「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

「かかりつけ薬剤師」と「かかりつけ薬剤師」をサポートする薬剤師と。

 始まりましたねー。制度上の「かかりつけ薬剤師」。

対物業務から対人業務へ、と言いたいんでしょうけど、この条件全部クリアしたら対人業務以外の業務がおろそかになって薬局の経営が立ち行かなくなる可能性のある条件ですね。

 「ここぞ」と言う時の「ここぞ」の患者さんに対応していて他の患者さんを待たせてしまったり、
患者さんのための調べ物や、地域活動や認定薬剤師取得更新の研修の参加のために店を空けていて接する患者さんの数が減って顔なじみの方が他の薬剤師より少ない状況になるわ・・・

 

 労働時間が報酬と連動しない役員報酬で働いている薬剤師開設者しか無理な制度のような気がします。

 

 でも、サポートしてくれる薬剤師がいればできるのではないかと思っています。

ニーズもあるけれど、供給もあると思います。スターにはなれる時期ではないけど、支援ならできるという真面目な人が意外と多いのもこの職種です。

 

 

 在宅はかかりつけ薬剤師の要件ではないので、在宅の主担当を任せる

 子育ての関係で地域活動や研修への参加は難しいけれど、薬局内でのバックオフィス業務を一手にする(在庫管理、店舗運営、薬局内での業務全般)

 かかりつけ薬剤師が相談業務に専念している間の他の患者さん(経過を見ている段階や今回はここぞの時ではない人)の対応をして患者全体の時間を無駄にしないようにできる薬剤師

 患者さんのために、コツコツ、様々な工夫ができ、引き継げる薬剤師(患者さんが不安な時以外は穏やかに安定した雰囲気を維持することが大切とわかっている)

 

 それぞれの薬剤師がそれぞれの担当を意識してやる形にすれば、地域の様々な考えや状況の患者さんに対応できると思うのです。

 

 地域活動をしているスター薬剤師よりも、いつもそこにいて、穏やかにしている薬剤師にこっそり相談を受けたい人もいる(むしろ、こういう啓蒙啓発の場に気後れして来ない人の方が深刻な問題を抱えています。彼らを支援することが大切だと思っています。彼らがちゃんとした支援を受けられれば、行政の仕事は確実に減りますし、まっとうな地域を支える住民になれると思います)

 

 これば別の記事として詳しく書く予定ですが、

「妊娠出産育児で実質更新が止まる認定薬剤師」制度をなんとかして欲しいです。
研修に参加するのがままならない間でも、他の薬剤師の支援をできる範囲でしたい薬剤師を活用しないで一億総活躍社会ではないんです!業務と言いつつ家庭にいなかったおっさん薬剤師がのさばれる制度なんて変わらなあかんのです!

 

 かかりつけ薬剤師というよりはかかりつけ薬剤師チーム=薬局(群)(地域の薬局が連携してその地域の住民を見守る)でないかと思うのよね。

 

 基準調剤加算の要件に、管理薬剤師がかかりつけ薬剤師になっているというのがありますが、これは外してほしいなあ。他の薬剤師やスタッフを支援し管理する仕事や薬局全体の業務を把握し改善する業務があるので、支援する役割なのだから。

 

補足した記事

 

miyaq.hatenablog.com

 

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