「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

新潮新書「マトリ」感想

 元厚生労働省麻薬取締官の瀬戸晴海さんの連載をまとめた新書「マトリ」の感想を紹介します。

 麻薬取締官の仕事を紹介しています。

 著者の瀬戸さんは明治薬科大学卒業。薬剤師資格を取得しています(本文にもありますが、薬学部卒業の場合は薬剤師資格が必須です)。2018年に退官しています。

 

www.shinchosha.co.jp

 

togetter.com

 刑事ドラマが好きな人も、薬剤師にも非常に読みやすい。麻薬取締官という立場から見た日本の薬物犯罪史です。麻薬取締官に求められる知識は幅広く、今では薬物のことだけ知っていればいいわけではなくなってきています。法律はもちろん、IT技術にも詳しくないといけません。インターネットから薬物を入手する人が増えてきています。全く人に会わずに薬物を入手しやすくなっています。

 麻薬取締官は取り締まるだけが仕事ではありません。再犯をしないようにするのも仕事です。精神的な支援も必要ということで、心理職の方も今はいます。

 本書でも語られていますが、更正に必要なのは「孤独にしないこと」です。

依存症から立ち直る話については触れていませんが、「孤独にしないこと」を強調していました。

 薬学部卒業後の進路について調べたい人にとってはうってつけの書籍です。

 

 

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