今回は2021/12/8発行の薬局新聞「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
補足:会社や所属施設でOJTをやることを放棄して、学校で習った知識だけでどんどん業務(作業)を詰め込み、新卒を使い潰すところもたくさんありますね・・・・
そして、30-40代で燃えカスになってしまって考えることも仕事を積み上げることもできず捨てられてしまう。
それを思うと、卒後研修をするだけマシなのかもしれません。
以下、本文です。
しきりに言われる薬剤師の卒後研究の義務化の議論。実務実習も行い小児患者も来局する薬局の薬剤師として疑問に思うことがあります。
- 実務実習は何なのか?
5年生で11週間実務実習を行います。そこでは、実際に患者さんに接したり、処方解析も行われます。実習で即戦力を育てるはずだったのですが、実習先が忙しいなど十分に目が届かないことがあります。まずは、実務実習をしっかり行う環境を作ることが先なのではないでしょうか。卒後実習を充実させるには指導者の充実が第一です。
実務実習の指導者に学生を見るゆとりを与えられていますか?
- 20代後半のの時期を仕事にだけ集中させるのは少子化に拍車をかけないか
6年制薬学部を卒業したときには25歳。卒後研修を受けたら30歳が見えてきます。
子供を育てる前提で考えると、パワーの塊である子供の世話をする体力がある時期を仕事にだけつぎ込んでいいのかという疑問がわきます。どこの業界でも同じなのですが、若い人を仕事に縛り付け過ぎなのではないでしょうか。卒後すぐに自己研鑽を行う技能及び習慣を身につけることは大事で、身についていないと日々あり方が変わっていく仕事についていけないというのはわかるのですが、生物としてのヒトの根本をあまりにも無視してはいないかと思います。
- 偉い人が若者に理想を押し付けすぎでは?
薬学生の卒後実習を充実させよう、と主張している先生方はこの実習を受けないし現場で指導しないですよね?進歩する医療に合わせてカリキュラムを詰め込もうとしますが、それが現場で運用できるものか、実際に体感してから主張してほしいです。
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