「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

薬剤師フィールドリサーチ(22)薬歴フェス水さんインタビュー3「薬歴の現状を憂う」

今回は薬局新聞2019年9月25日発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

水 八寿裕さん(薬歴フェス2019実行委員会事務局株式会社実務薬学総合研究所)に薬歴についての考えをお伺いしました。

 

 

-薬学的知識に基づいた指導と記録が求められるようになります、とありますが、本来はそのようなものだと思っています。薬歴が蔑ろになってしまうのはなぜだと思われますか?

 

水さん「薬歴フェス赤羽根先生の講演にも説明がありましたが、法的な文言薬機法や薬剤師法にも薬学的知見に基づく服薬指導は義務ですが、記録をせよという文面が見あたらないということも一因ではないかと考えています。また医師の診療録は医師法に規定されていますが、薬剤師法では「調剤録」の記載の規定であり「薬歴」ではありません。

法的根拠が薄いから記録しなくても良い?というのは倫理的に問題があってNGですが、やはりせっかく記録していてもその利活用を考えるレベルにはまだ無いという点です。

残念ながら薬剤師の魂というか自分の分身でもある「薬歴」はまだそんな認識なんだなと思っています。」

 

-薬歴って患者さんにどのような形で薬を渡したのか、患者さんの薬に対する認識、医師から口頭で聞いたことのバックアップなど、薬物治療に対する記録そのものと思っているのですが、まだまだですね。そもそも記録しないと指導したかどうか証明できないことも理解されていないかもしれません。

 

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