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「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ

疾患のない若いうちからかかりつけ薬剤師を持つ意義

 
 というわけで、「若いうちからかかりつけ薬剤師を持つ意義」について記事を書きます。

 

  1.服薬情報の蓄積

 お薬手帳を保管しておいてください。そして持参してください。

 薬局でも服薬した薬の情報(自薬局で調剤したものにかぎらず、他の薬局で調剤したものや市販薬)を薬歴に記録しています。そして

既往歴(や来局時の症状・疾患)

調剤上の工夫(一包化した、混合した軟膏の蓋の色、印字の内容など)

購入した市販薬やその他雑貨

副作用・アレルギー歴
薬に影響を与える嗜好品の摂取の有無

来局時の応対や指導の概要を記録しています。妊娠・授乳の記録や特に小児の場合は服用時の体重も記録されています。

 これらの情報の蓄積期間が長いほど、またそれが客観性を持つほど信頼性が高くなり、安全かつ正確な治療であなたの命が守られる確率が高くなります。

  

 2.医療や介護との関わり方をかかりつけ薬剤師を糸口にして得る

 自身や家族が医療や介護が必要になってくる場面が必ずやってきます。その時に

どのようにすればより安全にかつ確実に治療に向かうのか

どのように接すれば正確に自分の意思が伝わるのか

どのように医療や介護に携わる人に頼ればいいのか

正確な医療知識の得方

を知っておけば、急な疾患でも非科学的な医療に走ることなく不安を和らげることができると思います。また、真摯に医療に向き合い健康を維持していけば年をとって大きな手術をうけるようになった時でも不安に思うことなく、なおかつ治療もうまくいくようです。

 

 この2.番については、自身の父親の医療や介護への関わり方が元になっています。

基本は健康なのですが、健診や時折かかる病気で医療従事者に接していって、まっとうな健康法を実践していたため、高齢になった今でも健康でリア充です。この父親がこの度大きな手術をしたのですが、健診でたまたま見つかったところを手術し、日頃の運動習慣が利いたのか驚くほどの回復を見せ、目立った合併症もない状態です。この父親、医療従事者にもしっかり質問をし、主治医にも軽口を叩き、病気を持つ家族の受診にもついていき対応を完璧にこなしています。若いうちから病院にかかるほどの疾患の時に自分でも調べつつも不安なことは医療従事者に聞く習慣がありました。当然、お薬手帳も持っていて、自宅にいる時は居間のわかり易い場所においていました。(かばんを持ち歩かないので、倒れた時にも家族が持っていけるようにしていた)

 

 同じ患者を一生一人のかかりつけ薬剤師が担当する確率はゼロ

平均寿命から考えれば当たり前ですね。ずっと同じ場所に住んでいるとは限りませんし。(ずっと同じ場所で暮らし、かかりつけ薬局もずっと続けばかなりの情報蓄積となる)しかし、ひとりひとりのかかりつけ薬剤師が医療や介護との関わり方を伝えていけば、信頼できる医療・介護体制の中で不安で押し潰されることなく(不安にならないわけではありませんが、不安を共有できる)生きていけると思います。

 

 何の薬をいつ処方してもらったり購入したりはそのうち全国共通のデータベースになると思いますが、医療従事者と接して得たものはあなた自身の財産になります。

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