「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

薬剤師フィールドリサーチ(73)「まずは足元を見て」

 今回は薬局新聞2021年7月21発行号掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。

 

 薬剤師がSARS-CoV2ワクチンの希釈分注の作業や問診の補助に役立っているという話題を見て気づいたことがあります。
 どうしても、「ワクチン接種を薬剤師にもさせよ」といった業務の幅を拡大する方向に話が向かいがちですが、「国民や他の職種が薬のことで迷わないでいいようにする」ことで貢献したほうが薬剤師側もハードルが低いし、参加する薬剤師が多いのではないでしょうか。多くの人が利益を得ることで、薬剤師の業務に関する理解が深まり、自分たちの仲間に薬剤師がいるということにつながる気がします。
 今回のワクチン接種でも、接種会場で副反応対応用の解熱剤(ルールを薬剤師側で定めて市販薬、医療用医薬品の零売)や栄養食品や経口補水液の販売を行ったり、業界全体で「副反応による発熱や頭痛時の対応」を広報したりしたほうが良かったのではないでしょうか。
 あくまで薬というカテゴリから国民を支援する。こういう活動が求められるのではないかと思いました。
往診同行の仕事をしているときも、医師から聞かれるのは適切な処方日数や分包品の薬の量、患者の併用薬など人間版薬の辞典みたいな業務がメインです。薬のことでわからないことがあったら教えてほしいというスタンスでした。

 

 

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