「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

一次情報を集め、吟味して判断することの難しさ

 日頃、医療に関する情報は一次ソースを読んで正確であるかどうか吟味している人が、なぜか自分の専門以外のこと、特に(意見が多すぎて客観的な賛成反対のわかりにくい)政治や社会の話題になると友人から回ってきたうわさ話だけで判断する事象を見ました。

 

 自身のアカウントが「根拠のある医療情報を提供する」ものであれば、ほかの事柄に関しても
・公的情報を調べる

・解説や情報発信されているものに関して、根拠のあるソースを貼り付けているものを探してそれだけを読む

(タグのみつぶやいているものや、ソースのないものは「個人の意見」として扱う。)

・それでもよくわからないなら、その話題についてはSNSではつぶやかない。

 

のが安全と考えます。どんな情報であっても、根拠を調べた上で判断することは同じです。

www.nhk.or.jp

で放送されたとおり

「だしいりたまご」

だ 誰が発信しているのか

し 出典はある?
い いつ発信された?
り リプライ欄(返信)にはどんな意見?
た 叩き(攻撃)になっていない?
ま まずは一旦保留しよう
ご 公的情報は確認した?

を他の分野の情報でも適応させると安全です。

 このことで、ご自身の「根拠に基づいて発信する」という印象が更に強化されます。
(情報の調べ方に一貫性をもつということですね)

 医療情報発信系のアカウントの方の中には、そのアカウントでは医療情報以外つぶやかないと一貫されている方も多くいます。これが一番安全かつ多くの人の支持を得られると思います。

  

 知識や情報収集力がない人にも根拠のある医療情報を届けるには、技術と配慮が必要に思います。

 発信する際は、とにかく理解しやすい言葉で、淡々と、穏やかな言葉遣いを心がける。

 世の中にはいろいろな人がいます。根拠のある情報を届け、正確に実行してもらう。そのための配慮は必要です。

 情報収集のやり方が正しくても、何かの思想やイデオロギーの色があるだけで、その発信者の言うことは受け付けられない方もいます。

 公的情報で書かれている内容が難しくて理解できない人もいます。

 文章を読み解くのが苦手な人もいます。

 理屈が気持ちで受け入れられない人もいます。

 ゆえに、信頼の持てる人からの意見に動かされてしまうのです。そういう人にも判別しやすい信頼できるアカウントとして「専門以外つぶやかないアカウント」として活動するのは有効ではないかと思います。

 

 <情報を集めて判断したい人向け>

 公的情報(企業の場合はプレスリリース)へのリンクを貼るのが得意なフォロワーを複数人作る

 Twitterの場合はそのツイートごとに情報を吟味し、専門家でなくても信頼の持てる情報発信先のリンクを貼り付けているもの(本人の意見は書かない)ものについては貴重な情報発信源として認識したほうが事実に基づいた判断をする上で有効です。

 いろいろな情報を集めてくるのが得意なアカウントもいます。そういう人を複数人フォローし、情報収集先とするのは有効です。

 リプライ欄に公的情報へのリンクを書き込む人(元ツイートの人に対して意見が言わない)もいます。なにか伝えるツイートがあった場合は、返信欄を読むといいのはこういう理由もあります。こういう方の過去のツイートをみて、情報収集がうまいと判断すればフォローするのもおすすめです。

 上記のことを行い、専門家として解説しているアカウントを複数フォローするのも有効です。この場合は「複数の専門家が同じ意見である」ことを検証し、より根拠のある情報をえましょう。鍵は「複数人」です。 

 

もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m

にほんブログ村 病気ブログ 薬学へ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

薬剤師フィールドリサーチ(45)「常にマスクを装着するようになって」

今回は2020/6/17発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

 COVID-19の感染拡大前から業務中は会社支給のマスクをしておりました。どうやらこの状況は恵まれているとのことです。業務中のみならず外出時はマスクをするよう要請されるようになって変わったことがあります。

 

マスクが汚れるので、ファァンデーションを塗らなくなりました。

 

 ただし、全くのノーメイクでは不健康極まりない人相になってしまいますので次の対処をしました。

 ・マスクでカバーしていない部分、目の周りのメイクを抜かりなく行うようになった(もちろん医療従事者として許される範囲内です)

 ・肌が不健康にならないように、意識して睡眠を取るようになった(睡眠時間は肌のハリに大きく影響が出ます)

 それでもなお、顔に年齢が出るもので、マスクのゴムの跡が顔についたままなかなかとれません。睡眠だけでは限界がありますね。

 さらに悩ましいことがあります。これからの季節、顔に口の周りだけ白いマスクの形の日焼けができることです。

 やはりここは、外出時は忍者みたいに顔を覆って日焼けを避けたほうがいいのでしょうか。業務中にそれをやると不審人物ですし、かといって日傘は片手が使えなくなるので居宅訪問の際栄養剤を持ち運ぶときには向いていませんし。日焼け止めをこまめに塗るしかないのでしょうね。

 

 

もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m

にほんブログ村 病気ブログ 薬学へ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

医療に携わる、医療職の資格を持たない人たち

 今回は、医療職の資格を持っていない、医療に携わる人達について紹介します。

 

 非常にたくさんいます。こういう人達によって医療は支えられています。

<医薬品・医療機器メーカー>

★研究・開発担当

 医療の資格を持っていない人(理学部、工学部など)がそれぞれの専門知識を持って科学化合物を見つけたり、検査機器の開発をしています。

(この分野で活躍する医療系の資格もをつ人もいます)

★技術担当

 工場で生産するときの生産管理や、機械のメンテナンスをする人です。

 また、電子カルテやレセプトコンピューターの開発をする人は情報系の知識が専門(医療現場で必要とされることを、コンピューターで実現するのが仕事です。

医療現場で利用される機械のメンテナンスをする人もいます。(機械が故障してしまうと、治療が進まない場合もあります)

 

★MR(医療情報担当者)

 医療情報を提供する人です。自分でガイドラインや論文を探せる人ばかりではありません。(能力ではなく、時間がなくて探せない場合も多い)昔は営業と称して、薬の販売も担当していました。ある日突然、ある特定の(メーカーの)薬が処方されることもあります。

 最近では、販促品の配布を禁止されたり、接待を禁止されたりなど、医薬品の性能とは関係ないアプローチが禁止されてきています。(それで、MRはいらないと言い出す医療者は・・・(以下略))

 伝え聞くところによると、昔は医師への接待で風俗だの飲み屋だのがあったらしいです。

 他社製品との比較もできないようで、会社が作ったプレゼン資料を読み上げるだけだったらメーカーのサイトに保管して、医療従事者以外見られないようにしたらええのにと思います。

 

各種医療機器のメンテナンス担当者や営業担当者

 医療機器も機械です。今は、医療機関はいろいろな機械に囲まれて仕事をしています。その機械が壊れてしまうとたちまち仕事ができなくなってしまいます。

 

<医薬品卸>

 MSさん

 卸の情報提供担当です。納入価格の交渉やメーカーや地域の医療機関同士の橋渡しとなって、営業活動をします。特に医療系学部を卒業している必要性はありません。

(医薬品卸で医療系の資格がいるのは拠点に在庫している医薬品の管理を行う管理薬剤師ぐらいです。)

 配達担当の方

 MSが配達を担当雨することもあります。別に医薬品の配達だけを行う人がいます。医療系の資格を保つ必要はなく、必要なのは運転免許証と確かな運転技術(医薬品を破損せずに運ぶ)です。契約社員などの非正規雇用も多い職種です。

 倉庫担当者

 完全に機械化して、各医療機関に仕分ける人が必要ない職場もありますが、大なり小なり人が絡んでいます。こちらで必要なのは、破損せずに正確に早く仕分けることができる技術です。この職種も契約社員、パート社員の多い分野です。

 

 

<医療現場>

 受付や事務の方

 診療報酬の計算は煩雑です。その計算と処方箋の入力、健康保険のみならず労災や自賠責の書類の処理など制度によってバラバラな書式の書類を処理します。また、診療情報提供書など他の医療機関に情報を提供する場合の手続きもします。(診療情報提供書自体廃止が書きますが、クラークによる)代行入力の場合もあります。

 

 調理担当者

 入院設備のある病院の場合や高齢者施設では食事を作る人がいます。食事制限のある患者に対しては制限を守れるように調理したり、嚥下に問題がある人に対しては飲み込めるようにします。

 

 清掃担当者

 医療機関はきれいにしておかなければなりません。整理整頓をして紛失や転倒事故を防いだり、感染の元を断ったりする必要があります。通常のビル清掃以上に気配りが大事です。 

 

<それぞれの職場>

間接部門の人 

  それぞれの職場の経理、人事、労務、総務など間接部門の人です。職場の人が本業に集中できるよう支援しています。

 

 医療機関を24時間対応にしろ!と言われたらこれらの仕事の人の一部も働かないといけなくなります。資格という後ろ盾もないのに医療従事者の仕事を支える姿勢に敬意を払いましょう。

 

 

もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m

にほんブログ村 病気ブログ 薬学へ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

薬剤師フィールドリサーチ(44)「新型コロナウイルスに振り回される私たち 『残薬とは』」

今回は薬局新聞2020/6/3発行号「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

 今回の新型コロナウイルス感染症の流行で、少し軌道修正をしたほうがいいと思うことが出てきました。

 

「残薬」です。

 

 今回のように、受診するのが難しい状態の時に薬の手持ちがないと、電話再診やオンライン服薬指導をするのが難しくなります。医薬品卸の配送が少なくなり、薬の入荷が通常より遅くなります。一旦薬が切れることになり、患者さんと処方した医療機関両方からがっかりされることになります。

 

 ここで、薬局ができることは「受診は余裕を持って」と患者さんを啓蒙することと、処方する医療機関に「処方は余裕を持って」と伝えることなのでしょう。(ただし、すぐに治療に取り掛からないといけない場合を除きます)

 今の事態になる前からも、「仕事が忙しくて病院に行けずに薬がなくなった」という患者問い合わせはよく聞きますし、親族の遠方での緊急事態(看病・危篤・葬儀)になったら1週間病院に行けなくなることは当たり前のように起こります。災害の時も、避難所が整備されるまで3日はかかります。

 急性の症状以外の薬は、1週間ぐらい薬に余裕を持つことを残薬とは呼ばず、余裕とみなすようになれば緊急対応も余裕が持てるようになるのではないでしょうか。

 薬剤師が行う残薬調整とは、薬そのものではなく、服薬を阻害する原因が何であるか、解決するためにできることはなにか考え、実行に移せることではないでしょうか。

 

もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m

にほんブログ村 病気ブログ 薬学へ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

薬剤師フィールドリサーチ(43)「新型コロナウイルスに振り回される私たち 高齢者施設編」

今回は、2020年5月27日発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

 特別養護老人ホームや有料老人ホームなどの居住型の高齢者施設では、家族も含めて面会禁止、入居者の外出も禁止、入館できるのは業者と往診に来ている医療職のみで入館前の手洗い必須マスク必須といった状況で、人の出入りがより把握できるようになっています。

 そのおかげで、入居者の方の発熱や鼻水といった風邪症状が昨年に比べ大きく減りました。臨時の薬を持参することが少ないように思います。

 一方で、施設入居の高齢者の方が人恋しくなっているように思います。入居者の方に直接薬をお渡しすることもあるのですが、その方の話がいつもより長いように思います。また、他の入居者の方にも声をかけられることが多くなりました。不思議に思って施設職員の方に状況を伝えたところ、「ずっと外に出てなくて同じメンバーとばかりしか接してないから、話をしたいのではないでしょうか。ましてや薬を持っているから興味があるのでしょう」とのことでした。

 入居者の方は往診に来ている医療機関以外を受診する場合は電話再診という方法をとったり、往診医と医療機関との連携を図ったり(往診医が日頃の様子を観察し、専門の医療機関に相互にやり取りをし治療を進めていく)とさまざまな工夫をしています。

 高齢者施設のの取り組みは、とにかく入居者に感染させない!という意気込みが伝わってきました。

 

もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m

にほんブログ村 病気ブログ 薬学へ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

学校薬剤師の役割とは

学校薬剤師とは

www.nichiyaku.or.jp

 

法的根拠。導入の経緯などまとまって書かれています。

こちらの記事を読んだらだいたい把握できるのではないでしょうか。

 

 法的根拠は「学校保健安全法 第23条の2」

2 大学以外の学校には、学校歯科医及び学校薬剤師を置くものとする。

’学校医は大学にも配置されます。

 

職務内容は「学校保健安全法 施行規則第24条」

 

第二十四条 学校薬剤師の職務執行の準則は、次の各号に掲げるとおりとする。
一 学校保健計画及び学校安全計画の立案に参与すること。

二 第一条の環境衛生検査に従事すること。

  →第一条 学校保健安全法(昭和三十三年法律第五十六号。以下「法」という。)

   第五条の環境衛生検査は、他の法令に基づくもののほか、毎学年定期に、

   法第六条に規定する学校環境衛生基準に基づき行わなければならない。
   2 学校においては、必要があるときは、臨時に、環境衛生検査を行う

   ものとする。

  ※第五条の環境衛生検査:第五条 学校においては、児童生徒等及び職員の

              心身の健康の保持増進を図るため、児童生徒等及び

              職員の健康診断、環境衛生検査、児童生徒等に対する

              指導その他保健に関する事項について計画を策定し、

              これを実施しなければならない。

  ※法第六条:第六条 文部科学大臣は、

        学校における換気、採光、照明、保温、清潔保持

        その他環境衛生に係る事項(学校給食法(昭和二十九年法律

        第百六十号)第九条第一項(夜間課程を置く高等学校における

        学校給食に関する法律(昭和三十一年法律第百五十七号)第七条及び

        特別支援学校の幼稚部及び高等部における学校給食に関する法律

       (昭和三十二年法律第百十八号)第六条において準用する場合を

        含む。)に規定する事項を除く。)について、児童生徒等及び

        職員の健康を保護する上で維持されることが望ましい基準

        (以下この条において「学校環境衛生基準」という。)を

        定めるものとする。


三 学校の環境衛生の維持及び改善に関し、必要な指導及び助言を行うこと。

四 法第八条の健康相談に従事すること。

  →第八条 学校においては、児童生徒等の心身の健康に関し、

       健康相談を行うものとする。


五 法第九条の保健指導に従事すること。

  →第九条 養護教諭その他の職員は、相互に連携して、健康相談又は

       児童生徒等の健康状態の日常的な観察により、児童生徒等の

       心身の状況を把握し、健康上の問題があると認めるときは、

       遅滞なく、当該児童生徒等に対して必要な指導を行うとともに、

       必要に応じ、その保護者(学校教育法第十六条に規定する

       保護者をいう。第二十四条及び第三十条において同じ。)に対して

       必要な助言を行うものとする。


六 学校において使用する医薬品、毒物、劇物並びに保健管理に必要な用具及び材料の管理に関し必要な指導及び助言を行い、及びこれらのものについて必要に応じ試験、検査又は鑑定を行うこと。


七 前各号に掲げるもののほか、必要に応じ、学校における保健管理に関する専門的事項に関する技術及び指導に従事すること。

2 学校薬剤師は、前項の職務に従事したときは、その状況の概要を学校薬剤師執務記録簿に記入して校長に提出するものとする。

 

 学校薬剤師の業務もしっかり定まっているんですね。

 

 で、学校薬剤師が実際に行うこと

 照度調査(学校内の照明が授業をする上で適切か):年に複数回

 学校プール調査(学校のプールの水質が基準を満たしているか):プールの授業が始まる前→これをやらないとプールでの授業ができない

 空気調査:学校の中の空気が基準を満たしているか:年に複数回

 ダニ調査:ダニがどれだけ生息しているか調べる(アレルゲンとならない数か)

 飲料水調査:飲める基準かどうか

 保健室医薬品調査:ちゃんと管理されているか、期限切れていないか

 理科室薬品管理状況調査:劇薬があります

 

学校環境衛生基準

http://www.saiyaku.or.jp/pharinfo/school/common/teikikensa.pdf

京都府学校薬剤師回新人研修マニュアル(平成26年 pdf)

http://kyotofu-gakuyaku.sakura.ne.jp/kensyu/pdf/2014kensyu-manual.pdf

学校環境衛生管理マニュアル(文部科学省平成30年:pdf)

https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2018/07/31/1292465_01.pdf

 

 これらの業務を誰が行うのか?

 薬剤師であれば誰でもなることができます。

 薬局の管理薬剤師であってもできます。

  根拠:医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する
     法律第7条第3項に規定する薬局の管理者の兼務許可の考え方
     について(薬 生 総 発 0 320 第 3 号平 成 3 1 年 3 月 2 0 日)
     https://www.mhlw.go.jp/content/000491534.pdf

     (都道府県もしくは政令市による)この兼務許可を与えることが

     できるものとしては、

    「薬事法の施行について」(昭和 36 年2月8日付け薬発第 44 号

     厚生省薬務局長通知。以下「昭和 36 年通知」という。)において、

     「非常勤の学校薬剤師を兼ねる場合等であって薬局の管
     理者としての業務を遂行するにあたって支障を生ずることがないと

     認められるとき」を例示しています。

 

どこで募集しているのか?

 教育委員会の委嘱とありますが、実際のところは各地域の薬剤師会が取りまとめていることが多いです。

 学校の非常勤職員です。

 

報酬は?

 さまざまです。

 

 こうやって学校の環境は守られています。そして、災害時の避難所としての学校の衛生環境を守る基準でもあります。

 

 個人的には、薬剤師の資格がありながらも、育児や介護、家庭や本人の事情で

 常勤が難しい人が行う形でもいいかと思っています。その取りまとめ窓口を

 薬剤師会が担えばいいと考えています。

 

もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m

にほんブログ村 病気ブログ 薬学へ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村

COVID-19の家庭内隔離の方法

今回は、COVID-19感染者のうち軽症者等の自宅療養の注意点についてお伝えします。

 

だいたいのことはいかのリンクに書いてあります。

www.mhlw.go.jp

まとめると

1.患者は極力部屋から出ない、部屋でもマスクをする
 室外に出るのはトイレに行くときと風呂に入る時(風呂は一番最後)

 寝室を別にできない場合は、顔の向きをその人だけ他の人と逆にする(寝相が悪い場合は効果が落ちる)

 

2.家族もなるべく家から出ない 
 家族もマスクをする(布でもOK、マスクがない場合は咳エチケットを徹底)
 患者の世話をするのは一人だけ(基礎疾患のない人、高齢ではない人) 
 世話した時に使用したマスクは袋に入れて捨てる
 捨てる際に袋の口は縛る。

 

3.家族含めてこまめな手洗い

 非常に重要で、最も有効かつ取り入れやすい感染防止策です。(第一優先で実行する)

 患者本人を室外に出すのが不安または洗面まで行くのがしんどい場合は、消毒用エタノールと紙タオル(患者専用のタオルでも可能)とゴミ袋を部屋に入れてまめに拭く方法もあります。

 

4.日中はできるだけ換気をする。

 これまた比較的取り入れやすくかつ効果のある方法です。 

www.daikin.co.jp

 患者がいる部屋はどうしても窓が一つになると思われますので、窓の近くに扇風機を置いて換気するとよいでしょう。

 

5.ドアノブなどの清掃を行う

 ドアノブや床をふく場合に使う次亜塩素酸水の濃度 0.05%

 ハイターやブリーチで掃除する場合の基準
(ドアの取手など共用部を掃除する場合の濃度0.05%にする場合)

https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf

 トイレや洗面所の掃除は キッチン泡ハイター(0.1%)をそのまま使用する

か、上記ハイターを0.1%’(上記リンクの二倍の濃度)にうすめて使用する。

 

6.洗濯する前のものは共用しない、選択する場合は一緒に洗っていい

 しっかり乾燥させましょう

  

インフルエンザ患者の自宅療養における注意と類似しています。

www.city.saitama.jp

 

4/27 この疾患を「正しく恐れる」ために重要な通知がありました。 

 新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養・自宅療養における
健康観察における留意点について(2020/4/27)

https://www.mhlw.go.jp/content/000625758.pdf

ここで、自宅療養時に気づいたら即保健所に報告するべき症状が書かれています。

【緊急性の高い症状】 ※は家族等が以下の項目を確認した場合
〔表情・外見〕 顔色が明らかに悪い ※
唇が紫色になっている
いつもと違う、様子がおかしい ※
[息苦しさ等] 息が荒くなった(呼吸数が多くなった)
急に息苦しくなった
生活をしていて少し動くと息苦しい
胸の痛みがある
横になれない。座らないと息ができない
肩で息をしている
突然(2時間以内を目安)ゼーゼーしはじめた
〔意識障害等〕 ぼんやりしている(反応が弱い) ※
もうろうとしている(返事がない)※
脈がとぶ、脈のリズムが乱れる感じがする

上記の症状に気づいた場合は 即自宅療養時に伝えられた電話番号に電話しましょう。

 

風邪と診断された方でも、上記症状があれば保健所に電話しましょう。

 

もしよろしければバナーのクリックお願いしますm(_ _)m

にほんブログ村 病気ブログ 薬学へ
にほんブログ村 

 にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ
にほんブログ村