スポーツジムの更衣室での会話です。
80歳を超えたと思われる高齢の女性の方の会話です。これぐらいの年齢になると、独居の方も多く、お風呂代わりにジムを利用している方も多く、社交場となっています。
知り合い同士で、時には知り合いではない人も巻き込んで会話が弾みます。知らない人まで巻き込むのが大阪の特徴ではあります。
まずは高齢の女性2名の会話を採り上げます。
A「久しぶりにかかったら、『もう少し間隔を詰めないと効果ありませんよ』と言われた。恩着せがましい。」
B「ほんまやな。忙しいもんなあ。」
何かの施術だったんでしょう。もしかしたら医療行為かもしれません。もう年なので、そこまで厳密に健康を求めなくてもいいじゃないかという本音が見えます。
また別の高齢女性の会話です。
C「年取ったらしんどいな。早よお迎えが来んかなあ」
D「ほんましんどい。」
C「でも死ぬんは怖いな」
D「死ぬのは怖いけど、それ以上にずっと寝たきりなんが怖いな」
C「頭もぼーっとしてボケてきたんかな。めまいするときもあるけど。すぐにおさまるとはいえ」
D「すぐおさまるんやろ?無理したらアカンで」
まさに本音の連発です。
80過ぎても掛け合い漫才のような会話をする関西のおばちゃんたち。等身大で生きる。ほんま年取ったらこれでええと思うのです。無理なく生きる。それだけで十分努力してるのです。世間で「もっとやれるもっとやれる(でもお金は払わんけどな)」という人たちはどこまで正義を求めるのでしょう。
勿論デマや人を騙すような医療を行うのは良くないですが、正しいこと、まっとうなことだけをすればいいというのは少し違うと感じます。いい塩梅で生きるのがええのではないでしょうか。
高齢になったら、こういうお風呂付きのジムに行くのはメリットが多いと感じます。
1.入浴時の事故が起きてもすぐに発見される
2.お風呂のメンテナンスをしなくて済むので、怪我防止になる上にガス代水道代の節約につながる
3.お互い待ち合わせをしないで済む程度のゆるい人間関係を構築できる。気を遣いすぎず、人との会話ができる。孤立しづらい
4.体を動かす機会ができ、フレイルの予防にもなる
正しいものを追い求めすぎない。もう少し世界はグレーでいい。
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