この提言を読んで、「小児にCOVID-19ワクチンは不要」と考える向きがあるようですが、そういう意味ではないことを解説します。
基本方針:高齢者や基礎疾患を持つ人など、感染したら重症化しやすい人達を守る
小児の場合:他のワクチンを接種する疾患の予防接種を優先する
国の予算規模によって優先順位は異なる
ワクチン自体の効果について説明した提言ではない
まずは、WHOという機関がどういう立場かを考えないといけません。
世界保健機関です。
ということは、世界全体の公衆衛生を考える必要があります。
世界にはいろいろな国があります。国によって公衆衛生の整備の度合い、流行っている疾患、年齢構成、公衆衛生にかけられる金額、医療の人的資源はさまざまです。その中で、病気で死ぬ人、後遺症に苦しむ人が最小限になるようにしなければなりません。
WHOは
そして、この指針の前提条件に「国民の大半が感染してるかワクチン接種(ここでは初回接種部分:6歳以上では2回接種、6歳未満では3回接種)を済ませているか」があります。日本の場合は、感染率が低く、小児の初回接種率が低いのでこの提言をそのまま当てはめるのは難しいです。
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