今回は薬局新聞2020/10/28発行号掲載の薬剤師フィールドリサーチの記事を掲載します。
「オンラインによる保険資格確認」システム導入。この報道を見て「お薬手帳いらなくなる」といったツイートを見ました。残念ながら、レセプトベースで反映するので2ヶ月前に処方され調剤されたものしかわからないようになっています。患者さんが今現在飲んでいる薬を把握することができないので、お薬手帳はまだまだ必要です。(今後、リアルタイムでレセプト請求できるようになったら話は別ですが、それでも、判断するという対人業務は残ります。むしろ重要性を増します)
この資格確認システム、マイナンバーカードを用いた顔認証システムを用いないと薬剤情報が確認できないとのことですが、薬局では障壁があります。在宅療養の患者さんなどご家族が薬を取りに行く事例が少なからずあります。(医療機関ではありえません)
また、在宅療養の患者さん宅に行く場合は顔認証の機器を持っていくのでしょうか?
これまたセキュリティの問題がありそうです。本人の認証とありますが、認知機能が低下した方の場合はどこまでが本人の意志となるのでしょう?
さらに、自賠責のようにどの保険を使うか確定していない場合はどうなるのでしょう?
それでも、資格確認漏れによるレセプト返戻が減るのですから現場の人間としては少しでもいいので業務の負担が減ることを期待します。
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