「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ

相談する習慣をつける

 普段からほんの些細なことでも相談してくる患者さんがいます。

他の患者さんがいて混んでいるとその人のことを少し鬱陶しいと思いつつも必要な対応はします。その方も色々相談していくうちに相談するのがうまくなってくる場合があります。

 こういう方は、相談内容によって色々なところに相談しているんだと思います。今の時代、悪いどころかむしろいいことです。依存する先が多いので、ベッタリしません。

「その後どうなりました?」と聞いたり、さらには自分の顔を見るなり前回からの続きを話してくる方もいます。

 「なんでも調べたらわかるもん!相談なんて要らないもん」と思っている人でも、年を取ったり病気をするなど不安要素が生まれてくると不思議と質問するようになるんですよ。年々同じ窓口にいると、そうなる方を数名見かけます。どうも、寂しくなってくるみたいです。それと、健康状態が不安になってくるので(若い頃のようにすぐには治らなくなってきた)、質問する内容が増えてくるのも一つの理由です。

 あとは、何か起こってから出ないと質問内容が思い浮かばないというのも理由ですね。

 

 これから更に高齢化が進むと、こういう相談を必要とする方は増えるのだろうなと思う反面、相談を必要とせず、他者の意見を聞こうとしなかった人たちが耳障りのいい言葉に釣られて騙される事例も増えるのではないかと心配しています。一人の人の相談に要する時間が伸びると、他の人に構っていられなくなり、あまり相談のいらない人はネットでオーダーして薬を出す方向に向かうのではないかと危惧しています。

 

 なぜ心配かといえば、人に相談する習慣がなく年をとる人が増えるからです。

相談するのに適した相手を見つけられない

どのような言葉を選べば適切に質問できるのか、うまい相談の方法を身に付けていない

(一つの相談につながるまでに前置きが長いのも特徴です。そのため、周囲から鬱陶しがられます。)

他人のアドバイスを受け入れる器量になっていない

という状態で年を取るのとさまざまなトラブルに巻き込まれがちです。周囲から孤立しがちです。一方的に喋ってばかり、自分の意見と合わないと話を聞かなくなるからです。

 

 こういう人は悪徳商法やトンデモ医療の格好の餌食です。ビジネスのために孤立した人に近づいてきます。こういったものに一度引っかかるとそこから救済するのは至難の業です。

 

 ネットで診察したり薬をオーダーできるようになっても、いつでも相談できる窓口が必要であり、それができるようになったとしても、ずっと同じ薬局の窓口で待っていて、何かあればいつでも相談できる体制があれば、そのうち「あそこには○○さんたちがいる。」と思ってやってくる人がいるのではないかと期待しています。1人でもいれば、それだけで薬局の存在価値はあります。24時間対応のコールセンターでは対応する人は変わってきますし、対応者の指定も難しいですが、薬局ではスタッフ全員がそこそこの知り合い。相談内容をまとめたレポートでは共有しにくいことも共有しやすいです。(業務中の雑談も、患者さんの様子について話すことがあります。「Aさん最近めっきり元気がなくなったね」「Bさんお金の支払い方がちょっと気になる。財布の中身を全部トレーに出して、こっちに要るだけ取ってとか言ってくる」など。)

 

 そして、若いうちから相談できる相手と、相談できる癖をつけておけば、きっちり要点を抑えた質問ができるようになりますよ。そのためには情報を選択することと、質問できる相手を増やすこと。

 

 うまく相談できるということは、診療時間を充実させることにつながります。自分の考えや症状を短時間で話せることで、治療にプラスになるでしょう。

zasshi.news.yahoo.co.jp

  症状について

・いつから起こったのか

・どんな症状か(症状の強さをスケールで説明できるといい)

・どんな時に軽減し、どんな時に悪化するのか

・どこに症状が起こっているのか

・他に症状があるのか

を説明できるようログを取ってみるといいでしょう。

 

 医療従事者の方も工夫が必要です。

相談を受け入れる体制であることを知らせる。(忙しい時は無理というアナウンスも必要)その一例として、定期的な相談会の開催も一つの方法です。

自分が説明した後に、「何か質問はありますか」などと聞いて、相手の相談を受け入れる態度をはっきりさせる。

 質問したそうな人を拾い上げる技術をみにつける。(私もできてません!申し訳ありません!)

 

 

 

 

 

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