今回のブログで覚えること
眼科の手術を行う時にも飲んでいる薬をすべて正確に伝えましょう。
お薬手帳を眼科でも見せましょう。
眼科の先生へ:緑内障の種類をお薬手帳などに記載お願いします。
目の手術が、手術内容によって飲むのを調節する薬が異なってきます。その中でも、白内障の手術は日帰りでも行うことができ、目の表面のみの処置で済みます。局所麻酔なので手術しているところが見えるので人によっては怖いようですが・・・^^;
白内障手術の場合は、大抵の薬を中止することはありません。しかし、以下の薬を飲んでいる人は注意が必要です。
αブロッカー(前立腺肥大、過活動膀胱、高血圧に使われる)
ハルナール(タムスロシン)
ユリーフ(シロドシン)
フリバス(ナフトピジル)
ミニプレス(ブラゾシン)
バソメット(テラゾシン)
エブランチル(ウラジピル)
デタントール(ブナゾシン)
抗精神病薬のリスパダール(リスペリドン)でも術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)が発生するという資料があります。
術中虹彩緊張低下症候群(IFIS)
また。それ以外でも目の治療に影響する薬や疾患があります。
緑内障です。
緑内障の薬の中には重度の心不全の方には使えない点眼薬があります。その目薬は、喘息の方にも使えません。また、アレルギーの薬や風邪薬でも使えないものがあります。
比較的新しい抗アレルギー剤(例:アレロック(オロパタジン)、アレグラ(フェキソフェナジン)、アレジオン(エピナスチン))は緑内障の方でも利用できるのですが、古いもの(例:ニポラジン(メキタジン)やPL顆粒)は使用できません。
むしろこちらが問題です。
日本人の緑内障の7-8割は開放隅角緑内障・正常眼圧緑内障なのでベンゾジアゼピン契約剤を飲むことができるのですが、患者本人が開放隅角緑内障なのか閉塞隅角緑内障なのか理解していないケースが多いので、眼科の先生はどの種類の緑内障かお薬手帳の「既往歴」欄に記載していただけると疑義照会の手間が省けます。
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