「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

医療機関の待ち時間問題

 年に1回は話題になる、医療機関の待ち時間問題。

 

 改善したいのは山々です。

 解消はしません。緩和はできるかもしれません。

 

 根本的に「実際に診察してみないとどんな治療が必要なのかわからない」という問題があります。

 診察室に歩いて入ってきた人が実は重篤な疾患の予兆を抱えていたり

 フラフラで入ってきた人が実は異常がなくて休んだら回復したり

 急患が入ってきて対応しなければならなくなったり

 患者の話にまとまりがなく、核心を突くまで時間がかかったり

 いろいろなアクシデントが起こります。

 前回の状態を見て予約日と予約時間を設定しますが、その予測は外れることが多いです。

 「何が起こっていて時間がかかっているのかを知っていれば、少しは安心する」という声がありますが、詳しく説明すると個人情報に触れてしまいます。せめてできることは「南蛮の患者を診察しているか」「何人待ち」か示すことだけ。

 しかし、これらの端末を導入しようにも保険診療は公定価格で値段が決まっていて大きな黒字を出すことを許されていません。設備を導入するお金がありません。

 

 お金さえあれば待ち時間を示す端末を導入することができます。

 医療機関に入るお金を増やすには、診療報酬を上げる必要があります。そうなると、社会保険料(国民健康保険、後期高齢者医療保険)が上がり、価格が高いのを嫌って受診日買えが起こります。それで手遅れになった事例があればメディアや法曹が黙っていません。

 

 できることといえば、医療従事者がブログやSNSなどで状況を伝えることぐらいしかありません。残念。

 

 

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医療従事者に対する攻撃的な態度と出禁の問題

 カスタマー/ペイシェントハラスメントという言葉が出て久しいです。

医療関係者は「命を守る」という意味でも、そう簡単には客を選べない業種です。

それが原因で、どんな不快な対応を受けても医療側が我慢することを強いられてきたような気がします。

 

 医療従事者に対し度を越して攻撃的な態度を取ったり、相手を尊重しない言動をした人に対してはもっとカジュアルに出禁にしてもよいのではないでしょうか

 

 病気の診断で一時的に混乱してってのはあるのですが(それでも医療従事者に暴行を加えるのはだめ)、こういうのはカジュアルに出禁で良いと思います。

 

 

 

女性医師以外の医療職や介護職に医療の本筋とは外れた性的な危害を与える事例はまあまあ見聞きしますが、医師にまでやる倫理観の飛んだ人がいることも白日の目にさらされました。治療に関する信頼関係が築けないとなった場合は応召義務の対象外となります。

令和元年12月25日医政発1225第4号

応招義務をはじめとした診察治療の求めに対する適切な対応の在り方等について

https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000581246.pdf

なお、何度も医療費を踏み倒す場合は出禁にできるようです。

 しかし、こんな患者でも「生きるか死ぬかの瀬戸際」の場合は診察しなければなりません。

 

 それにしても出禁になればなるほど自分の命にダイレクトに関わる医師にまで攻撃的になる人がいるんですね。

 なお、「女性専用の泌尿器科や肛門科の外来」があるのは女性患者の「男性に見られることなく一連の治療を済ませたい」という要望から来ます。そこを「男性を排除した」と解釈するのはいかがなものかと思います。どういう発想からでしょうか。

 

 実際に危害を与えてからでないと出禁にならないというのも緩すぎる気もしないでもないです。他の医療機関で出禁になった人のデータベースを共有化するという方法も有効な場合がありますが、それだと病気の早期発見ができなくなる可能性もあります。(死ぬか死なんかの場面では診察してもらえるが、その前の段階では治療拒否される)

ただ単に性格が悪いだけで課されるペナルティとしては大きいようにも思いますが、実際に医療介護従事者を怪我さしたという程度になるとまあ妥当じゃないのという気にもなります。

 

 

 

 

 

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「シアリスにできてユベラにできないことって何」

久しぶりです!

薬局新聞2026/6/24発行号「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。 

 

先日、2つのニュースが同時に流れてきました。

 

 「シアリススイッチOTC化」と「ユベラのOTC化は難しい」

 後者に関しては「早期発見が遅れるから」といえ理由でしたが、確かに飲み薬があるから受診行動に繋がる人も存在します。しかし、そういう人以外の自分で気付ける人には受診勧奨のタイミングを学習してもらったほうが保険財政にはよい影響を与えるのではないでしょうか。健康に気をつける人にインセンティブを与える。

 昨今の状況から「健康に気をつけない人が安い保健医療にありつけて、頑張ってる人のほうが負担が大きい」という不公平感を呼んでしまわないためにも、安全性が高い薬は“保険外し”をするよりも妥当な薬価にしたうえで査定を厳しくして機械的に漫然と出せないようにしたほうが効果的と考えます。漫然と出すなら医療機関の持ち出しにする。医療機関から受診時期を伝える手紙や電話は今でも出来そうな気がします。

 対しシアリスのOTC化ですが、おそらく「個人輸入での健康被害が多いのでよりマシな手段を」ということなのでしょうね。

 女性から見れば「そんなに大切なんかい!」と白眼視されることですが、男性のなかにも「手に負えんやつだ」と呆れる人がいると思われます。

 価値観の問題は一生平行線と思われますので、マイナンバーカードによる個人認証とその場での血圧測定、ツールを使った詳細な問診など安全性を重視したシステムをの販売にするのが妥当でしょうか。それでも個人輸入するなら、もう個人の自由と捉えられ、健康被害を起こしたら家族から本格的に呆れられると思われます。

 現場でできることは、手順を踏んだ安全確認と接客記録です。販売しなかったことも記録になります。薬剤師やドラッグストアの団体の方、現場が安全確実に接客記録ツールを作って配布してほしいです!そしてそれをまとめて「現場はしっかりやっている」ことを蓄積しましょう!そうすれば、薬の安全な販売には薬局やドラッグストアは欠かせないと認識されます。

 

 

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孤立対策を必死にやる理由

 行政が公助だけでは足りないと自助と共助を推進しようとしており、その一環として、地域のつながりを全面に打ち出した様々な施策をしてきます。

 

 この人口減の時代、公務員が足りないので災害時に限らず色々手が回りません。

 おそらく行政が一番頭を悩ませるのは「孤立した人の介護・死後の問題」と思われます。亡くなった時点でその人が誰なのか実証するのが格段に難しくなります。しかも、同居している人もいなければ親族もいないと生前関わっている人が極端に少なくなり、誰か特定できないまま死体を処理して、その費用を請求する先を探す手間が増えます。特定できなかった場合に誰がその費用を一旦業者に払うのか?そう、行政なので税金です。

 しかも、孤立死した人が発見されるまで時間がかかることが多いです。死体は原形をとどめていない可能性が高く、身分証明書の写真との照合が難しくなります。賃貸住宅の場合は原状回復しなければなりませんし、持ち家でも処分しないといけません。その人が生きた証を消去してしまわないと、次に進めません。

 これだけの処理に税金と人手が使われるわけです。そら行政も必死になります。

 しかし、この問題が難しいのは当事者である「孤立しがちな人」の中には他者の援助を拒む人が少なからずいます。弱い自分を見せたくないという気持ち、そもそも自分の意に沿う人以外は寄せ付けないという態度を若い頃からしていた結果孤立してしまった人(こういう人は望むべくして孤立していった感もある)、もあります。

 適度な距離感のとり方が非常に難しいです。

 

 

 

 

 地域に根ざした薬局を、と言われて久しいです。孤立しがちな人を見捨てない。それも医療機関の仕事になってくるんでしょう。表立ったアナウンスは行政からなされることはありませんが、こっそり重大問題として。

 

 

 

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リプロダクティブ・ヘルスは一筋縄ではいかない

 緊急避妊薬の市販化に関し、産婦人科医の中で対立意見があるようです。

 

 年寄り、いやベテランの医師は「公衆衛生はすべて医師の導くままに」と言わんばかりの言動をしていますが、若手の医師はもう少し広い視点で公衆衛生の向上のために市販化を進めようとしています。

 

 公衆衛生を掌るのは医師法に書かれた役割ではありますが。コロナのときにマスクや手洗いに抵抗のある患者にボロクソ言ったつけがここに来て帰ってきたような印象です。

 

 あかんねん!北風のような対応では!

「俺が守ってやる。だから安心しろ」ではないんや!

 

 女性たちは「自分で自分の身を守るすべを身につけたい、そうすれば医療従事者の負担も軽くなる」と思っています。医者の施しがいらないとは一言も言っていません。

持てる武器、守れる防具は多くあっていいんです。

 

 保護の面を被った支配、パターナリズムは本当に守る側の不安を解消するものらしい。子育て中の親の不安に通ずるものがある。我が子が成長し、自分とは別人格としていろいろなものに触れるとき、成長を喜ぶ反面、無事に家に帰ってこられるか不安だったと思う。まさにその感情が医師にはあるのではないか。

 

 しかし、医師患者関係と子育ては違う。対象となる人間が病院に来ないかもしれない。診察室に来ない人も国民でである。緊急避妊薬の診察室に来ない人もいるし、緊急避妊薬を手に入れるすべを知らないで望まない妊娠をしても、産婦人科に来ない人もいる。命を救うと言うのであれば、こういう人の受け皿を準備するのが医療ではないかと思います、

 

 反面、責任回避型の女性が多いのも体感としては感じます。なにか物事を決める時に、自分の意見を言わずに周りが意見を決めたことにして責任を回避しようとする態度を医師は見てきたのかもしれない。(周りの人のことを考えず、自分だけの意見で決めていい、という経験が少ないからかもしれません)周りが説得したことをひっくり返す人もいたかもしれません。

 それらの経験からパターナリズム全開にしたかもしれません。

  一筋縄ではいかない。

 

 

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オンライン資格確認とマイナ保険証の違い

オンライン資格確認

保険証記載の情報(処方箋に記載しているのみでも可)から保険が有効かどうかを確認するもの

マイナ保険証を患者が持ってなくても、加入している保険の情報(保険証記載の情報)がわかる

ただし、保険情報(氏名や住所も)登録するのは人の手なのでタイムラグはあるし情報登録時のミスも起こり得る

 オンライン資格確認のおかげで、加入している保険の情報関連のレセプト間違いは大きく減った、事務関連の費用が大きく節約できる。(人件費、作業量の減少)           

 

マイナ保険証

保険証の情報に触れることのできる合わせ鍵。

本人の顔による認証と暗証番号による照合で他人が使うのは難しくなっている。

このおかげで、

直近の健診情報

使用している薬

電子処方箋サービスを利用している場合は即時、利用していない場合は翌月の25日ぐらい

に反映される

病院で使った注射もわかるようになってます

 

健診の結果を利用することで病院での検査を省略することができますし、保険証の間違いも減ります(登録が人の手によるものなので、ミスはある)

また、高額療養費の申請もⅳなくてよくなります。

 

 事務作業が減ることで、保険請求にかかる費用が軽減できるこの制度、うまく運用できるようになれば社会保障費の節約になります。保険情報を照合すると差異が出る理由の多くは「漢字」です。

 

 

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薬剤師フィールドリサーチ「新年SP 医薬品業界とマスコットキャラクター」

 新年あけましておめでとうございます。今回は、私の「ご当地キャラ好き」を全面に出した企画です。ご当地キャラクターを愛好してもうすぐ20年になります。彦根市のキャラクター「ひこにゃん」からはじまり、現在は大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズが家を占拠するに至っています。

 

 昨年は「大阪・関西万博」が開催され、大盛況のうちに幕を閉じました。大阪在住の私も通期パスを購入し、最終的には50回以上来場し、ほぼ全部のパビリオンを回ることができました。

 会場のいたるところにいる公式キャラクターの「ミャクミャク」の展示物。ミャクミャク本人も定期でグリーティングを行う施設「ミャクミャクHOUSE」だけでなく、会場で行われる色々なイベントに呼ばれて愛嬌のあるパフォーマンスを見せて、人気が大爆発しました。人間以外で初めて内閣総理大臣より感謝状が贈られました。閉幕後もグッズが売れ続けていますし、2025年の顔という位置づけをされて、様々なメディアに登場しています。

 万博ではミャクミャク以外も色々な国や組織、地域のキャラクターが登場し、それぞれの立場で盛り上げていました。私もミャクミャクを始めいろいろなキャラクターと撮影をしました。日本人はキャラクター好きの人が多いので、会場では老若男女問わずキャラクターと撮影している光景が見られました。f:id:miyaq:20260129194401j:image

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 キャラクターと言えば、製薬業界も多くのキャラクターがいます。「この会社(商品)といえばこのキャラクター」と認識されているものが多いのもこの業界の特徴です。

 

 例えば、「サトちゃん」。佐藤製薬のキャラクターですね。古くからある地域の薬局・薬店には今もグッズが飾られているところがありますね。1959年に誕生し、時代に合わせて小さなリニューアルし続けて現在に至っています。

 驚いたのがエスエス製薬のピョンちゃん。1952年の誕生からリニューアルをし続けている点ではサトちゃん同様ですが、その変化の幅が大きい!2025年のリニューアルでは全くの別物ではないかと思うほどのデザインの変更に驚きました。

 さらに驚いたのが「カバくん」。宣伝している商品の発売元や薬の商品名が変わっても、一貫して使われ続けています。現在販売しているのは健栄製薬で商品名は「健栄うがい薬」に変わっていても、包装に描かれているカバくんを見たらなんの薬かすぐに分かるほどの拾い浸透ぶりです。1985年と先のサトちゃんピョンちゃんよりは短いですが、継続してキャラクターを使い続けた結果が現れています。キャラクターを定着させるのは非常に難しく、いくら作り手が売り出そうとしても、買い手から好感を得られて支持されなければ売れることも定着することもできません。一旦定着させたキャラクターは継続して使うほうがメリットは大きいと判断して使い続けている健栄製薬の姿勢を、私は評価します。

 毎年秋に少彦名神社で行われる神農祭では各企業のキャラクターパレードが行われるほどです。

 

  市販薬だけでなく、医療用医薬品もいろいろキャラクターが登場していましたが、昨今はメーカーも販促品を出さなくなってきて随分規模が小さくなってきたように思います。

 

 そんなキャラクター人気を活かしたいとおもったのでしょうか、日本薬剤師会もキャラクターを導入しました。

 「ふぁるみん」です。デザインを公募で選び、立体化を行い、日本薬剤師会学術大会にも出席しグリーティングを行っています。会のホームページに、デザインマニュアルや運用指針を掲載し薬剤師会会員が利用できるような運用指針を作っています。また、全国47都道府県にご当地ふぁるみんを作成し、LINEスタンプもできました。浸透させる準備を着々と進めています。

 この動きは、本気でキャラクターを育てるつもりなのかもしれないと感じました。

 

ご当地キャラファン歴20年の私としては今後、どんな展開をしていくのか、非常に気になっており、 「ふぁるみんとその運営スタッフの方に取材させていただきたい」との気持ちでいっぱいです。この記事を見た関係者の方、もしくは関係者の方をご存じの方はぜひ薬局新聞社「薬剤師フィールドリサーチ」まで連絡ください!

 

 

 

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