今回は2020/11/25発行号の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
はんこと並んで行政の業務効率化の話題で悪者にされているFAXですが、薬局では活用されています。これは、薬局の業務とFAXの相性が良いことにあります。
FAX処方箋の場合、薬局の特定の個人に届く必要はありません。薬局の誰かの目に入れば、疑義照会や薬の手配、調剤を進めることができます。これがメールだと、パソコンやモバイルなどの端末から確認する必要があります。しかも。その端末はレセコンや薬歴とは別のものにしないといけません。さらに、業務中に端末を見ようものなら患者さんから「業務中にインターネットで遊んでいる」というクレームが来る可能性があります。薬局の業務中にネット回線で書簡が届いた場合に即時反応する仕組みを作ればいいのですが、FAXよりは反応が遅くなりそうな気がします。
ところで、数年のうちに電子処方箋が実現されるようなのですが、安全確実に届けられるシステムになるのでしょうか。そして、電子処方箋に対応した端末もしくはシステムを導入するのにも費用を捻出するのもこのコロナ禍で処方箋の減った薬局にとっては厳しい話になりそうです。
そしてFAXと並んで未だ現役のはんこですが、電子処方箋ではどのような扱いになるのでしょうか。気になります。
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