「くすりや」の「現場」

薬屋が見た、聞いた、考えた、さまざまなことを書いていくブログ。「ブログに書いてある情報は一般的なものです。ご自身に合ったものにするにも、受診している医療機関のスタッフ、かかりつけの薬局の薬剤師に相談しましょう。」正論でぶっ叩かない医療者に!

薬剤師フィールドリサーチ(10)「有給休暇5日取得義務化について」

薬局新聞2019年5月29日発行分です。

 

 労働基準法が改正され、今年の4月から年次有給休暇の5日間取得が義務化されますね。

こちらに苦慮している薬局も多いでしょう。(常勤薬剤師が1名の薬局が全体の4割以上あります)

 実は、働く側も様々な問題を抱えています。

 有給休暇を取ったが、前後の業務量が多すぎて残業や休日出勤になってしまう

 有給休暇に居宅やかかりつけ薬剤師関連の業務で呼び出された

 病気や家庭の事情など、何かあったときのために有給休暇をキープしておきたかったのに、それができなくなる

 計画的に付与した後に、病気などで長期休むことになリ、有給休暇が足りなくなってしまった

 休みを取るために残業はともかく、休日出勤をしてしまうのは本末転倒です。当たり前ですが、患者さんの体調は医療者介護者のシフトを考えてはくれません。

 これはどうしたことかと困っている医療・介護関連の施設は多いと思います。

 

 また、この法律改正対策として今まで有給休暇とは別に「夏季休暇」「冬季休暇」を廃止して各自の有給休暇にするのは認められません(就業規則の改正が必要となりますし、厚労省からの通達でに否定的な見解がなされています)

 いきなり罰金ではないですが、一人あたり最大30万円。経営者の悩みどころです。

 

 

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【続】禁煙ファシストにならない禁煙支援

 こんにちは。

  

miyaq.hatenablog.com

では、医療従事者は禁煙を押し付けないようにしようという趣旨の記事を書きました。

なぜかって?

 禁煙支援の目的は何でしょうか?

そう、「治療対象者の禁煙が続くこと」です。

確実に禁煙が続く方法は何でしょう?

それを考えれば、自ずと禁煙を押し付けるのは逆効果だと思うでしょう。

医療従事者がやっていることはあくまで「支援」です。 

そう、「禁煙したいんですけど」と言ってきた悩める子羊である喫煙者を

「よーし!ぼくんところに来たから安心だ!君の禁煙を支援するよ!ズンドコズンドコ」

と温かい気持ちで受け入れるのが医療従事者です。禁煙支援を受けにきた人を、テレビアニメ版エヴァンゲリオン26話最終シーンのごとく周りの人は「おめでとう!」と祝福するのです。もちろん、禁煙支援プログラムを終えたら時も同様に祝福するのです。タバコを吸いたくなった時の拠り所になるのです。

 

 

禁煙補助薬「チャンピックス」の添付文書にもありますね。

「本剤の使用にあたっては、患者に禁煙意志があることを確認すること。」

禁煙補助薬はタバコをやめたいという本人がその意志を貫徹できるようにするために使用してくださいというものです。

 

 では、そのために、医療従事者は、家族は、周囲の人は何ができるでしょうか。 

 

 効果的なことは

「禁煙している人の苦しさを理解し、努力を認め、禁煙生活が楽しいものにする」ことと思います。

 ご飯が美味しく感じられるようになり、体重が増えます。

 ニコチンが切れて、イライラします。

 手にタバコがないので手持ち無沙汰になります。

そういった、患者の苦しみに対し理解を示し、新たな楽しみを示すのです。

 

 これまたチャンピックスの添付文書の効能効果の欄にある通り、「ニコチン依存症の喫煙者に対する禁煙の補助」です。

 そうです。

 

 ニコチン依存症という薬物依存です。

 

 しかも、ニコチン依存症の場合は、違法薬物と違う注意が必要です。

 

 依存を引き起こす薬物が周囲に合法的に存在し、容易に入することができます。

 周囲に喫煙している人が存在する状態で、自分がそれを我慢しなければなりません。

 タバコを購入していても、禁煙していることを知っている人以外からはスルーされます。

 禁煙前と同じ生活環境で治療をすることになります。

 人間関係も治療前後で変わりありません。

 

 たまたま通りかかった先で喫煙している人がいるという場面が山ほどある状況で依存を断ち切らなければならないという意味では修羅の門です。アルコール依存症の治療の難しさもここにあると考えています。

 

 喫煙者が自ら望んでタバコを吸い始めたとは限りません。周囲の人が吸うから、自分だけ吸わないのはどうかと想って喫煙をし始めたという事例も多くあります。

「日本における年齢階級・学歴・医療保険別の受動喫煙格差」

http://www.jacr.info/publicication/Pub/m_20/m_20_1-5.pdf

 学歴が高くなるほど喫煙者が減る傾向にあります。周囲の人が吸うかどうかで喫煙傾向に左右されるようです。職場の先輩がすっていたから吸ったというものも往々にしてあります。

 

 

 また。タバコは職場などの人間関係を円滑にするツールとして使われている部分もあります。これは、お酒もそうです。

 

 例えば、職場である特定の人にまだ非公式の段階の話を持ちかける場合、タバコ休憩は便利なツールになります。自然に呼び出せます。また、さり気なく気にかけた相手に「大丈夫?」とその場限りの相談をするときにも簡単に呼び出せます。(非喫煙者を呼び出す場合、呼び出している場面を見られると「何かあったのではないか」と職場の他の人が詮索する場合があります)

 

 今は、メッセンジャーソフトを用いれば容易に特定の人と密談ができるようになりましたが、業務で自分専用の端末を所有しにくい人や端末を使用しづらい環境にある人をさりげなく呼び出すのは難しいです。(この問題も、業務中に端末を持つことを許され、会社用、近所用の半ば外面向けアカウントを切り替えられて、一定時間経過後はメッセージを消すことができればこの手の問題は解決するように思います。)

 

 「この場限りの話」をする時にもタバコは使われます。(お酒も使われます)この場限りの話に案外重要な情報があって、それを知らないと仕事に大きな影響が出る場合があります。それを避けるために喫煙や飲酒をする方も多いと思われます。

 (これが「男には男の付き合いがある」の正体なのですが、女性、特に勤務時間に制限のある方だとそういった事がある事自体不公平につながるので反発が強いでしょう。医療の話ではないのでこれ以上の言及は避けます)

 

 敷地内禁煙は、こういった非公式の密談を避けるのに効果的ではないかと考えます。タバコ休憩を実質できなくするのですから。

 

 医療従事者は化学物質としてのニコチンの害、離脱症状の改善だけでなく、こういった患者が暮らす環境を考慮した治療支援もすると効果的なのではないでしょうか。

 

 中には「タバコを違法薬物にしよう」という主張をする人もいます。周囲に当たり前に存在するからニコチン依存症が起こるという考えなのでしょうが、現時点では危険です。

平成29年(2017年)現在の成人喫煙率は男性29.4%、女性7.2%です。完全に違法にしてしまうと、かなりの数がヤミで取引されたタバコを吸う事になるでしょう。反社会的勢力の力を強めることになりかねませんし、取り締まれる人数に限界があります。

 

 2017年の喫煙率を考慮すると、30-49歳で10年前より10-15%程度低くなっていますし、20代男性の喫煙率が30%を切りました。30代以降で喫煙を始める人はほぼいませんので、違法薬物にするまでもなく、タバコの流通は減ると思われます。同時に、タバコ農家の転作支援も必要です。 

 

責めるのではなく、支援する。

相手にするのは喫煙者ではなく、ニコチンである。

  

資料

 成人喫煙率(厚生労働省国民健康栄養調査)

http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd100000.html

成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html

医療従事者向け

 禁煙治療のための標準手順書第5版 

http://www.j-circ.or.jp/kinen/anti_sm0

 

患者さん向け資料

受動喫煙対策 厚生労働省(健康増進法改正についても記載、敷地内禁煙についても)

 

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000189195.html

 

チャンピックスサイト(患者向け)

 https://champix.jp/

こちらのサイトは禁煙に対するツールも充実!

 

すぐ禁煙.jp(ファイザー提供)

https://sugu-kinen.jp/

 

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薬剤師フィールドリサーチ(9)「ゾフルーザ騒動」

薬局新聞2019年5月15日号掲載分です。

 

 昨年の春、1回飲めばよいという鳴り物入りで発売された「ゾフルーザ」。一般メディアでも画期的な薬として報道され、今シーズンのインフルエンザの治療に多量に処方されました。実際は臨床試験でのデータが少なく、安全性もまだ判断しかねる段階です。

医療現場では、報道もあってゾフルーザの処方を希望する患者さんが多く、他の薬が処方されると知るや「なんでゾフルーザ出ないの」と患者さんに詰め寄られる医師や薬剤師のぼやきがSNSで散見されました。

 今年の1月半ば以降、供給が不安定になった上に、耐性を持つウイルス株が出たという報道が出るやいなや、一転してメディアがゾフルーザを持ち上げる記事は消えていきました。

メディアは煽るだけ煽って、伝えた内容に責任を取らないと憤る医療者もいるでしょう。しかし、国民の健康のためにも、メディアと医療従事者は対立するのではなく、手を組むのが建設的ではないでしょうか。今なら、ネットを介して情報発信している医療従事者とメディア関係者がつながるのは難しくありません。

例えば、今まで以上に医療従事者による監修記事を増やす、医療に精通した記者だけでなく医療資格を持った記者やライターがさまざまな場所で根拠を持った情報をわかり易く解説するようになればいいと願っています。メディアに対する信頼も得られる上に、対面で説明する医療従事者の苦労が減り、多くの人の健康が守れるのではないでしょうか。

 

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薬剤師フィールドリサーチ(8)「薬局における改元問題」

こちらは、2019年5月8日発行の「薬局新聞」掲載の記事です。

掲載が遅れたのは単なる私のサボりですwwwwwww申し訳ありませんwwwwwwwww

 

 5月から元号が例話となりました。薬局で使われるいろいろなものに影響を与えますね。皆様はどうなさっているのでしょう?

 

  1. 分包機の印字

SNSで尋ねたところ、「元号を使用」「西暦を使用」「年を使わず、月と日だけ使用する」に分かれました。一包化や粉砕したものの安定性を考慮すると、年を入れる必要性が低い上に、文字数が減るので日付を大きく印字できるという利点があるそうです。

まあ、居宅の現場に行くと、時折数年前の薬が発見されることがありますが・・・。

 

  1. 処方箋、レセプトなど各種書式

既に一部の医療機関では西暦で記された処方箋が発行されていますが、多くの医療機関がまだ元号での表示ですし、行政関連書式はほぼ元号が使用されています。新元号が発表されたタイミングで新しい書式を発注する施設が多いでしょうから、印刷業者の方は非常に忙しくなるでしょう。5-6月に使う分までは余裕を持っておいたほうが無難ですね。古い書式がすぐに使えなくなることはないでしょうし。

 

  1. レセコンや電子薬歴

患者さんを検索する際に、生年月日を入力するほうが数字だけなのでテンキーだけの操作で済みキーボードを動かす手間が楽ですし、同姓同名の方と間違えるリスクがかなり低くなります。一部西暦で検索できるレセコンがあるようです。レセコンや電子薬歴のアップデートでデータが検索できなくならないことをお祈りしましょう。

 

 

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【世界禁煙デー】禁煙ファシストにならない禁煙支援

 5月31日は「世界禁煙デー」です。

 

 タバコに含まれる化学物質は体に害を与えることが明白です。

「明白である」ことが証明できる時点で、かなり危険や物質です。

大抵の物質や習慣、薬は有害と有益の間のグレーゾーンを行ったり来たりしているのに(多くの研究結果があっても未だ白黒はっきりしないものがぎょうさんあります)、ここまで「有害です」とはっきり言えるものはそうそうありません。

 (食事などはっきりさせるための実験データが作れないものもたくさんあります)

 

 それらの根拠に関してはこちらのサイトをどうぞ

「喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書」資料

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/tobacco/t-09-02.html

喫煙と健康 厚生労働省喫煙の健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)の概要を知りたい人のために-国立がん研究センターがん情報サービス

https://ganjoho.jp/reg_stat/cancer_control/report/tabacoo-report2016.html

 

 

ここで、医療関係者が意気揚々と「禁煙は愛」「受動喫煙は悪」などというので、ますます意固地になってタバコをやめない人が出てくるわけです。「医療者に屈服させられた」禁煙では禁煙が続かないし、別のところで医療者に対する憎悪が生まれてまた別の問題が起こりそうです。

 

 ところがいるんだよなあ・・・「何でもええから禁煙せえ」って人が。医療従事者に限らず。「こどもの受動喫煙を予防する」から「タバコ撲滅」に発展していったり、次は「アルコール排除」とエスカレートしていく人も。

 喫煙者の中には、「タバコは体に悪い」とわかっていても、そうした喫煙をやめるよう勧める人の「正義の暴走」が怖くて「ここで従ったらどんどんエスカレートする」とタバコをやめない人も出てきてもおかしくありません。もしくは、タバコ以外のことで禁煙を進める人を攻撃したり。

 

 禁煙を進める側は目標を欲張らないことが肝心です。相手の防御抑制をを呼び起こさないことが禁煙への近道です。喫煙者はタバコには依存性があること、健康に悪いことは百も承知です。しかし、たばこをやめると今までの生活が変わってしまうので言いようのない恐怖を感じている可能性もあります。

(ツイッター上でも禁煙ファシストと読んだり呼ばれたりして、双方ともに自己正当化が激しくなっている事例もあります)

 

 職場では喫煙者だけで集まって、喫煙所でリラックスしたムードの中重要な情報を交換している事例がままあります。禁煙したらそのような場に参加できなくなり業務に支障が出るのではないかと考えているかもしれません。

 

 そもそもタバコ仲間との関係が悪くなるかもしれません。

 

 禁煙したらタバコ代の分をそっくりそのまま家計に入れられて、自由がなくなることを恐れているかもしれません。

 煙草休憩が取れなくなるかもしれません。

 

タバコやめても、

楽しめる趣味があることや、

煙草を吸う人も吸わない人も自由に休憩が取れるような環境にすることや、

タバコ代をそのまま家計に入れないで様子を見ることや

彼らの不安を取り除いたり新しい安心を生み出して、自らの意思で禁煙できるよう周囲が支援することが大切ではないでしょうか。その時は、喫煙者を馬鹿にしたり、タバコを否定せず、禁煙しているその人を肯定すること。

 医療者は「まずは、命が助かってこそ」と正論で患者を殴りがちですが、命は助かっても心は死んでしまったり医療者への不信感だけが残ったなんてことがないようにしたいものです。

医療への不信感から、裁判を起こしたり医療側の人間の人権を無視した言動に出たりとんでも医療が流行ったりしている部分もあると思います。

 正論は言葉が強くなりがちです。

 

 

 

これ、医療者にも言えると考えます。

 

 屋内での禁煙を徹底するなら、相当な数の灰皿が必要だし、掃除する人も必要。

 実際、飲み屋の前に吸い殻が多量にあったのを目撃したことがあります。

コンビニエンスストアで灰皿を撤去する動きが目立ちますが、多分、灰皿を掃除するのが面倒だったんでしょうね。ゴミ箱を店舗内に置くなど、ゴミ箱を灰皿にされないよう対策がなされています。しかし、店の前に多量の吸い殻が放置されるのでしょうね(汗)

 

 自分をそうさせているのはあなたではなく、タバコであるというアプローチが必要で、じわじわと伝えるのがいいのでしょうね。ここ20年で若い人の喫煙率はぐっと下がりましたので。

 

 

 

すぐ禁煙..jp 禁煙に関する情報や禁煙外来も探せます。

https://sugu-kinen.jp/

 たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約
(WHO Framework Convention on Tobacco Control : FCTC)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/who/fctc.html

 

参考にした本

 治療 Vol99 No11 禁煙 up to date

 

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なぜ、医療従事者がトンデモ医学の闇に落ちてしまうのか?

 なぜか、医療従事者の中にも科学的根拠のない医療の闇に落ちてしまう人がいます。こてが少なくない。しかも、人数の程度の差はあれ、どの職種でもいます。

 

 「お金!権威!カリスマ!」と大きな存在になろうとする悪意のある人よりも、善意からトンデモ医学に落ちる人が圧倒的に多い印象があります。

 

 意図はともかく、業として科学的に間違ったことをした時点でプロフェッショナルとしてはダメです。これははっきりしています。

 

 職種で言えば、患者さんに接する時間が長く、患者さんの感情に接する事が多い職種の方が多い印象があります。科学的な思考をかなり必要とする職種では少ないように思います。科学的思考のトレーニング大事です。

 

 患者さんに共鳴しちゃうんでしょうか。治療にプラスになるような技術として、実際の感情とは関係なく患者さんと共感するの態度を見せるはプロの技として身につけなければならないのですが、患者さんに感情移入してはいけなせん。自分もしんどくなります。この差をはっきりどこかで教育されていれば、患者さんに共感するあまりに自分が精神的にやられて仕事ができなくなったりトンデモ医学に落ちたりする確率は低くなると考えます。

https://www.buzzfeed.com/jp/natsusato/spiritualmama

 

こちらの記事でもある通り、患者さんの「医療は何もしてくれなかった」という思いに取り込まれすぎたのか、「医療はあまりにも無力だ」と落ち込んだところに「患者さんを救えるかもしれない」と思って根拠のない医学に走るのかもしれません。

 しかし、医療に求められるのは、助けられる人を一人でも多くすること。そのためには、体系立てられた学問。誰にでもある程度効果があり、アレンジの方法もはっきりしている学問です。気持ちに寄り添うのはテクニックです。

 

 ここは、患者さんの言葉に傾聴し、もつれた糸をほどいたり、固くなった心をや和楽したりする時間と人員が必要ですね。

 そういうわけでお金だお金!(極論)

 

 

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薬剤師フィールドリサーチ(7)「2019GWの医療体制について(卸や関連業者編)」

4月後半から5月にかけての連休、医療従事者だけでなく、医薬品卸やさまざまな美品を担当する業者の方にとっても大変です。

 特に、4月26日と5月7日は、急に薬を発注しても薬が入らないぐらい医薬品卸が忙しいことが予測されます。その上交通渋滞も起こるでしょう。

 

 そこで、医薬品卸にやたらと急配をお願いするのではなく、4月だけは月末在庫のことは考えずに在庫数も発注日程も5月半ばまで余裕を持って医薬品の在庫することをおすすめします。

 卸の方は医療に関する資格を持っているとは限らないのに、医療従事者と同じぐらいの責任を背負っています。彼らに無理を言って、危険な運転をさせていないでしょうか?無理をさせない配慮が薬局に求められます。薬剤師と医薬品卸の関係は対等で、相互利益のある関係であってほしいです。

 そうでなくても、薬をもらい忘れた患者さんで急な発注が起こり得る時期です。4月27日の処方が4月30日に、4月30日に開いている医療機関の処方が5月2日に来るかもしれません。不測の事態が起こり得るときだからこそ、お互いの配慮が必要なのではないでしょうか。

 医療機関の側も、連休明けの特定の日に患者さんが集中しないように次回受診予約及び処方日数を調整してくださると患者さんも医療従事者もそしてその周辺の職種の方も助かりますね。ここは近江商人のごとく三方良しの対応を期待したいです。

 

 

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