医療でミスがあり、患者さんに健康被害があったという報道があった場合、医療従事者と患者で反応が異なります。
患者「原因究明よりもまずは患者への補償を。まずは責任者が謝って。(そしてミスをした人の人の実名を出して)」
医療従事者「どこの過程で間違いが起こったんだろうか」
これは、事故などがあった場合でも、その業種の人と顧客側で反応が異なるのと同じ仕組みです。
患者側の根底にあるもの:
被害者への補償を優先してほしい、原因究明をしなくてもミスをしないのは当たり前だ。
医療従事者側の根底にあるもの:
被害者への補償は当たり前(表に出る時点ですでに行われている)その施設に限らず、どこでも起こり得る。もしかしたら自分の周りでも起こるかもしれない。次のミスを起こさないためにも原因究明(事実の公表)と対策を行ってほしい。
被害者補償については医療従事者は当然のことと認識していますし、それは被害者のプライバシーにも関わるので報道されていないだけで実際は行われていることがほとんどです。
同時に、客観的な視点をもって原因究明と精神論によらない改善策(精神論によらないのは、他の施設でも実践でき、国民全体に医療安全を行き渡らせるため)を提示する必要があります。なぜなら、今行っている方法に無理があるからです。
ゆえに、再発防止策は「無理がない」ことが肝心で、ミスを呼ぶような作業工程を作ってはいけないのです。
被害者補償と原因究明。どちらも大事で、同時に行わねばなりません。
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