「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

見せてもらおうか。薬剤師のネットリテラシーの実力とやらを

 生きのいい若者が登場しました!

pharmacista.jp

 

 是非とも薬剤師になった際にはこの意気でやってもらいたいです!多くの仲間の支援を得たほうが変革はできるので、年上の仲間を作るために必要な作法を身につけたほうが安全です。(年上だからって必要以上に持ち上げる必要もないけど)

 

 

 

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 就職先によってはこわーい薬剤師のお姉さま方にやられそうな気もしますが(;^ω^)

 

 個人的には「やる気が無いように見える人達」の背景をきちんと把握して欲しいです。しかし、彼ら彼女らは本当に安心できる人以外には心を開かないでしょうから、こういう先制攻撃をしてきた人には本音を言わないでしょう。

 

 根本にあるのは「他人のリソースを悪びれず自分の思うがままに使っちゃう人たちの存在」でしょう。そういう人に振り回されるのが嫌だから、わざと自分の能力を無能と判断されて切られることがない程度に抑えておく人もいます。わざと能力を抑えるのは女性に多いです。他人の技能を好き勝手に使っていいと考える(かつ、自分の意識は全て仕事である)人が上司になってしまいがちなんですよね(汗)

 

 女性に自分の能力を低く見せて、目立たないようにする人がいるのはひとえに家事、育児、介護が待っているからではないでしょうか。あと、仕事をバリバリするのは美しくないという価値観が根付いています。結婚すると女性の本業は仕事ではなくなってしまう傾向があります。家庭の仕事の合間にやるもの、という認識です。そして、一度増やされた仕事を減らすのは容易ではないのを理解しているから、最初から無理なくできる量しか仕事をしません!という態度です。(家族から家のことを押し付けられた結果、仕事があまりできなくなるのもあります)

 本能として楽したい!というのも当然ながらあります。自分が楽したいから他人の能力を吸い尽くす人もいますね。職場でもそういう人がいるとやる気があるように見せられない部分があります。

 

 リソースを喰われないようにやる気があるように見せないのが生存戦略である、という考えならばやる気を見せないのは当たり前です。あと、18歳19歳で自分のやりたい道がはっきり見えていて表現できるのは珍しいです。親にお金を出してもらって大学に言っているなら、なおさら親の意向が反映されます。

 医療従事者のネットリテラシーが低いとのことですが、「実習の現場で見た様子をネットに書く時の言葉遣いがよろしくない」という点では同じではないかと思います。覚えていてもショートカットや入力時に気を付けることをメモにして貼っておくことでミスを防ごうという考え方です。

 ブログで発信する人が少ないのも、医療は情報を個別化していく分野なので、一般的なことを書いた上で「あなたの状況によって答えは違いますので、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください」としか書きようがありません。自分の状況を医療従事者に伝える時の上手な方法はブログで書ける一般的な情報です。一般的な情報を無差別に発信する前に、目の前の患者さんに対して個別化された情報提供を優先している人は多いです。それと、高齢者の多くは細かい字は見るのが辛いです(タブレットを用いればかなり解決しますが)。

 「この人は時間をかけたほうがいいタイミングの方だ」というのを逃さず接したいのですが、他の患者さんがわらわらくると難しいのが現状です(自分も多忙に逃げているなあ)。そもそも、ひとりひとりの患者さんに接していると食べていく(=一人の薬剤師がその仕事を継続できる)ことが難しい制度にも問題があると思います。

 記事引用:

 >具体的に何か解決できなくても、その副作用なら病院に行った方がいいですよとか、こういう風にしたらいいですよっていうのをその場で提案するだけでも、薬局で働いてるのと同じくらい若しくはそれ以上の意義がある。

  →これは現場でも行われています。押し付けがましくならないように、患者さんが自発的に動くのを支援するような言葉遣いになるように細心の注意をはらいます。まずは患者と医療側との信頼を壊さないことが大切です。医療そのものを否定してしまっては心身の健康の王道から離れていってしまいます。こういう時、門前薬局のように先生の性格や治療方針がわかっていると「こういう言葉遣いはどうでしょうか」という説明をすることができます(笑)門前じゃなくても、医師と薬剤師がお互いの考え方や人となりを知るのは大切です。患者さんの性格と医師の性格とを鑑みるためほんま言葉選びには苦労していますので、そのように聞こえなかったのかもしれません。

 実習生と一緒に服薬指導(見学も含む)を行う場合、実習生が話を聞く旨患者さんの許可を得るのですが、そもそも深刻な話になりそうな方は協力いただけないことが多いので、「薬剤師は深刻な話を聞かない」ってことになったのかもしれません。

 

  

 はい、ネットでの情報発信が少ないとされる薬剤師ですが、地味にブログやってますよ!twitterでもいろいろやってますよ(薬に関する話題のほうが少ない気がする)このブログやツイッターを見て欲しいですねw

 

 彼には小児科(もしくはその門前薬局)での経験を強くおすすめします。そこで、母親たちの様子を観察し、共感的態度で接して欲しいです。ほんま乳幼児は母親のリソースを空気を読まずに吸いつくしますよ(汗)それでなくても子供の病気で会社に報告している姿や、急変に夜遅く駆け込む姿や母親の必死な姿を見れば、仕事に能力を振り分けられないのはわかると思います。しかも、子育てに対して求められるレベルは加速度的に増してきています。粗相をしないようにピリピリしている状態なので、母親だけでなく父親も早く家に帰って母親のケアと育児家事をしないと家族全体が壊れてしまうのではないかという勢いです。

 

 将来、彼が若者に対し「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを。」と言って若者を腐すことがないことを祈ります。

 

 

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