「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

薬剤師フィールドリサーチ(11)「薬剤師議員の重要性」

2019年6月5日発行の薬局新聞掲載の「薬剤師フィールドリサーチ」の記事です。

 

 

 7月に行われる予定の参議院議員通常選挙に、薬剤師の代表の方が出馬されることになっています。

 今回は、なぜ職業を代表する議員が必要なのかについて自分の考えを書きたいと思います。

 国や地方公共団体の議会では、そこに住んでいる住民がなるべくいい方向に向かいように話し合いが行われます。そこではさまざまな立場の人の意見のやり取りが行われ、いい塩梅になるよう調整がなされます。

 なるべく、広い範囲の人の意見を取り入れるために、広い範囲の人々の代表が求められます。特定の職業や立場の人が集まった団体の推薦であれば、選ばれた議員が、どういった背景を持って当選したのかわかりやすくなります。その職業や立場の人を意見は無視できないことになります。逆に、投票をしない人の意見は取り入れられにくいです。

 また、法案の中には、「国民として望まれる事柄だが、専門的な目で見て正当性に欠ける」ものがあります。それを専門的な視点でチェックし、国民の文化的で衛生的な生活を担保するためにも薬剤師に限らず専門家の議員が必要になります。

 「まっとうに仕事をしていれば評価してくれる」と信じている薬剤師の方も多いですが、果たして今までそれで十分と言えたでしょうか。確かに、今までも薬剤師の意見が十分取り入れられたとは言い難い状況ですが、議員がいなければ、意見が通る可能性は格段に低くなります。

 みなさん、「薬剤師」というひとくくりでまとまりませんか。

 

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