医療系キュレーションサイトのおかげで、ネットで提供される医療情報に悪い印象を持たれがちです。
真摯に正しい情報を提供しようとする人たちの苦労が水の泡です。
ブログやSNSなどで医療情報を提供しようとすると、「そんなことをしている暇があれば、一人でも多くの患者をみろ(職種によって漢字が変わるので敢えてひらがなにしています)」という人もいます。
医療従事者がネットで情報を伝えるのも、良い医療を提供するためです。直接対面していない人も、将来的に患者さんとして対面するかもしれませんし、他の医療者の世話になるかもしれません。多くの人たちにまっとうな情報を与え、良い医療を提供する。
病気になっていない人への啓蒙として、また、病気になって病院に連絡するか迷っている人にヒントを与え(時には病院に行くことに対する不安を解消する)、医療にアクセスする際のマナーだったり覚悟を教える。そういう役割は医療者が対面するだけではさばききれません。広く情報を与えることには限界があります。医療を題材とするジャーナリストだけでは数が足りませんし、知識があり、一定の研鑽を積んだ者の言葉は重いです。
それでも、一部の人は信頼性の低い情報を提供して自らの商売につなげようとしています。そういう心のないサイトは叩かれても叩かれても雨後の筍のように出現します。倫理観が決定的に欠ける人はこの世には存在します。そういう人に反省させるのは難しいです。間違った医療情報が元で人生を無茶苦茶にされる人は後を絶ちません。
医療従事者の活動が、ネットにまっとうな医療情報を増やし、悪い情報を隠してしまうのが妥当なのではないかと考えます。
そのために必要なのは
引用、参考にしたものを明確にする(論文紹介サイトは読んでいる論文を紹介するので、このあたりで信頼を得やすい)
症例報告は患者さんの個人を特定される可能性があるので慎重に行う
匿名か実名かはあまり関係しない
と考えます。
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