の記事で掲載されたサプリメントの中に自分が今飲んでいるものがないと心配になっている方へ
信頼できる製品かどうか見極められるポイントを紹介します。
商品の包装を見ましょう。
実際に購入した葉酸を含有した、ビタミンB12,鉄の栄養機能食品の包装です。
こちらの商品は400円していません。
原料、成分表示のしっかり出来ているものです。(先日の記事には紹介されていない商品です)
紹介されていないものでも、以下のようにきっちり表示されているものは安全に服用できます。
この商品だと
成分:ビタミンC、ピロリン酸第二鉄、ビタミンB6.ビタミンB2、葉酸、ビタミンB12
添加物:還元麦芽糖水飴(賦形剤)、デキストリン(固形化剤)、微粒酸化ケイ素(固結防止剤:ダマにしない)、シェラック(錠剤のコーティング剤:ラックカイガラムシの分泌する虫体被覆物を精製)
にわかれます。
<確認するところ>
葉酸の含有量
400-480μg 妊娠を希望される方や妊娠初期の方
240μg 妊娠後期の方
100μg 授乳中の方
これだけ含まれていれば、必要とされる葉酸は摂取できますし、製品に表示されている量を飲んでいる限り過剰症の心配もありません。
原材料名をすべて書いてあるかどうか
できればはっきりとした成分名で書いてある物のみで構成されたものがおすすめです。
栄養成分表示は、含有量の多いものから順番に書かれているかどうか
(国民生活センターの指摘にも、「栄養成分表示において、成分の含有量通りになっていないものがある」というのがありました)葉酸サプリの場合、もともと摂取推奨量が少ないので、トップに来ることはまずありません。(単独成分であっても、賦形剤のような添加物に含まれる糖や脂質のほうが先にきます)
保存方法・有効期限の記載があるか
アレルゲン表示があるか
ご自身が食べられないアレルゲンがあれば、その製品を選ばないようにしましょう。
まだ実現していないけれど、あればいいと考えているのが
「特定保健用食品の葉酸」です。
消費者庁による「特定保健用食品」の解説
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin86.pdf
こちらには「特定保健用食品(疾病リスク低減表示)」として葉酸を400μg摂取できるものも許可対象とするとあります。しかし、申請費用が高価なこともあり、実現していません。特定保健用食品になるには審査が必要なので、安全性が確保されます(とはいえ、トクホ取り消しの事例もあるのでなんともいえませんが、葉酸の場合は研究もされたものなのでその確率は低いといえます)
(公益財団法人 日本健康・栄養食品協会のサイト)
栄養機能食品としての葉酸は販売されています。しかし、含有量が1日あたり200μgと妊娠を希望される方や妊娠初期の方には少ない量です。授乳期の方はこちらも選択する基準に入れられます。
写真の商品のように、他の成分についての栄養機能食品として販売されているもので、葉酸を400μg含有させることも出来ます。これも安全に選択でる基準になります。
(栄養機能食品は、厚生労働省が定める基準を満たしていれば許可を受けずに販売できます。許可は受けませんが、基準を満たす必要があります)
商品の包装の表示がシンプルなものを選ぶと無難です。
それでもややこしい場合は、産婦人科医師に相談するのが早いです。(葉酸の必要性は理解しています。)もともと、かかっている疾患がある場合はその主治医に相談するのもいいです。(飲んでいるサプリメントの情報を知らせることは安全な出産につながります)
匂いが駄目なら錠剤
つわりが酷いなら、臭いのないもの、錠剤の大きさが小さいもの、一日に飲む量が少ないもの。自分が食べられそうな味のもの。
値段が高くないもの
妊娠を希望する方が飲むとなると、長期間になります。高いと続けられません。
葉酸単独だと大体1ヶ月分200円から1000円未満で済みます。
徹夜ビタミンやカルシウムが入っていても、1ヶ月2000円未満が相場です。
(ドラッグストアのネットショップでの葉酸サプリメント販売価格を参照)
国立健康・栄養研究所 「健康食品の安全性・有効性情報」葉酸
関連資料
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail652.html
平成 15 年度厚生労働科学研究費(効果的医療技術の確立推進臨床研究事業) 日本人の
水溶性ビタミン必要量に関する基礎的研究
http://www.shc.usp.ac.jp/shibata/4-7.pdf
胎児の正常な発育に役立つ「葉酸」を摂取できるとうたった健康食品 国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20110526_1.html
米国予防医学専門委員会(USPSTF)は米国医療研究・品質調査機構(AHRQ)の独立委員会で、検診や予防医療の研究レビューを行って米国政府の推奨グレードを作成します。
農林水産省 食品表示のパンフレット
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会:栄養機能食品の表示について
妊娠中の食事とサプリメントについて
国立健康・栄養研究所
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail1550.html
栄養機能食品(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin830.pdf
もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m