モーラスに代表される、ケトプロフェン製剤を使用した後に起こる光線過敏症。
他の痛み止めの湿布でも起こるのかという疑問が起こりそうですね。
非常に雑に各NSAIDsの構造式を描いてみました。
緑色で囲ってあるのが各化合物に共通すると感じた部分です。
はっきりとした確定はないのですが、ケトプロフェンの構造式の左半分の部分が光線過敏症に関わるという推察があります。
日焼け止めで過敏症を起こしたことある方はケトプロフェン製剤は使わないようにお願いします。
オキシベンゾン(ちょうどケトプロフェンの左半分の骨格と類似)
オクトクリレン、
が該当成分に当たります。
ケトプロフェン製剤を使う場合は、使用終了後4週間は光に当てないか、光に当たらないところだけの使用にしましょう。(使用部位を薬剤師は確認しましょう)
(湿布やテープだけでなく、ローションやゲルでも起こりえます)
薄手の服だと、光線過敏症を起こすことがあったり、使用終了後4週間語を超えて過敏症を起こす場合もあるので、腰や背中に限定した使用にするのも無難でしょうね。
過敏症の起こりにくい消炎鎮痛成分に貼付剤にする方法もあります。上の図にあるロキソプロフェンの貼付剤は過敏症を起こしにくいとされています。
参考
ケトプロフェン外用剤による光線
過敏症に係る安全対策について
http://www1.mhlw.go.jp/kinkyu/iyaku_j/iyaku_j/anzenseijyouhou/276-1.pdf
第一三共の資料(ロキソニン外用剤)
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