「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

エンシュア・リキッドコーヒー味の終売に見る

エンシュア・リキッドコーヒー味が終売されました。 これしか飲まない高齢者も結構いたようで、缶入りでクソ重いにも関わらず人気でした。運搬時に腰をいわす医療従事者/卸の配送員も多数いました。 終売の理由は「採算が取れない」 予測としては今後、エン…

薬剤師フィールドリサーチ(93)2022年GW明けの状況

今回は「薬局新聞」2022年6月22日発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 5月の連休前にCOVID-19感染防止に関する移動などの制限が解除されました。「これは連休後感染が爆発するのではないか」と危惧する医療従事者の心配をよそに、連休…

医薬品供給問題について

薬をもらうたびにジェネリックのメーカーが替わっている。 最近こういうことありませんか? 実は非常に深刻な問題があるのです。 1.医薬品メーカーの製造不正問題 2020年12月 後発医薬品メーカーの小林化工製造の医薬品で不正が発覚。(水虫薬に睡眠導入剤の…

タスクシフトに関して

www.nikkei.com 実際に看護師と仕事をして思うのは、 薬剤師が看護の仕事をするのは、職業特性が違うので無理 ということです。 人を見るのが最初でそこから物を見るのが仕事の看護師と 薬をという物が基本にあって、人にどう合わせていくかを考える薬剤師で…

薬剤師フィールドリサーチ(92)「湿布63枚問題」

今回は2022/5/25発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 今年4月1日より、1回の処方箋あたり湿布の処方枚数が63枚までになりました。高齢の患者さんの多い我が職場で問題が起こるかと思ったら、ほとんど問題は起こりませんでした。…

薬剤師フィールドリサーチ(91)「かかりつけにまつわる私見」

今回は2022/5/11発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します、 今年は、かかりつけにしていた人たちにいろいろなことがありました。 15年以上は懇意にしていた医師が高齢を理由に診療所を閉めてしまいました。これは未だに次の医療機関が…

呪いの言葉を送らない

COVID-19の感染者はまだまだ多いですが、治療法も対策もいろいろ発見され確立されつつあり、医療体制を維持しながら社会活動の制限を緩和し経済活動を活発にしていく段階になってきました。 その段階で出てくる現象に下記のことがあります。 今までは社会活…

薬剤師フィールドリサーチ(90)「オンライン資格確認に関する診療報酬」

今回は薬局新聞2022/4/27発行号掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 マイナンバーカードを保険証として使用した場合、加算が算定されて、その一部分を患者さんが支払うとなって各方面が吹き上がっております。 かつて「お薬手帳を提出し…

根本的な問題

仕事をしていたり、SNS上での医療者と非医療者との会話で噛み合わないと思ったところがあります。 医療者が「これは当たり前」と思って伝えるのを省略したことが、非医療者にとっては物事を理解するキモだったり、着眼点が非常に基本的なことだったり。 どの…

薬剤師フィールドリサーチ(89)「一般の人の健康意識」

今回は2022/4/13発行の「薬局新聞」掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 「コロナで受診日変えをした結果、本来なら助けられた病気が遅れて発見される例が見られる」という医療関係者のSNS投稿が散見されます。 確かに、そう言う傾向が…

薬剤師フィールドリサーチ(88)「前向きな動機で」

今回は2021/3/30発行号の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 先日、人命救助の場面に遭遇し、周囲の人と協力して作業を分担し、無事救命できました。 通勤中偶然通りかかったところ、人が倒れていて今まさに心臓マッサージが行われよ…

科学が私を傷つける

今回は、「科学が私を傷つける」というタイトルにしました。要は「自分の専門外のこと、自分が理解できないことをあっさり理解し、自由にその知識を使いこなす人間に対する嫉妬について書きたいと思います。 専門家の間では「今の所最も確からしい事柄」とさ…

むしろ医療者がコミュニケーションを学習したほうが早い

昔、医学部で力説された「一番困る医者は好感度が高くて不勉強な医者だ。間違った治療をしてても患者が付いてしまうので、無限に被害を広げる。」という話の実例ですな。さすがに「治療の正しさより好感度を優先する」って堂々と主張する人がいるのは想定外…

なぜ医療者は飲み会にカリカリするのか 第二弾

まん延防止重視措置期間も過ぎ、市街地には人が戻ってきました。 医療従事者は、その人の戻りに不安を覚えます。 というのが、 「まだ陽性者が完全には減っていなくて、第六波でたいへん働いた疲れが取れていないのに(もちろん、次の対策は取れていないどこ…

薬剤師フィールドリサーチ(87)「リポビタンD 鬼滅の刃ボトル」

今回は2022/3/9発行薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 リポビタンD鬼滅の刃ボトルが発売されました。コンビニエンスストアでは早々に売り切れてしまいましたが、10本入りはところどころで残っていたので購入して飲みました。。 こう…

医療者による言葉選び

>RT 誤解を恐れずに言えば、尾身先生は「感染症対策の専門家」としては超人というよりむしろ変人・狂人の領域だと思う。あの人は、自然科学的な最適解を実行させようとする事よりも、出来る範囲でそこに一歩でも近づけさせる方が結果的に多くの命を救えると…

薬剤師フィールドリサーチ(86)「ラゲブリオ対応薬局」

今回は2022/2/16発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 COVID-19経口治療薬のラゲブリオが供給されるようになりました。こちらの薬、予め登録された薬局で調剤して配送する手順となっております。行政としては、対応薬局を点在化…

情報発信の難しさ

医療情報を提供するのは難しいです。 対面している患者ですら難しいのに、対面していない不特定の人は特にです。 医療情報の発信の難しさ・正確に伝える→難しくて誰も読まない・簡潔に伝える→細かい説明が抜け落ちる・現場の情報を入れる→「不安になるので辞…

薬剤師フィールドリサーチ(85)「薬局での無料検査事業について」

今回は薬局新聞022/2/2発行号掲載の記事を掲載します。 薬局でのSARS-CoV2検査事業が行われました。勤務している薬局でも検査を行いました。検査を行う薬局としてホームページに掲載されると、山のように問い合わせの電話が入ってきます。 検査はその日の時…

パキロビッドパックの適正使用

2種類目のSARS-CoV2のウイルスをやっつける薬「パキロビッドパック(ニルマトレビル/レトナビルを同時に飲む製剤)」 こちらの薬、非常に使いづらいと思われます。 併用禁忌/注意役が非常に多い、しかもよく使うやつが当てはまる 併用してはいけない薬の例 …

ビーソフテンローションは何処へ

医療用医薬品としては2015年6月に「ヘパリン類似物質スプレー(油性クリーム)『日医工』」名称変更しました。(クリームとローションは2021年2月) 市販薬として2021年10月に帰ってきました! www.teikoku-pc.co.jp ビーソフテン愛用者も病院でもらえないと…

薬剤師フィールドリサーチ(84)「研修会単位申請のパスワードは必要か」

今回は2021/1/119発行の薬局新聞掲載「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 今年もいろいろな学会がオンラインで開催されています。自宅からアクセスできるので、普段は距離的・時間的・金銭的事情で参加できない薬剤師が学会に参加しています。…

抑圧させられた感、何かをさせられた感の正体

コロナ禍では「医療者に『自粛させられた』と感じる感情の正体」 COVID-19の患者数が多い状況では、人々は感染拡大を防ぐために行動を抑制されました。それは、現在も続いています。 「感染、発症や後遺症に苦しく人が少なくなるための自粛要請です。現時点…

薬剤師フィールドリサーチ(83)新春特別企画「医薬品の供給問題に立ち向かう現場活動」

今回は薬局新聞新春特大号の薬剤師フィールドリサーチの記事を掲載します。 昨年、コロナ禍の影でひっそり発生し、今も続いている「医薬品の不安定供給問題」。その中で薬剤師第一条の精神をもって「医薬品供給データベース」を開発したNOCHIKAさんに取材を…

健康に関する立ち位置・考え方

2022年初めての記事は「健康に関する立ち位置」についてです。 世間では「健康あってこそのものだね」という論調が表面に出ています。 しかし、実際そこまで健康を大事にしようと思っていませんよね?もっと健康よりも大事にしたいものがありますよね? とい…

薬剤師フィールドリサーチ(82)「ジェネラリストを示す認定を」

今回は2021/12/15発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。(ブログに掲載するのを忘れてました) いろいろな認定制度が発足しています。それを見て、どうも腑に落ちないことがあります。そのほとんどがスペシャリストに対するもので…

薬剤師フィールドリサーチ(81)「新卒薬剤師の卒後研修を義務化?」

今回は2021/12/8発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 補足:会社や所属施設でOJTをやることを放棄して、学校で習った知識だけでどんどん業務(作業)を詰め込み、新卒を使い潰すところもたくさんありますね・・・・ そして、30-…

薬剤師フィールドリサーチ(80)「Web学会で見えてきた 家庭と仕事との距離」

掲載遅れまして申し訳ありません(忘れてました) 今回は薬局新聞2021/11/24発行号「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 このご時世、Wedで学会や研修会を行うことが増えてきました。Web学会に対する反響が、どうも男女で違うように感じます。 …

命の選別

センセーショナルなタイトルですが、内容は薄いです。 「命の選別」についてですが、現状の救急では行われていないといっていいと思います。その時点で受け入れられる医療機関があれば受け入れる、なければどこかを探すといった感じです。 「医療処置を行っ…

リーダーが孤立しない職場を

今回は「プレイングマネージャーが潰れない職場を」という話題です。 店舗のリーダーを育てる場合の話です。 私、かつては管理薬剤師なるものをしておりました(今はしていません) そして、某チェーン薬局で毎月のように会議に出ていたのですが、そこで聞く…