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「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ

服薬支援を人工知能で?

prtimes.jp

 

個人的な意見として、現時点での遠隔診療には反対です。診察でどうしても漏れてしまうことがあるということと、「仕事が休めないから遠隔診療で」という発想は「遠隔診療があるんだから会社休まないでいいじゃん。仕事しなさい」という仕事(とお金)が大好きな(それしか愛せない:経営者って色々言われるから人を信用できなくなるんでしょうけど:ただ、封じ込めた深層心理の中で自分自身を受け入れてくれる人を求めてる場合もあるけどそれが自分の望むレベルで叶わないから人を信用していないんだと信じたい。心底感情のない人もおるので)

 

 「普段はこっそり、自分が気づかないうちに」服薬支援してくれて、どうしてもという時だけはっきりとした支援を望むというのが本音ではないでしょうか。というのが、薬を飲む、病院に行くというだけで「自分は病気だ」という認識をしてしまいしんどくなってしまうからです。それをなるべく無意識の中で終わらせてしまいたい、というのが人間の本能ではないでしょうか? 

 基本的に人間は考えることが嫌いです。頭を使うからです。疲れるのです。

 そして、人は基本的に自分を受け入れてくれる人以外は嫌いです。

(さらにいえば、生活が便利になって、無理に合わない人と接触しなくても生きていけるようになったので対応できる相性の幅は狭くなっていってます)

 昨今、薬や手術を否定する特集が雑誌で組まれたのも、こういった行為そのものが自分を病人と認識づけQOLを下げるものとみなしているからではないでしょうか?これを医療者の努力不足だけと考えるのはおかしいと考えます。人間の本能だからです。その辺りをズバーンと突いて医療の形を作らないと解決には近づかないと思うのですが、なぜか頭の良いお役人さんや偉い人はそういう問題を避けるんですよねー。綺麗事で済ませてしまいたいんでしょうね。院内処方のほうがいいのもお薬手帳を持ちたがらないのも「めんどくさい」「考えるのが嫌」「何もしたくない」という本能が根本にあると思います。いつもはその本能が先立つのですが、いざ深刻な問題となった、いざ命の危険があるとなった時だけ医療者を求めるのは本能なので仕方ないと考えます。

 

 では、無意識のうちに支援する機能は人工知能で済ませるから薬剤師は要らない、となるかといえばそうはならないと考えます。

 これも地域に根ざす薬剤師ならではのことなのですが、生活している場面でばったり会ったりするだけで治療を思い出す場合もあるからです。遠隔診療がまだ充分でないのと同様に、五感を使った服薬指導は人工知能では難しいからです。また、効果を重視するあまり使い方のややこしい薬も仰山ありますし。(薬の開発される方向は疾患によっては「効果」よりも使いやすさにシフトしてもいいのに、なかなかそうはならないようです。使いやすければ効果は十分に出ます。数多く出る喘息の吸入剤を見て溜息をつくことがあります)

 

 

 また、このシステムの問題点はこれです。

 医師の考える健康のあるべき姿を患者に押し付けていないか?とも感じるのです。総認識している患者もいるのではないでしょうか。そこのすり合わせをどうやって行くのかが気になります。

 

 

 

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