「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

妊娠・出産・育児で更新が途切れる認定資格

  認定薬剤師についての改善提案です。

 

 日本薬剤師研修センターでは、妊娠・出産で研修が続けられなかった場合の対応を以下のようにしています。

どんな様式でもかまいませんので、研修が続けられなかった理由、期間、それを証明するもの(母子手帳の証明欄の写し、診断書等)を添付して研修センターまでお送りください。期間延長を認めた場合(最高1年間)、ハガキにてご連絡しますので、認定申請の際、申請書にその旨ご記入ください。長期海外留学なども同様の考えです。
不明な点は研修センターへご相談ください。」

 

まず妊娠で280日(ただし、最終月経からの日数なので、妊娠発覚からある程度の期間は研修に参加できる場合があるし、無理のない範囲で参加して出産後に更新がしづらくなる分の対策をしよう) 出産後体調が回復するのに絶対安静1ヶ月に加え授乳間隔が短くて寝られない期間を足せば1年など軽く超えてしまう。

 日本薬剤師研修センターの更新の場合の必要単位数は年間5単位以上、3年間で30単位です。

 3年間で3時間の研修(2単位)を15回、約2ヶ月に1回研修に参加するペースです。自己学習が1年で5単位まで(4時間の学習で1単位)認められるeラーニングは期間受講数上限なしのですが、自宅で幼児がギャーギャー叫んでいるところで学習できますか?その内容は頭に入りますか?eラーニングも子供にパソコンを占領されたり、子供がパソコンを誤操作して視聴中の内容がパーになったりする危険性があります。

 

 ゆえに、女性が妊娠出産しながら認定更新するには「妊娠前に多めに単位取得し」「更新しやすい期間を計算して家族計画を立て」「出産後1年以内(なるべく早く)夫1人で半日乳児の世話ができるようにする」必要があります。

 

 ただでさえ、保育園に入るのに有利になるように出産時期を考えたりいろいろ苦労しているのにと認定を取るのすら諦める女性薬剤師が出るのは不憫でなりません・・・。

 

 こちらの記事の補足です。

miyaq.hatenablog.com

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村 にほんブログ村 病気ブログ 薬学へ
にほんブログ村