「研修制度が充実している企業が良い」という薬剤師がいます。
待てよ?
一般の企業で、職場が研修を用意してほしいと考える人はいるか?
とむしろ疑問に思うのです。(実際は企業が研修制度を持つところもあるが、それを
売りにする企業は少ない)
ここからは私見です。
「学び方を学ぶ」のを大学や新人研修で行うのはどうだろうか。
学びの方向性は多様です。
ビジネス
テクノロジー
サイエンス
生活
これらをすべて企業でお膳立てするのは、企業も負担になります。講師の手配や場所の設定、それだけでかなりの時間と手間がかかります。それでいて、企業が求めていることと従業員が学びたいことのギャップがあると研修の効果が十分に出ません。
研修を手配するための人員を他に充てることはできると良いと思います。DIとしての業務や経営戦略など、現場にいるとなかなか腰を据えてできないことに注力する方が経営にプラスなのではないでしょうか。
学びたい分野や資格、認定のたぐいも多岐にわたります。それらを得るための研修も多い。それらを得るための時間とお金を与え、その上で生活者としての時間や休息を与える方が社員のレベルアップやミス防止につながると考えます。
我々の仕事は、今後、生活者として経験したことも業務に必要な知識となるし、その部分が増えてくる。親の介護も、親の付き添い受診も、子育ても、子供に関する行事も、地域の行事もすべて業務の種になります。
「用意しないと勉強しない社員が出てくる」と訴える向きもありますが、そもそもそういう人は、用意してもしなくても勉強しません。自己研鑽を妨げるものがなにか見つける必要はあります。自己研鑽より時間を割かねばならないものがある場合もありますし、それが先の「子育てなどリソースを注ぎ込まねばならないとされるもの」だったり「業務で疲れてしまっているため休日はずっと寝ている」場合は、働く時間を短縮するか負担のない業務に回すなどの配慮が必要になるかもしれません。
会社がお膳立てして行う研修は初心者の研修ぐらいでいいのではないでしょうか。その初心者向けの研修で、どんな分野の勉強をすればいいのか、という選択肢を挙げるのは非常に効果的と考える。医療や介護のみならず、ICT関連、経営など多岐にわたる選択肢をあげます。
研修ではなく、企業のイベントの準備などに充てるのも手だ。地域住民にアドバイスをするとなると、間違ったことは教えられないのでより勉強すると考えられます。
従業員にあった学びの場を提供するのは、立派な福利厚生でもありますし、
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