今回は2021/7/7発行「薬局新聞」掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
先日、道を歩いていると、高齢の方が散歩しながら会話をしている場面に遭遇しました。ワクチン接種の話題でした。その会話を聞いて「なるほど」と感じたので紹介します。
「ワクチン接種しても大丈夫か気になって、かかりつけのお医者さんに相談したのよ。そしたら、即答で『大丈夫ですよ』と言われちゃった。安心はしたんだけど、そんなに即答しなくてもいいじゃない。もっと考えた風にしてくれないと、自分が大事に思われていないみたい。」
この先生からしたら、不安に思わないように返答したつもりだったと思われますし、ワクチン自体がもっている疾患や飲んでいる薬をあまり問わないものなので、即答しやすかったのでしょう。それでも、患者さんの「自分を大切にしてほしい」という気持ちまでは読みきれなかったのです。服薬指導でも、患者さんの気持ちを読み切るのは難しいなあと反省するきっかけになる会話でした。
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