日本薬剤師会学術大会の機器展示ブースで話題になっていた、一包化監査支援システムの紹介をします!
最初に言っておこう!
「監査」
「監査」
「監査」
漢字ちゃうねん!鑑査やねん!
デジタル大辞泉によると
そのものの優劣・適否・真偽などを鑑定し審査すること。「応募作品を鑑査する」
やねん!
まず最初に突っ込んでおいたところで、本題に入ろう。
<特徴>
一包化した薬の画像を撮影しその情報から薬を鑑別します。
既存の同じような機会との違いは、刻印そのものを画像処理できることと撮影が分包の上下から行われること。既存のものは刻印を読まずに錠剤の重さで判定したようです。
もともとの処方量が0.5錠になっているものや、分包中に錠剤が割れてしまったものの区別もできます。この場合の最終判定は薬剤師による目視です。
各分包機メーカーの両面透明の分包紙に対応しています。分包する時点で用法・氏名などが印字されているものは鑑別できません。よって、鑑査後にラベルを自動で貼るようになっています。
レセコンの入力と連動して対応するのですが、予製剤にも対応できます。
(時折、処方箋の記載と実際の服用時間が異なる処方もありますが、これにも対応できます)
用法、用量、氏名などの書かれたラベルを自動で貼りますが、レイアウトは40種程度の中から選ぶようになっています。カスタマイズできるようになるようにはしたいとのことです。
25種類の錠剤・カプセルと25錠まで読み込むことができます。分包の中で錠剤が重なっている場合はならす機能もあります。
読み取り速度は1包あたり約2秒です。(鑑査120包で4分かかる計算)
一度の操作で読み取れるのは120包です。
50万包の分包記録を保管でき、1包ずつ検索できます。
(1人120包だと4166人分 1ヶ月に1000人一包化するところでも4ヶ月なので、相当記録できます)
価格は「薬剤師1人の平均年収ぐらい」になるでしょうとのことです。(定価としては1000万円)
この機会を導入することで、鑑査業務の負担から薬剤師が解消され対人業務に当てる時間が増える・・・とパンフレットには書かれていますが
経営者が考えることといえば、
「他の施設の在宅もとってこよう」
「一人、薬剤師を減らそう(もしくは他の店舗とのヘルプに出す)」
となるのはだいたい想像がつきます。結局処理量が増えて対人業務に割ける時間が減ったなんてことになると本末転倒です。
さらに、在宅療養(特に施設)の患者さんを持っている方ならわかりますが、鑑査後の作業量も多いです。
施設で配薬しやすいように薬を並べたり
用法ごとに分包紙にラインを引いたり
糖尿病や便秘の薬など、同じ服用時点なのに別に分包してあるものをくっつけたり
他の医療機関にかかっているものを服用時点ごとにまとめたり
これらの作業は減りません。
さらに、錠剤を粉砕する場合は調剤から監査まで薬剤師が行います。
それでも、錠剤の鑑査作業が減るだけでもだいぶ楽です。
詳しくは動画を参照ください
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