今回は薬局新聞2021/9/15発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
SARS-CoV2ワクチン集団接種の広報ポスターやチラシを見て、感じたことがあります。
接種の時に持っていくものの中に自然と「お薬手帳」と書かれているのです。これを書いている人は多分薬剤師ではない(もしかしたら医療の資格を持っていない人かもしれません)と思うのですが、「飲んでいる薬がわかるもの」として「お薬手帳」が一般的な地位を得たことに感慨深い気持ちになりました。
お薬手帳が導入されて20年ほど経過しました。最初は「薬剤師が儲けるためだろう」などと患者さんに言われることも時折ありました。それでも、簡単に服用している薬の情報を共有できる手帳の必要性を説明してきました、全国の薬剤師が。
救急の場や介護の場など、多くの場面で患者さんの命を救ってきました。そして、災害のときには避難所で処方するときの心強い資料になりました。
全国の多くの患者さん、多くの医療・介護従事者に役立った実績が多く積み重なって、現在の地位を得たと言っても過言ではありません。
地道な活動は成果が出にくく、心折れそうになります。しかし、小さな実績を積み上げていけば、いつの間にか大きな成果を上げることになると感じました。
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