「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

パキロビッドパックの適正使用

 2種類目のSARS-CoV2のウイルスをやっつける薬「パキロビッドパック(ニルマトレビル/レトナビルを同時に飲む製剤)」

 

 こちらの薬、非常に使いづらいと思われます。

併用禁忌/注意役が非常に多い、しかもよく使うやつが当てはまる

併用してはいけない薬の例

 トリアゾラム

 一部に「この薬でないと嫌だ」という方のいる短時間睡眠導入剤のあれです。

 カルバマゼピン、ジアゼパム、フェノバール、アレビアチン

てんかんの治療によく使われます。てんかんといえばバルプロ酸ナトリウムがありますが、こちらは供給不安定で薬局も在庫の綱渡りをしながら出しております。

 もういっそ、「てんかん患者には出さない」でいいと思います。

カルバマゼピンもそうですが、偏頭痛の薬も併用できない薬がママあるので、これまた「片頭痛の人は処方しない」で良いと思います。

(なお、バルプロ酸ナトリウムも併用するにあたって注意が必要です)

 リバーロキサバン
「イグザレルト」と呼ばれる血液凝固阻止剤です。この場合は、類似薬を服用する方法がありますが、やはり血液業脳の観察が必要です。もとより、COVID-19自体が血管の炎暑を起こしやすく、血液凝固に影響を与える疾患ではないかとされています。

 アゼルニジピン

 血圧降下剤です。こちらの場合は、他のCaチャンネル阻害剤(併用注意)やARB阻害剤などへの切り替えも検討できます。

 

ただし、チェックリストに記載がなくても、この薬にCYP3Aの強力な阻害作用がある時点で、「飲むなら多少の相互作用はあるものと考えよ」と思ったほうが妥当です。

 それと、糖尿病の薬に禁忌薬がないのがポイントです。

 

処方・投薬時に必要なチェックリスト

 

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/493468.pdf

これだけ長い内容を一つ一つ問診で確認していたら、15分は余裕で経過しそうで、マスクをしていても感染しかねません。

 

 

 

COVID-19を疑って発熱外来を受診する際に必要なもののかなり上位に 

お薬手帳

が入ります。

それと、自分の既往歴のわかるもの。

 

 

 

 

 

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