「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

診断がつくのに時間がかかる問題

 病気の診断に時間がかかるという問題について

患者から見れば、すぐに診断がついて(もしくは病名わからなくてもいいから)早くこの苦しい状況から解放されたいと思っているでしょう。

 

 しかし、一つの病気への診断への道は長いです。

1.アホみたいな数の病気がある

2.よくある病気とめったにない病気がある

3.似たような症状が出るが、治療法が大きく異なって、片方の病気の治療が別の病気を悪化させる可能性がある

4.診断が付く前に治療を始めないと効果のない病気もある

 

珍しい、新しい病気の場合は、よくある病気の可能性を排除してからの治療になります。この検査に時間がかかる。また、専門的すぎて専門の知識を持った医師しか見極めができないぐらいややこしい。もちろんそんな先生は限られていますので、その先生の予約を取るだけでも大変で、次の予約が数カ月後なんてこともある。

 治療を行わずに様子を見るのも、正確な診察のためには必要で、治療をしてしまうと何が原因か見えにくくなることがあります。もちろん、症状の進行が急で、さらに命や生活に大きな支障が出る病気でないかどうかの見極めは概ねすんでいます)

 

 これだけの手順があっての「様子を見ましょう」なのです。

 

 

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