今回は2020/3/4発行号の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を紹介します。
「薬学部が増えて薬学部の偏差値が低くなった」「薬学部の学生の学力が下がった」と嘆く向きがあります。果たしてそれは本当でしょうか?それが国民にどう影響を与えるのでしょうか?
そもそも薬剤師には国家試験があります。国家試験に受からないと薬剤師になれません。国家試験の質が保たれていれば、入学時の学力はあまり関係ないのではないでしょうか。30年ぐらい前の私立医学部の偏差値を見たところ、今とは大違いなところも多くあります。(医学部は難化しています)その時代に私立大学を医師は、今は現場で活躍されている方が多いですね。
「対物業務から対人業務へ」とよく言われます。対人業務で必要な、人に説明する技術、難しいことを相手の理解度合いに合わせて説明する語彙力、人当たり、誠実さについては学力とは別の次元です。私も現場で色々な大学を出た薬剤師と接していますが、業務の遂行能力と大学の偏差値はあまり関係ないように感じます。むしろ、東大や京大を出て薬局で働いている薬剤師に対する根拠のない期待感が気になります。人としての魅力は千差万別です。
知識の必要な業務を簡略化できるツールの引き出しが多くあれば、学力はカバーできます。
「大学の偏差値が低い」と自分に自身が持てないでいる皆さん、同じ国家試験を受かったのです。自信を持ってください!(特に若い薬剤師の方は自信を持ってください。大学での教育レベルは6年制になって格段に上がっています、)
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