今回は2021/6/9発行薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」のj記事を掲載します。
アメリカCDCが「SARS-CoV2ワクチン接種完了者（2回目の接種後2周間経過した人）は旅行後の自主隔離は不要（ただし、外国から帰国後の検査は必要）」「ワクチン接種完了者同士でマスク無しの接触可能」という指針を発表しました。
日本でも、医療従事者の先行接種が進んでいます。先の指針が日本でも通用するのであれば、医療従事者どうしが個室で外食や旅行するのは問題ないと言えます。
しかし、まだ予防接種が済んでいない人たちから「医療従事者だけずるい」という声が聞こえてきそうです。そもそも、医療従事者のワクチン接種が先なのは、患者と近距離で飛沫が飛びそうな状況で接するからであり、一般の人よりも感染しやすい環境だからです。
とはいえ、一般の人も我慢し続けて1年。相当ストレスが溜まっています。その心情を考慮すると、やはり接種が済んだ人同士の外食は避けたほうがいいのか。しかし、外食産業や旅行業界の売上は非常に落ちていて、外食や旅行業界がなんとか存続してもらうには利用するのが一番の貢献です。これまた非常に難しい判断です。
