先日、患者として受診した病院での心境の変化について今回は記事にいたします。
日頃、「なんで患者さんは待てないのか」と思っていたのですが、患者側から医療機関を見ると、理由がわかってきました。
1.いつまで待つのかわからない
2.なぜ待っているのかわからない
3.その場にいなけばいけないので、何もできない時間だけが過ぎていくのが虚しい
4.もともと体調が良くないので、イライラしやすい
1.2があって、3の不満になっていると思われます。
現在、誰を診察しているのかわからないので、自分が何番目に待っているのかわかりません。自分がいつ呼ばれるのかわからないので、他の用事もできません。科によっては自分で書籍を用意して読んだりできます。スマホを使用するのは難しい場所もあります。しかし、音楽を聞いたり、動画を見るのは難しいです。
何分待つのかわかれば、銀行にお金をおろしに行く、トイレに行くなど小さい用事はできます。その場を離れている間に自分の番が来るかもしれません。そもそも、病院に行く前にそれ以外の用事を済ませておけという反論が来るでしょう。それは、何もせずに待つ時間が長く、見通しが立たないのでその時間があったらできそうなことを思い出すんですね。サラリーマンだと、少ない休みの日に処理しなければいけないことがたくさんあり、無駄に待っている時間のイラつき具合の加速度は高齢者の比ではありません。
4.は疾患によるもの、日頃の仕事の疲れ具合によるものがあります。私は疾患自体は疲れるようなものではありませんが、年末年始の休みで積み上がった業務とインフルエンザの流行が相まって疲労がピークになっていました。これが疾患でしんどい中受診している人だと診察時は常に体調が悪い状態になっているわけですね。
そして、今回病院で待って、「朝早い時間ヵら医療機関の前で待っている患者」の理由が見えてきました。朝一番に受診すれば、他の患者も外で待っているので自分の前に何人待っているのか歴然とわかります。待ち時間がおおよそ読めるのです。
しかし、医療機関の言い分もわかります。
いつ待つのか、なぜ待っているのかわからないことに関しては、
現状を待っている患者に伝える人手もシステムも足りない、人手の場合は患者に説明している時間があったら治療を行っている方が早い
現状を伝えると、他の患者の疾患や事情を他人に伝えることになる
ので難しいようです。
待ち時間対策として、暇つぶしグッズを病院で提案する、予約番号を配布して、○版の方を診察しているという表示を院内で行うなどあります。ネット予約で受付から診察まで同じ番号で流れを示す方法もあります。これは小児科で導入が早い傾向にあります。(受信する患者及びその保護者の年齢層が若いため、ネット予約限定にしてもネットを利用できない人が少なくデメリットが少ないからでしょう。
ちなみに、
薬の場合だと、一旦出ていってあとで薬を薬局に取りに行く方法が便利ですし、配送よりも確実に渡せます。(配送の方とのすれ違いが生じるため)その場合は、
1.処方漏れ残薬調整など患者自身が医療機関で処方箋を見てスタッフと相談する
2.お薬手帳に連絡先、アレルギー歴、既往歴を書いたものと一緒に処方箋を薬局に出す
3.確実に連絡のつく連絡先(携帯電話がおすすめ)を知らせる
という方法が効果的です。