これからの時代、人手不足がで採用しようにも人が来ないことがどこでも起こってきます。不景気だから人が雇えない、とは別の問題です。
「若くてテキパキ動く人を雇いたい」と思っても、すでに雇えない状況になっています。
平成30年10月1日現在の日本人の年齢別人口によると
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/2018np/index.html
25歳(平成4-5年:1992-1993年 生まれ)の総人口が122.4万人(日本人人口で115.9万人)
第二次ベビーブーム世代の一番多いところ
45歳(昭和47-48年:1972-1973年 生まれ)の総人口が202.5万人(日本人人口で199.3万人)
この間の年代の年齢別人口は年々減少の一途で
40歳 168.1万人
35歳 149.3万人
30歳 131.5万人
もちろん、年齢が小さくなると更に少なくなってきます。
となると、
若い人の時給と労働条件を上げるか
優秀な高齢者を働ける期間は雇うか
しかありません。
しかも、最初の記事にあるとおり、指示をしっかり理解できない人も年令問わず少なからずいる状態です。(教育をすればできるという考えもありますが、能力や適性の限界なのではないかと思っています)
それだけではありません。
1.できるところは機械に任せる
2.機械と人間の共存共栄を図る
3.作業者の自己満足となっている作業を減らす
機械に任せることのメリット
1.記録が残る
2.理論上は誰が操作しても結果が同じ(運用すると人間よりもエラーが出る作業工程もある)
3.安心して任せられる機械の場合、人間は他の作業ができる
です。
調剤の機械に関しては、かなり任せられるものもあります。課題は、設定を行うのが人間であること。ここの設定を間違えるとかえって手間が増えます。
例えば、錠剤の自動分包機を導入することで、一包化にかかる時間はかなり短縮されました。鑑査を行う機械も出てきていますが、改良する点は非常に多いです。設定に配慮が必要です。
そして、患者の観察をする、空いた時間を落ち着いて判断をしたり、個々の患者に対する配慮の方法を考えるの時間に充てるのがよいのではないでしょうか。配慮するというのは人間が長けている分野です。新たな作業を入れるのは、考える時間も作業の質が高くならないので薬剤師が介在する価値を認められないのではないでしょうか。(最初の記事を持ち出すと、そもそも高い価値を理解できない人が多い可能性がありますが、
「患者が簡単に実行できて効果が明らか」方法を生み出せば、そこに勝機があるかもしれません。理解できる価値基準が「安い」「簡単」「早い」しかない方もいます。)
個人的には機械導入の最大のメリットは「記録」です。ドライブレコーダーが最たるものです。証拠を残されることで、故意のあおり運転は激減されます。悪意を持った行動ができなくなることで、自分を組織を守れます。
診察や服薬指導を全部記録するとなったら、嫌われたくないがゆえに本当のことを言わないというマイナス面が出ると思われますが、調剤した物の数などの記録が自動的に行われることは大きな安心を与えるでしょう。
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