今回は、現場の薬剤師がどんな職場環境で働いているのかについてお伝えします。
薬局新聞2019/2/27号の掲載記事です。
2016年の薬剤師調査によると
薬剤師総数30.1万人(男性11.7万人、女性18.4万人)
経営者ではない薬剤師、すなわち勤務薬剤師の人数は約21.3万人(薬局勤務:15.4万人、病院勤務:5.8万人)
です。先日の薬局新聞での報道にもありましたとおり、開設者自らが管理する薬局は約4800軒ですから、大多数が勤務薬剤師のみによる運営の薬局になっています。
また、衛生行政報告例による2016年度末の薬局数が5.8万軒ですので、薬剤師の人数が1人や2人の所も多いと推測されます。(常勤薬剤師の数が1名の薬局が48%と示す資料もあり)
多くの薬剤師が、薬局では一人で格闘している姿が想像できます。一人しかいないのでは、居宅療養に関することや地域活動への参加は時間的制約がありますね。研修会や、行政の指導に参加するときの人の手配も大変です。わからないことがあったときの知識の共有もままなりません。連携をしようにも、薬局を空けて会議に参加するのも難しいです。
また、会社という組織に所属している以上、薬剤師としての責任だけではなくその企業の顔でもあります。それを医療人らしくないと言われるのでしょうが、薬剤師であり〇〇社の社員という目で利用する方からは見られます。
そんな勤務薬剤師の中には、業務を離れて、業務でも使うインターネットを活用して薬剤師らしさを発揮している例もあります。<続く>
<本文に関連した補足です>
※常勤薬剤師数についての資料
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2017/08seisakukadai14-7.pdf
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