「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

タスクシフトに関して

 

www.nikkei.com

 

 実際に看護師と仕事をして思うのは、

薬剤師が看護の仕事をするのは、職業特性が違うので無理

ということです。

人を見るのが最初でそこから物を見るのが仕事の看護師と

薬をという物が基本にあって、人にどう合わせていくかを考える薬剤師では

業務の内容が違いすぎます。

実際に看護師と一緒に業務を日常的に行っていますが、薬剤師にやってほしい仕事は「(患者の手持ちの)薬を見てほしい」とのこと。

 往診同行についておりますが、患者さんの日常の行動の観察の担当するのが看護師で、その様子を医師に報告し、医師の目や手の代わりをする。医師が頭脳担当であれば、看護師は精神的なアプローチを行い医師と患者の橋渡しをします。

 往診同行で薬剤師がすることは、患者さんの様子を見て適した薬剤及び調剤方法、用法など薬物療法の提案です。手持ちの薬(以前処方されて余っているもの)で対応可能かも含めて薬剤業務全般です。

 この業務を有識者と呼ばれる人たち(主に頭脳で仕事をしている人)は軽く見ていますが、相当難しいですよ。偏見ですが、主婦の仕事も育児も軽く見ているに違いありません。

 個人的には、医療に関する事務作業を効率化することが医療従事者全般の負担軽減になると思います。多分、有識者の方々が元いた領域の業務が削られることになると思われます。(事務方の業務の効率化であるため)一つ書類を書いたら全部に反映するようなシステムの構築です。

 医療って本当に書類が多いです。しかも、多くがセンシティブな情報のため、未だに手書きだったりします。この書類を効率的にまとめることで、作業量が大きく減ります。

 このシステム構築、医療現場に入って個別に作らないでも、役所やそれぞれの関連企業である程度構築できそうなのですが。システムに携わる職種からして、一番やっかいなのは医療と言われています。自分の使いやすいようにして欲しいという文句いや提案が多いそうで。(医師によるものが多い)

 いわゆる頭脳労働のトップの人が「他人の意見を聞き入れない」傾向にあるのかもしれません。もしかしてそれが面倒で、現場の、あまり文句をいわなさそうな女性の多い職種に面倒事を押し付けているのかもしれません。

 めんどくさいおっさん案件・・・・?

 

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