至ったのではないかと考えられます。日本郵便はインフラとしての役割があります。配達員に居宅療養に関与してもらい、関わりの目を増やすという目的建前もあると考えます。
さて、これは患者さんにとってのメリットでしょうか?
もっぱら企業側の都合ではないかと思います。
施設入居者に一度に多くの人の薬を届ける場合であっても、薬剤師がタクシーを利用する方法が取れると考えます。他の業務で時間的に難しい場合の臨時の手段ではないかと考えます。業者を利用する場合、破損紛失リスクが大きいです。
また、独居高齢者(特に認知機能低下の方)の場合、荷物の受け渡しがきちんと行えるのか、宅配員を装った悪意のあるものによる犯罪とどう区別をつけるのかが心配です。
2.元記事に対する指摘
に対する指摘です。
日経記事中では「約1400の薬局を系列に持つ」とありますが、同社傘下のファーマホールディングが経営している薬局数は359。最大手のアインファーマシーズで700超えるぐらいです。
参照: めでぃしーんねっと2016