「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【ここを押さえると効果的かもしれない薬物治療】保湿剤の使用について

保湿剤を毎日塗るのは面倒くさいですよねー 私、秋口の一時期になると脛からふくらはぎ、足首にかけて痒くなります。掻いてしまって傷ができるほどです。対策として年中お風呂上りに保湿剤を塗っているのですが、お風呂上りに塗るのも忘れそうになります。実…

EBMに対する誤解を解こう

先日参加した講演会の内容をまとめました。 第6回 兵庫医療大学薬学部生涯研修セミナー 「ポリファーマシーをめぐる問題と薬剤師の関わり」 講師 青島 周一 先生(医療法人 徳仁会 中野病院薬局) 青字で書いているものは完全に私の私見です。 「ポリファー…

遠路はるばる会う意義

「SNSの時代なのになぜ遠路はるばる会いに行く必要があるの?」 「患者は土日もないのに!」 という意見もありますが・・・・(もちろんこういう人は少数) 実際に、学会などで遠路はるばる会う意義があるのです。 1.既に交流がある人との出会い 2.新しい出…

PGF2α誘導体製剤の紹介とまぶたへの色素沈着の機序

今回の記事の始まりはTwitterで「プロスタグランジンF2α誘導体について調べる」といったことから始まっています。 ★そもそもプロスタグランジンとは 非常にざっくり説明すると 体中のいろいろなところで、様々な作用を示す物質。 当たり前すぎますね。 プロ…

自己犠牲の上に成り立つ医療は、もう終わりにしなければならないけど、他人の自己犠牲を「美しい!」とうっとり望む人もいる。

www.huffingtonpost.jp 医師、特に勤務医の長時間労働について問題になっています。 当直明けの医師が手術をするなど、患者が生命の危険にさらされる恐れがあります。 その場の患者さんは、自分の健康が守られて「嬉しい」で済むのですが、もし、自分が睡眠…

学会(学術集会)の流れ

「学会に行きました」という報告が時折あります。 多くの人が参加したことがないと思われる学会。いったいどんなことをしているのでしょうか? 1.シンポジウム 有名な人や実績を上げた人がそれぞれの取組から、同業の人に対し現状報告や未来への提言を行うも…