今回は2021/6/24発行「薬局新聞」掲載の薬剤師フィールドリサーチの記事を掲載します。
最近、医薬品メーカーによる不正の結果、私の勤務している薬局でも非常にバタバタしております。
メーカーAの商品からBやC,D.E,果てはFに替えようと卸に発注しても「新規の受注は受け入れていません」「メーカーの生産能力を超えていて、いつ入るかわかりません」という返事ばかり。その間に薬はどんどん調剤されて患者さんの手に渡って、在庫がみるみるうちに消えていきます。後発医薬品調剤体制加算の数字と計算しつつ、先発品に変えようとするも、これまたメーカーでの出荷調整で薬が入らない。打開策が見つかりません。
「医薬品流通が滞ったため」という理由で後発医薬品調剤体制加算の区分の変更をしないでいいようにしてくれると助かる、と感じる毎日です。
患者さんにメーカーの変更を説明するのも一苦労です。幸い、先発品に変えたいと申し出た患者さんは非常に少なく、最終的にはメーカー変更も受け入れてくださっています。本当に患者さんには感謝しています。
今後、このようなことが起こらないようにするにはどうすればいいんでしょうか?安すぎる薬価のおかげで、どうしてもコストをカットしなければならず、安全のために必要な作業まで削っているようにも見えます。
安いことは本当にいいことなのでしょうか。製造・流通・供給すべての現場も疲弊せずに安定して安全な医薬品を供給できる適正な利益を適切な方法で得られる仕組みが必要に思います。
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