今回は、2020年5月27日発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの居住型の高齢者施設では、家族も含めて面会禁止、入居者の外出も禁止、入館できるのは業者と往診に来ている医療職のみで入館前の手洗い必須マスク必須といった状況で、人の出入りがより把握できるようになっています。
そのおかげで、入居者の方の発熱や鼻水といった風邪症状が昨年に比べ大きく減りました。臨時の薬を持参することが少ないように思います。
一方で、施設入居の高齢者の方が人恋しくなっているように思います。入居者の方に直接薬をお渡しすることもあるのですが、その方の話がいつもより長いように思います。また、他の入居者の方にも声をかけられることが多くなりました。不思議に思って施設職員の方に状況を伝えたところ、「ずっと外に出てなくて同じメンバーとばかりしか接してないから、話をしたいのではないでしょうか。ましてや薬を持っているから興味があるのでしょう」とのことでした。
入居者の方は往診に来ている医療機関以外を受診する場合は電話再診という方法をとったり、往診医と医療機関との連携を図ったり(往診医が日頃の様子を観察し、専門の医療機関に相互にやり取りをし治療を進めていく)とさまざまな工夫をしています。
高齢者施設のの取り組みは、とにかく入居者に感染させない!という意気込みが伝わってきました。
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