今回は薬局新聞2021/9/29掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事を掲載します。
ここ数年、残薬問題をどう解決するかについて医療現場でいろいろな議論や対策が寝られてきました。しかし、このコロナ禍で方向性を見直したほうが良い場面が出てきました。
コロナの場合、自分自身が感染した場合はもちろんですが、同居の家族が自宅療養となった場合は家族が陰性となってもそこから14日は外出ができないことになります。1ヶ月近く外出できないとなったら、定期的な受診をされている方だったら薬がなくなってしまう可能性は十分にあります。この場合は、かかりつけ医療機関での電話再診ののちに薬局から配達する方法があります。薬局から配達する場合、服薬指導とお釣りの受け渡しの打ち合わせを入念に行ってからのお届けになります。
災害の場合はもっと大変です。停電した場合はレセコンから分包機まで薬局の機能がストップしてしまいますし。普段飲んでいる薬やお薬手帳を持てずに避難した場合、医療機関も止まってしまった場合と薬を供給する過程のそこかしこでトラブルが発生してしまいます。被害にあっていなくても、医療機関の予約日に天候が著しく悪化して受診できない場合もあります。
こういったときのためにも少しは処方日数に余裕があると安心です。残薬調整をするときも、今の時期は薬を飲めていないことに必要以上にカリカリせず(医療不信を呼ばないためにも)、いつも以上に手持ちの薬を長めに余裕をもたせたほうがベターな気もします。
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