医師の往診に薬剤師がついていくことも珍しくなくなってきました。
居宅療養管理指導を算定している患者さんの往診に薬剤師がついていく場合
診療所の医師
診療所の看護師
薬剤師
(施設の場合だと施設の看護師)
という「白い巨塔」の教授回診ほどではないにせよ、非常に多くの人間がついてきます。この場合、別の組織の人がついてきます。ゆえに、診療所と患者の間の言った言わないのトラブルは起こりにくいです。
それぞれが患者の対応を分担しております。
医師:診察に集中する
診療所の看護師:バイタルを取る、患者さんの姿勢を整えるなど診察の補助
施設の看護師:前回の診察以降に起こったことの説明
では、薬剤師は何をするのか?
残薬の調整(外用剤や内容滴剤の残量を確認しておき、報告しておく)
医師が診断する際の薬剤情報の提供(剤形や適応など)→薬剤情報の外部メモリのような役割です(服用後、どのようになったか次回診察までにデータを集めて、医師が次回診察時にスムーズに診断を下せるようにするため、薬剤師は薬を持参するとき以外にも居宅療養管理指導を算定することができます。医師の訪問は症状が安定している場合は月1-2回であることが多いですが、薬剤師は6日以上開けて月4回まで訪問できます。
なお、往診同行してもしなくても薬局の収入は同じです。(往診同行に算定はつかない)
それでもメリットはいっぱいあります。
医師の診断に対する考え方思考のプロセスを知ることができる。医師の人となりを知ることができる。
細かいニュアンスを説明できる。
そして、施設の場合は往診同行時の診療所側と施設側の考え方の違いがわかって面白いです。
ずっと利用者のそばにいる施設看護師は状況を早く解決したいと思うし、医師は確実に解決したいと考える。この差は大きいです。
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