秋は学会シーズンですね。
そこで、学会といえば「製薬会社からの利益供与だ」と昨今言われているランチョンセミナーです。
2018.11/25 来年からは製薬会社からの利益供与となり、弁当は廃止されることになりました。
ランチョンセミナーとは 大雑把に言えば、
昼食の時間を利用して、企業などがスポンサーになって講演を行い、参加者は食べながら話を聞くものです。最近では朝食をセットにする「モーニングセミナー」おやつをセットにする「スイーツセミナー」もあります。医療系以外の学会でもあります。
行われる背景
会費だけでは運営費用を捻出できない学会が多い。
学会の会場に来る人全員分の食事を用意できる飲食店や商店が近隣に十分にない。
食べる場所そのものがない。
学会が行われる会場
国立京都国際会館(2016年医療薬学会年会)
名古屋国際会議場(2016年日本薬剤師会学術大会)
2015年日本薬剤師会学術大会会場(鹿児島)
会場・交通・シャトルバス案内|第48回日本薬剤師会学術大会 - コンベンションリンケージ
(複数に渡っているのでシャトルバスが必要)
結構な割合で近隣に市街地から少し離れた場所です。
2018.11/25
第28回医療薬学会年会が開催されるなど、飛行機や新幹線でのアクセスがいいので人が集まりやすい神戸のポートアイランドにある神戸コンベンションセンターですが、食べに行こうと思えば三ノ宮まで出ないといけなくなります。こうなると、お金を払ってでも弁当を買ったほうが経済的にも時間的にもお得です。
(ポートライナーは非常に混む上に、往復で500円かかります。一日乗車券を使えば700円で往復し放題ですが、往復して何か買って食べると1000円はゆうにかかるし列車に乗るまでも時間が掛かるし往復の所要時間を考えると2-3時間かかりそうです。)
小規模の学会や研修会だと処理できるのですが、このあたりの5000人以上の学会だと処理できません。
それなら、事前に弁当の費用を参加者から徴収するという手もあります。もしくは、ケータリングや出店を出してその場で買って貰う方法を追加すれば、見たい内容のものの合間に食べることもできます。ただし、会場にそういうものを配置できる場所があればの話です。
看護の学術集会でこのような例(事前に1000円支払って弁当を買う)があります。
メーカーが弁当で接待しているのではないか?と思われがちですが、利益供与をしてはいけないのではなく、それがどのような形でどのように影響しているのかをオープンにするのが必須です。
なお、出てくる弁当は上記イラスト並のものです。何段重ねのものではありません。
「学会 弁当」で画像検索すると・・・
なお、ランチョンセミナーは椅子だけが並べられた場所で膝の上に弁当を乗せて食べる(机はない)なので、あまり大きなものは出ません。
と言っていたらこんなサイトが出てきた。こんないいものは大規模学会向きではありません。(製薬会社の勉強会向けです)
まあ、食べるのはいいのですが、弁当の品定めをしたり作ってくれる人のやる気を削ぐような発言はしてはなりませんね。それは品がありません。
なお、私は最近は「弁当を食べなくてもランチョン参加させて欲しい」と思うこともあります。昼にあんなに食べて、夜に地元のものを食べると間違いなく体重が増えますので・・・。
2018.11/25
来年以降、弁当屋の売上が落ちて倒産するところが出ないことをお祈りしたいですが、市街地から離れたところを学会会場にすると有料でも買う人が出ると思いますので、もしかしたら、市街地から離れた都会のコンベンション会場での学会が増えるかもしれません。
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