地域包括ケアなど、地域のつながりを利用して社会保障を効率化させるという政策が行われています。実現はかなり難しいのではないかと思いますし、既存の地域のつながりとは別のつながり方が必要ではないかと考えます。
つながり方の方向性としては、「それぞれの業種でできることを、役割として果たす。気持ちに深入りしすぎない。その人とその地域の間での落とし所を見つける。」
「それぞれの能力を持ち寄る」
つまり、「絆」というのを否定した(あまり全面に出さない)考えです。
というのが、気持ちでつながる「絆」はメリットもあるのですが、それがもとで地域を離れた人も多いのです。絆といえば言葉はきれいですが、しがらみにも変わります。
町内会や子供会、PTAなどの活動をしてくれる人がいない、祭りも規模を縮小したと嘆いている人がいます。数字の上では若い人が減り始めるよりも前に地域活動の縮小が起こっています。
それは
「仕事をしながら地域活動(全体)をする時間がない」ことや、
「子育てに求められるレベルが上って、つきっきりで見ていないとトラブルになることが目立ってきている」のがあるのではないでしょうか。
仕事や育児で疲れている→時間がない→地域活動廃れる
というのは自然な流れです。自分が食べていかないといけないのですから。
現在のようなガチガチの自治会や子供会、PTAでは存続は無理です。
(他人に関わるぐらいなら)「孤独死上等!」みたいな人もいれば、生まれ故郷の人間関係を嫌って都会に出た人もいるでしょう。また、「お客様」に振り回された結果、長時間労働になり家にいる時間の大半を寝ている人もいるでしょう。
そう、地域のつながりはなくなるべくしてなくなったのです。
行政も人手不足だからなるべく地域の人にやってもらおうとなんでも仕事を振るのは
慎重になったほうがいいと考えます。行政に携わる皆さまが仕事が忙しいということは、取引先である民間企業が暇ということはないと思ったほうが自然です。もとより、小売業の営業時間は長いですしコンビニなんて24時間開いていますし生産年齢人口が減っているのに都会では店舗数が増えています。それも、地方では人がいよいよ足りなくて営業時間が短縮している小売店が出たり商店そのものがなくアマゾンでお買上げなんて状況も発生しています。
「でも地域のイベントは盛り上がってるし・・・」
それは、そういうイベントに行くのが好きな人しか来ないからでしょう。
行政が「困ったなあ」と思う方は、地域、社会のつながりからはずれた(自ら外れた可能性もある)人です。イベントを行うよりも、その人が困った、と手を差し伸べる気配があるまで見守ること、サインを感じられるように地域の資源を支援することではないでしょうか。
全住民に対する啓蒙、地域で働くいろいろな職業の方に対する申し送りや伝達の基盤整備などでしょう。
普段はゆるくつながり、いざとなったら団結する。そのためのストレスない関係性の維持へと方向性を変える必要があると考えます。
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